週刊少年ジャンプ Dr.STONE Z=44 「百の夜と千の空」
百夜視点の回想編は長く続きそうだと思ってたし、面白いから私自身も長くなってもいいから読みたいと思っていたのですが、次回で終わるっぽいです。
この漫画お得意の超スピード展開です!
百夜達はスピード展開でISS(国際宇宙ステーション)から地球に帰還して、そして生きていきます。
と同時に今週は石化が起こった日の千空の様子もちょっと出てきました。
第1話には人間は石化するとしばらくは意識があるけど次第に意識が薄れていき眠っていくとありました。
千空(と大樹)は根性で自分の意識を失わずに保ってたわけですけど、やっぱり改めて考えてもものすごいことです。
ある日突然見えた謎の光を浴びて、自分の体が全く動かなくなり五感も効かなくなるっていうのは、もし私が突然そんな状態になったとしたら「自分は死んだのでは?」と思うと思います。
石化したことは把握できなかったわけだし、死後の世界なんて誰にも分からないから、この状態こそが死なのでは、とか考えるに違いないです。
しかもその状態が3700年続いたわけですから、意識はあっても正気は失うかもしれません。
ジョジョ2部のカーズみたいにそのうち「考えるのをやめた」になること必至。
さて百夜のほうは謎の光が南米から広がったことを突き止めて、その地球の反対側の日本近海を帰還ポイントと定めて着水します。
そのあたりの…誰が先遣隊となるかとか、着水で事故が起きるとか、第2陣が大急ぎで救出に行くとか、作家によっては1年引き伸ばして描いてもおかしくないような濃密な物語を8ページくらいに詰め込んでしまいます。
マジで出し惜しみしないなあー、この漫画。
百夜は手漕ぎボートで外洋を航行してきたの???
宇宙船ソユーズのハイテク機械とかのサポートがあれば可能なんでしょうか?
無事に地球に帰還できた6人は、日本近海のどこかの島で3年間も暮らします。
なんで?
すぐに日本の本州とかユーラシア大陸に行こうと思わなかったのでしょうか。
この疑問は次回には判明するかなあー。
それと、ともあれ6人は島で暮らし続けて子どもも生まれていますが、これ、男3人女3人いるわけですから、少しでも遺伝子の多様性を考えたら男女の組み合わせを変えて子どもを作っていくべきなんでしょうが、そのへんのことも次回にはあるんでしょうか。
なんかめっちゃ重くてデリケートな問題です。
ずばり言っちゃうと近親婚ですが、避けられない問題です。
そういえば雷句誠の「どうぶつの国」も最終回は男2人女2人の世界で生きてて子ども作ってましたけど。
うーむ、このへんはさらっと流すべきでしょうか???
リリアンには貧しい生まれから歌姫まで上り詰めた人生ドラマがあるようですが、そのへんも超省略!
あと今週判明した新事実、百夜と千空は血が繋がっていませんでした。
ん~?
独身中年が何らかの事情で千空を養子にした?
独身の義親なら普通養子縁組か、いや今調べたところ特別養子縁組でも独身は絶対不可能というわけでもないようですが、そもそも百夜が独身とは限りませんしどちらにしろちょっと謎なのが、「千空」という名前は父「百夜」ありきで命名されたものとしか思えないので、ということは、出生届もまだ出てない本当に生後数日の新生児の時期に男児を引き取って百夜が命名したのだろうかってことです。
あるいは、よその家庭の実親が既に彼を千空と名づけてて、百夜と名前の関連性があるのはたまたま偶然、ってことは、あるんでしょうか。
まさか、そんなんじゃなくてドラゴンボールの孫悟空と義父の孫悟飯のように、何かSF的な超常現象的な「不思議な赤ちゃん」を百夜が拾った、とか…。
千空の名付け親は誰なのか…というか千空に何か大層な出生の秘密がありそうです。
百夜は千空に並々ならぬ愛情を注いでいて、幼少時には愛車を売って千空の科学趣味のための設備を買ってあげたり、また自分自身が息子の天才っぷりの影響を受けていてそれを自慢のように思っていて、熱いものがあります。
原作者稲垣理一郎が子を持つ父親だから、百夜の人物像はかなり稲垣自身が投影されてるのかもしれません。
さてわざわざ血が繋がってないって設定にしたのは、もちろんその理由があるからですけど、なんでなんでしょうね。
ぱっと思いつく理由は、千空の実の親に物語上の何か重要な役どころがあるから。
人類石化をさせた黒幕、とか。
あともう一つ思いついたのは、逆説的なメタ理由ですが、千空はコハクとのちに結婚する予定で血縁関係の憂いをなくさせるため、とか。
まー今想像しても答えは出るわけもないので保留です。
来週はセンターカラー!
カラー扉絵マジで多いなあー! 次回へ続く!