突然の幻影旅団結成秘話は前回で片が付いて舞台は現在の3102号室に戻り、彼らのエイ=イ組探索が再開されました。
やたらと手際が良くて考察が行き届いててプロの仕事って感じです。今回はずっとそれ。
週刊少年ジャンプ 冨樫義博 ハンターハンター No.398 「探索」
ノブナガとフェイタンとフィンクスの3人は、3102号室にいたチンピラを実験台にして、3101号室に仕掛けられてる強制瞬間移動と分身ジジイの能力を検証していくのですが。
やっぱりどうも3人が無関係の人間の命を平然と捨て駒に使ってることがなんかひっかかります。こう、結成秘話を知ってしまうと。
このチンピラは決してカタギではなくいかにも「死んでも構わない醜悪な男」という感じなのですが、この男がそういう男なのはたまたまであり仮に3102号室にいたのがカタギの善良な人間だったら3人はそれでも脅して実験台に使ってたんでしょうか???
やっぱり分からん~。今の旅団はマジでどんなスタイルなんでしょうね。彼らが殺すのは反社だけ?
旅団はかつてヨークシンでマフィアが経営するホテルのスタッフを虐殺したこともあって、スタッフも反社組織の末端であるのはその通りなのでしょうが、彼らが真に打倒したい筈のこの世の悪の枢軸とは、虐殺や拷問を課すにはあまりにも下にかけ離れてるんじゃないのかって印象があります。
私は正直、今の幻影旅団が罪のない一般人を虐殺する集団なのかそうじゃないのかを、読者の推測に任せる範囲じゃなくもうちょっと明確に描いてほしいって気持ちが、やっぱあります。
ま、それはそうと話を戻して、3人が罠に入ってエイのアジトにカチコむかって時にヒンリギが登場して、自分の作戦を彼らに説明します。これも非常に手際よく。プロだねえ。
しかしこのヒンリギもヒンリギで自分が実は旅団が今最も知りたいヒソカの居場所を知ってて隠してるわけですから、お見事な腹芸かましてくれます!
そのうえでノブナガが自分のことを気に入ってくれてそれに喜んでるっぽい描写もあるんだから、マジでいい度胸してます。
もしここにパクノダがいればヒンリギの胸中はあっさり看破されてたのかと思うと、彼女の損失の大きさが、なんつうか技能の面でも旅団の本質的な面でも非常に手痛く感じます。
ところで、旅団の3人もそうだしクラピカもそうだったんですが、彼らは本当にいつのまにか念能力の体系的な考察に妙に秀でるようになってて、結界形式とか地雷形式とかの専門用語のTIPSが出て来たり、今の念能力って、6系統とかが判明した時期よりも非常に複雑化してきてますよね。
いや、これすらも今のB・H号船内のあまりに複雑化した状況や人間関係に比べたらまだシンプルです。
まー私としてはもう事態がどんどん複雑化することを開き直って楽しんでる気分もあります。いいぞもっとやれ!って感じです。
あと「ダブルミーニングだってな」は一瞬なんのことかと思ったんですが、もしかして「来てくれると思ってた」と「斬てくれると思ってた」のことでしょうかね。フェイタンの言葉遣い風に。
さて。まったく個人的な話なのですが、この398話の感想ブログは雑誌掲載時より相当遅れて2024年8月に書いてます。なにやら近々連載再開するというニュースも聞きましたし、その前にあと感想ブログを書きそびれてる2話追いつきたいです。