読書感想
「ナマコは平気!目・耳・脳がなくてもね! 5億年の生命力」 さくら舎 一橋和義著 って本読みました。 動物の生態を紹介する本はよくありますが、これはなかなかの異色作です。ナマコというチョイスもしぶいしタイトルのセンスも面白いです。そして中身もか…
講談社現代新書 高橋昌一郎著 「フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔」 って本読みました。 な~んか微妙~にすっきりしませんでした。 私はフォン・ノイマンについてはほぼ無知で、この本は人間のフリをした悪魔ってタイトルに興味をひかれてなん…
「盗作小説」ジーン・ハンフ・コレリッツ著 鈴木恵訳 ハヤカワ・ポケット・ミステリ って本読みました。 展開や結末に無理っぽさとありがちさを感じることはあったのですが、そこを良しとすれば全体的には面白い本でした。辻褄が合ってないってことも無かっ…
JOJOmagazine 真藤順丈著「無限の王」って小説読みました。 良かったです。私はジョジョの小説読むときはオリジナルスタンドを結構楽しみにしてます。今作は舞台が中南米なので登場するスタンド名もそれっぽいのが新鮮だったし、全体的な中南米の空気感や語…
「日の名残り」カズオ・イシグロ著 土屋政雄訳 早川書房 って本読みました。そして続けて1993年のその映画も鑑賞しました。 ジョジョの奇妙な冒険4部の吉良吉影が好きな映画なんです。なのでいつかみてみたいと思ってたものでした。 まず小説を無心で読み、…
創元推理文庫「ナイフをひねれば」 アンソニー・ホロヴィッツ著 山田蘭訳 って本読みました。 ホーソーン&ホロヴィッツシリーズもこれで第4弾。これでやっと現行に追いつけました。 で、4冊読んでこれが一番面白かったです!
「主人公がラスボス」っていう概念ありますよね。 実は私自身はこの言い回しにしっくりこないことが多いんですが、そのへんは今はおいといて、あくまで世の中に軽く広く浸透してる意味でのラスボス系主人公の話です。 例えるならデスノートの月とか進撃の巨…
創元推理文庫「殺しへのライン」 アンソニー・ホロヴィッツ著 山田蘭訳 って本読みました。 これまでホロヴィッツのミステリー小説を何冊も読んできて、相変わらず彼の作風というかそういうノリが今回も全開バリバリであり、なんかそういうのを「ホロヴィッ…
創元推理文庫「その裁きは死」 アンソニー・ホロヴィッツ著 山田蘭訳 って本読みました。 うーむ、よくできてるのは間違いないんですが、でも、なんか、私がこれまでに読んで感嘆したカササギ殺人事件、ヨルガオ殺人事件、メインテーマは殺人ほどではなかっ…
創元推理文庫「メインテーマは殺人」 アンソニー・ホロヴィッツ著 山田蘭訳 って本読みました。 解説に「惚れ惚れとするフェアプレイ」とあり私もそれに同感でした。謎解き小説として本当にお見事。そしてそれ以外の面でもこの作者ならではな要素がいくつか…
早川書房 「超新星紀元」 劉慈欣著 大森望、光吉さくら、ワン・チャイ訳 って本読みました。 私には駄目でした。 「三体」を気に入った人が劉慈欣の他の本に興味を持っても同じように楽しめるとは限らないってことを今回主張してみたいです。
背筋著「近畿地方のある場所について」 カクヨム ってネット小説読みました。 面白かったです。ガチホラーです。 私はオカルトは全く信じてません。「信じる/信じない」って言い方自体をアホらしいと思ってるほどです。(でもこの言い方が一番手っ取り早くニ…
「奴隷のしつけ方」 マルクス・シドニウス・ファルクス著 ジェリー・トナー解説 橘明美訳 太田出版 って本読みました。 西暦200年ごろの古代ローマの奴隷について解説してくれる本です。かなり変な本で読んでていろんな意味で面白かったです。 まーそもそも…
「五つの箱の死」 カーター・ディクスン著 白須清美訳 山口雅也製作総指揮 図書刊行会 って本読みました。 推理小説の古典なのですが、なんか、全然詳しくない奴がこの本だけをたまたま手に取って何となく読んでみる……なんていう読み方では太刀打ちできない…
「悪童日記」「ふたりの証拠」「第三の嘘」 アゴタ・クリストフ著 堀茂樹訳 早川書房 って3冊の本読みました。 嫌な本でした。マジで暗い気分になります。こんな陰鬱な本読むのに時間使うくらいなら何もせずボーッとしてたほうがずっと有意義だと思うほどで…
