今週のハンターは、以前にもありましたが、各王子陣営の動向が同時進行でいろいろ急展開していく様子をめっちゃ激しく場面転換しまくっています。
事態を把握するのが大変です。
週刊少年ジャンプ 冨樫義博 ハンターハンター No.372 消失
最初の場面は1014号室のクラピカの念能力講習。
ヒュリコフ(第1王子ベンジャミンの私設兵)は他人を見ただけで念能力者か否かを見分ける特技があり、その見立てでは講習にきた16人から自分とハンター協会員と死者を引いた13人の中に念能力を隠してるのは4人いるとのことでした。
暗殺犯は相変わらず読者には伏せられたままですが、あと3人はあっさり判明。
ユヒライとシェジュールは第9王子ハルケンブルグの念獣になんらかの操作系能力を施されてて自覚がないだけでしたが、あと一人のロベリー(第10王子カチョウの侍女)も隠れ念能力者だったと言うのです。
しかし彼女は暗殺犯の能力ダシに使われたわけで、座敷人形のとりつき対象にされただけにすぎず、これも念能力者だったというわけではなさそうです。
なーんだ。
結局ロベリーも逮捕されて残った12人の中には隠れ念能力者は暗殺犯ひとりだけです。
事態の深刻さはちょっとだけましになった印象。
……しかしマジでややこしい。
自分で軽くこう感想書いてるだけでもめっちゃややこしいと思います。
本当に今のハンターは「流し読み読者お断り」でかなり熟読して状況を把握してないとついていくのは困難です。
このややこしさの原因はひとえに登場人物の多さです。
いろんなキャラがいろんなとこでそれぞれの思惑で誰かに何かをしようとしています。
先週出てきた幻影旅団も今後下層客船のマフィアを介して王子に関わっていく可能性もあります。
複雑です。
さて今週はクラピカ周辺以外の各王子陣営の動向がいくつか紹介されました。
それらもなんというか…大変です。
順を追ってまず1010号室は、(クラピカ講習のダシに使われた)ロベリーが侍女を務めてたセイコ王妃に事情聴取が行われるけど王妃は黙秘。
1013号室ではハンゾーが第12王子モモゼを殺した犯人をつきとめて、しとめます。
面白いのはハンゾーも犯人タフディーも自分の分身を作る念能力者ってことです。
ハンゾーの能力名は「ハンゾースキル4」、4ってことは分身以外にもいくつか術があるのでしょう。
犯人のほうは「幽体離脱(ザタッチ)」…こっちは完全なるおふざけ命名。
分身といえば、もう遠い過去ですがこの漫画で初めて念が出てきたあたりの天空闘技場編のカストロの「ダブル」を思い出します。
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あのときのあれはヒソカにケチョンケチョンにされましたが、ハンゾーも犯人も分身を出している間は本体が無防備になるほどそっちに専念しなくてはいけないので、自分も分身も同時に動かしてたカストロのほうが技としてはずっと高度なんですよね。
1008号室では第8王子サレサレが次の晩餐会で何かを仕掛ける気でいる様子と、何か思わせぶりな辮髪の男がたぶん初登場。
番号札が無駄にデコられた1006号室では第6王子タイソンはいつもの様子で、イズナビとそのコンビっぽいハンター協会員も様子見。
場面を戻して1014号室では第3王子チョウライ陣営と第9王子ハルケンブルグ陣営とで(内心は別として)とりあえずの協力体制を築く方向で話が進みます。
私はこの懐柔路線でいく第3王子チョウライがやっぱり一番まっとうに見えます。
チョウライは先週ヤクザとも関わってることが判明してたから決して善人ではないのでしょうが、下位王子が自分に従うのならそう悪い扱いにしないんじゃないかって印象です。
甘いかなあー。
でも1,2,4は殺す気満々すぎますもん。こわい。
1013号室にハンゾーが仕事を終えて戻ると、ビスケも第13王子マラヤームもセヴァンチ王妃もその他も自分の本体も全員消えてて念獣が凶悪化してました。
どうやら第13王子も自らの念獣を制御できずに自滅って感じです。
ハンゾー(とビスケ)は念獣と戦うしかないんでしょうねえー。
そして!1002号室では第2王子カミーラが動き出します!
自室に派遣されてた第1王子私設兵ムッセに「今からその第1王子を殺すからこの場で服従か死か選べ」と宣告!
その清々しい傲慢さ、素晴らしい!
それに美人!
私この第2王子俄然好きになってきました!
今週は「ハンゾー VS 念獣」と「カミィ VS ムッセ」の対戦カードがいきなりマッチングされたわけですが、やっぱり気になるのはカミィですね。
頑張れカミィ!