「彼氏が欲しい」と「好きな男がいる」は似て非なるものです。
今週のかぐや様はそんな感じの視点だと、藤原と伊井野の立場や価値観の違いがよく見える回だったと思います。
週刊ヤングジャンプ39号 赤坂アカ かぐや様は告らせたい225話 「藤原千花は付き合いたい」
さてまずは実写映画はやっぱり好調なようです。
週末興行では1位だと。2日間で2億5千万。
あ、前作は合計22億だったのね。この手の邦画にしてはかなりいいほうなのでは。
今の世の中ではいろいろ厳しいでしょうに、現時点だけで少なくとも最悪の結果を回避できたのは何よりだと思います。(何一つ楽観はできませんが)
私自身はこの映画に興味がなくても、好成績は様々な好影響をもたらすものだから喜ばしいことです。売れれば正義、売れなければ悪。
映画ネタが今週の話にもちょっとだけありました。
ここ単行本だとどうなるんでしょうね。
そういや。この漫画の世界でも、ミドルジャンプの漫画「モモちゃんは考えない」が平野●耀主演で実写映画化するって話がありました。
その初報があったのは130話(単行本では14巻140話)の去年のクリスマス前のことで、あれから作中では半年弱経ったので、公開日もそろそろ近いでしょうか?
その回もそのうちくる?
「桃缶」は石上も好きな漫画なので、伊井野は石上を誘えば一緒に見に行ってくれるかもしれませんよ。
で、本編の感想書きます。先週までの大仏の話は滅多なことが無い限りはもう言及するのはやめます。
今週は、男男女女女のフルハウス男女構成の生徒会で、一人の男は一人の女とくっつき、一人の男は一人の女と微妙な関係で、残り一人の女の物語でした。
そういや昔ネットで見かけた話で、大学生の男が、自分が所属するゼミだか研究室だかには、自分、男学生、女学生、女学生、男教授(既婚)の5人がいて、男学生は女学生と付き合ってて、もう一人の女学生は教授と不倫してるという、地獄の男女構成で毎日つらいっていう体験談をふと思い出しました。
自分がその立場だったら嫌だあ~。この大学生は無事に卒業できたでしょうか。
で、藤原は今それに近い立場にいることになります。つらい!娚嫐!
(そのくせ藤原は伊井野の恋を応援する立場でもあるところが実に彼女らしい)
で、藤原はこんな生徒会に嫌気がさして対抗意識で自分も彼氏が欲しくなります。
しかし彼女は現在誰か男に恋をしてるわけではないので、伊井野とは全く逆の状態です。
伊井野は石上のことが好きだって自覚していろいろ苦しんだけど、彼氏が欲しかったわけでは無いです。
それどころか男女交際を禁止しようとしてたくらいで。
私は今週の話読んでて、そのへんが対称的で暗示的だなあーと思いました。
恋愛に関してはきっとどっちがいいとか正しいとかは無いんでしょうね。
ましてや藤原は実際に男にモテるので、彼氏欲しいと思ったのなら、自分に惚れてる男にOKしてあげれば、かなり有利で気軽な恋愛を楽しめそうです。男に困らない女になれそう。
そういうのは軽い女っぽいですが、私は悪いことだとも思いません。
「ちゃんと付き合う」「ちゃんと別れる」のケジメさえできてれば!
ま、私個人の見解はどうでもいいとして、藤原は「彼氏欲しい」とは言いつつ、やっぱりその理想はボンヤリしてます。恋愛と結婚がごっちゃになってたり。
彼女は本気で彼氏欲しいとは思ってなくて、自分が話題の中心になりたくて話してるようなもんです。
しかしそれは日頃の彼女の批評会になってしまい、やっぱり散々な評価に。さすが藤原は何やっても藤原です。
そしてもうちょっと真面目に藤原の理想の彼氏論になります。
そしたら彼女の理想がまさに白銀と石上に当てはまってて、かぐやと伊井野が変な顔になります。
面白い。
かぐやはいつものように呪いそして他の男を見繕うと言い出し、伊井野は無言で藤原をひきずるという、このリアクションの違いも対称的で面白いです。
久しぶりの「生徒会の日常」回を満喫できて良かったです。
しかしちょっと雲行きが怪しいシーンも。
藤原の理想の男として白銀が帝を挙げたら、かぐやがかなり強めの否定。
はっきり言葉にして「四条帝は信用できない」と表明したのは初めてでしたっけ?
かぐや達はマキとは良好な関係になれたっぽいのに。
帝にはマキには無い何らかの「四条家の闇」があるってことなんでしょうかね?
もし四宮家の暗部と四条家の暗部が繋がってたら、表向きでは両家は争ってるのにそんなんになってたとしたら、それはマジで最悪の日本の癌ですわ。