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「後味が悪すぎる49本の映画」を参考に映画をみることはしないぞ

「後味が悪すぎる49本の映画」 宮岡太郎著 彩図社 って本読みました。

 

この本はまずタイトルが非常に明快であることがとても素晴らしい本です。誰もが一度は手に取ってみたくなる本です。あ、いやそんなことは無いか。タイトル見た瞬間避ける人もそれなりにいるかも。

 

私は手に取ってみる派です。そして内容も主旨に見合ってて満足できました。「そういうの世界をちょっと覗いてみたい」という好奇心を満たしてくれました。

 

世の中には悪趣味な映画は存在します。あと立派な思想に基づいて製作されてるっぽいもののすごい悲惨で悲劇な映画とかも。

 

この本は作者宮岡が独断で厳選したそういう49作を紹介してくれます。どうやら後味が悪くかつ映画として一定のクオリティを満たしてることが選考基準のようです。なので「映画の出来がひどいという意味でのクソ映画」は入ってなさそうです。

 

ちゃんとした映画だけどひたすら後味が悪い、という。

 

「哀愁しんでれら」

「アレックス」

「ウィッカーマン」

「悪の教典」

「悪魔を見た」

「イレイザーヘッド」

「風が吹くとき」

「葛城事件」

「凶悪」

「愚行録」

「ザ・トライブ」

「ザ・バニシング ー消失ー」

「子宮に鎮める」

「縞模様のパジャマの少年」

「灼熱の魂」

「ジョニーは戦場へ行った」

「セブン」

「セルビアン・フィルム」

「鮮血の美学」

「ソドムの市」

「ソフト/クワイエット」

「誰も知らない」

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」

「チョコレートドーナツ」

「デトロイト」

「トガニ 幼き瞳の告発」

「ニューオーダー」

「バイオレンス・レイク」

「ハウス・ジャック・ビルト」

「ファニーゲーム」

「ブルーバレンタイン」

「フレンジー」

「ヘレディタリー/継承」

「火垂るの墓」

「ホテル・ムンバイ」

「炎628」

「マーターズ」

「マザー!」

「マジカル・ガール」

「岬の兄妹」

「ミスティック・リバー」

「ミスト」

「ミリオンダラー・ベイビー」

「女神の継承」

「屋敷女」

「欲望という名の電車」

「リリイ・シュシュのすべて」

「隣人は静かに笑う」

「レクイエム・フォー・ドリーム」

 

みたことあるのは3作だけでした。タイトルを知ってるのは14作。あとほとんどがこの本で初めて存在を知った映画でした。

 

私はもともといろんな映画をみてみようって趣味活動はあんまりしないし、さらにそれが後味が悪い映画だとなおさらです。基本的にはわざわざ嫌な気分になりたくない人です。

 

しかしある日何かの歯車が噛み合った(あるいは狂った)ときに、そういうのにちょっと手を出してみようかなという気分になることはありえます。そこは理解できなくもないです。作者宮本はきっとその気性が高い人なのでしょう。

 

 

 

で、この本を手に取ってみようだなんて物好きな奴はその気性がわずかでもある人なんだと思います。あとは単純な怖いもの見たさ。

 

 

この本は全部ネタバレ無しレビューです。紹介する映画の具体的にどこがどう後味が悪いのか、どんなことが起きてどんな結末になるのかは伏せられてます。そこは正直もどかしいです。

 

宮岡はむしろ「その映画を観終わっていかに自分がうちのめされたか」の表現に妙に力を入れてる様子さえ見えます。「壮絶に腹立たしい」「背筋を凍らせる」「視る者の心に深い傷跡を残す」などなど。凝ってます。「どうしてそう思ったのか教えてくれよ!」と思わずにはいられません。

 

しかしだからと言って、自分の目で確かめようという気は起きません。

 

なんと言えばいいのか、地獄の入り口を覗いてきた奴がいてそいつは憔悴してるんだけど地獄が具体的にどんな様子だったかは決して教えてくれす、こっちは気になるんだけどでも自分で地獄の入り口を覗きに行こうとは思えない、みたいな。

 

うーむ、我ながらよくわかんないけど、それでいいのかもしれません。私は地獄の入り口を覗いてきた奴を眺めるだけにしておきます。その本はその程度の恐いもの見たさの願望は満たしてくれます。

 

もっと踏み込みたい人は自分でこの映画49作を鑑賞すればいいんです。私はしませんけど!

 

でもファニーゲームは昔から気になってるんだよなあ。ファニーゲームUSAでも。

 

 

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