早川書房 ランドール・マンロー著「もっとホワット・イフ? 地球の1日が1秒になったらどうなるか」って本読みました。 面白さは前作「ホワット・イフ?」のほうが上ではあったけど、それでも面白かったですよ。
三省堂「三省堂国語辞典から消えたことば辞典」見坊行徳・三省堂編修所編著 って本読みました。 内容はまさにタイトルそのまま、三省堂が出した1952年~2022年の歴代の国語辞典から消えた言葉(全部で何万語あるのか分かりませんが)のうち1000語を紹介して…
「第三の極地 エヴェレスト、その夢と死と謎」 亜紀書房 マーク・シノット著 古屋美登里訳 って本読みました。 すごい読み応えのある本でした。しかしそれはエベレスト登頂を目指す全ての登山家に私は否定的印象を持った、という意味で、でした。 エベレスト…
カタストロフィ 大惨事の人類史 ニーアル・ファーガソン著 柴田浩之訳 東洋経済 って本読みました。 タイトルの通り人類がこれまでに遭ったいろんな大惨事を解説してくれる本です。原題はド直球の「DOOM」! 本来は最後の審判とかこの世の終わりって意味の単…
早川書房「三体0 球状閃電」 劉慈欣著 大森望、光吉さくら、ワン・チャイ訳 って本読みました。 面白かったです。そして純粋な物語感想とは別の「この本は三体の前日譚と言えるのか問題」については、私は「違う派」となりました。 本当にギリギリ違うってく…
「岸辺露伴は倒れない」集英社JUMPjBOOKS 北國ばらっど著 って本読みました。 岸辺露伴ってキャラはキャラが固まってないことがキャラです。媒体によって、なんなら原作の個々の読み切り作品ごとによっても性格も設定も結構変わります。 では北國ばらっど版…
「エイリアン 科学者たちが語る地球外生命体」 紀伊国屋書店 ジム・アル=カリーリ編 斉藤隆央訳 って本読みました。 宇宙人の本は大好物です。私はUFOマニアなのかは自分では分かりませんけど。 この本は(も)結論というか総合的な読後感は「宇宙人なんて9…
ヨルガオ殺人事件 上下 アンソニー・ホロヴィッツ著 山田蘭訳 創元推理文庫 って本読みました。 先日読んで超面白かった「カササギ殺人事件」の続編を続けて読みました。年末年始はこれ読んで過ごしました。 私としては前作よりこっちのほうがより感嘆しまし…
カササギ殺人事件 上下 アンソニー・ホロヴィッツ著 山田蘭訳 創元推理文庫 って本読みました。 この本やばいです。私は事前に「トリックがすごくて、アガサ・クリスティリスペクトらしい」って情報を知った上で読んだのですが、その前提だと本に書かれてる…
河出書房新社 「人類の歴史をつくった17の大発見 先史時代の名もなき天才たち」 コーディー・キャシディ著 梶山あゆみ訳 って本読みました。 面白かったです。超大昔の「人類で初めて何かをした人は誰?」の本で、その題材自体は珍しくないのですが、この本…
早川書房「三体Ⅲ 死神永生」 劉慈欣著 大森望、光吉さくら、ワン・チャイ、泊功訳 って本読みました。 全巻読破!感無量です。ものすっごい物語でした。 3巻は超素晴らしかった2巻黒暗森林よりもさらにスケールアップしてました。それに、2巻は主人公の行動…
早川書房「三体Ⅱ 黒暗森林」 劉慈欣著 大森望、立原透耶、上原かおり、泊功訳 って本読みました。 超面白かったです。星10です。私は普段読書するときに別に星つけたりとかしないんですけど、そうしたくなるくらいの大満足でした。 本当にすごかったです。驚…
早川書房「三体」 劉慈欣著 大森望、光吉さくら、ワン・チャイ訳 って本読みました。 全5冊の1冊目を読み終えて、すごく面白くて早く全部読み終えたい気持ちです。 でも読むのは大変でした。かなり集中して読まないと何の話してるのかすぐ分からなくなる難し…
講談社「『アリス・ミラー城』殺人事件」 北山猛邦著 って本読みました。 最初読み終えたときは意味が分からずにポカーンとして、もう一度しっかり読み返して意味はなんとか理解できたのですが、そのトリックがどれほど凄いことなのかはあんまりよく分かりま…
幻冬舎新書「山はおそろしい 必ず生きて帰る!事故から学ぶ山岳遭難」 羽根田治著 って本読みました。 登山者が山で遭った事故などなどをたくさん紹介してくれる本で面白かったです。 「面白かった」というとアレですが、私はこの本を野次馬気分で手に取った…