ハンターが2018年から休載してた間に欅坂46ってアイドルが櫻坂46と芸名を変え、何やら芸風も変わったらしいのですが、欅坂のファンを公言してた冨樫義博は、今も櫻坂を愛してることが今週号で判明しました。
偉い!ファンの鑑です!たぶん!
週刊少年ジャンプ 冨樫義博 ハンターハンター No.393 「懇願」
櫻坂はいったん置いといて今週号の感想を順を追って書きます。読んでて結構真面目に「かっこいいマフィアって何?」とか考えたりもしました。
冒頭は前回の直接の続きで、旅団3人相手にはしゃぐルイーニー。
しかしノブナガに瞬殺されて無念。前回読んだときには少しは善戦を期待したんですけど。
でもここ私はノブナガの言う理屈をあんまり理解しきれません。
かつて379話でルイーニーが倉庫で彼らをおちょくったというのは確かにそうなんですけど、でもそれで、それだけで話も聞かずに問答無用で殺すというのなら、彼らがシャ=ア一家とは同盟を組んでるのが私にはいまいち不可解に見えます。
若頭オウは同盟組むふりをして旅団を殺すつもりでいるんですから。
(379話より)
うーむ。ってことは、旅団3人はオウが自分らを裏切る気であることに本当にまだ全然気づいてないってことなんでしょうかね???
それはそれで旅団3人は嗅覚が鈍いなあ~って印象になってしまいますが。
一方でシュウ=ウ一家は若頭ヒンリギがヒソカとの交渉に成功したことで、シャ=アとの価値観の違いが明確になります。
ヒンリギは自分達では旅団にもヒソカにも勝てないことを素直に本人に打ち明けてしまいます。
つまりはオウは「旅団を潰す」と思ってて、ヒンリギは「ヒソカと旅団に遠慮なく戦ってほしい」「自分は旅団が好き(だけど両者の戦いには水を差さない)」と思ってると。嘘でなければ。
なるほどねー。オウは氷の微笑とか言ってて結構好戦的で、ヒンリギは本当に均衡や穏便を重視してる感じ?
ヒソカもヒソカで、先週舐めてきたリンチとザクロを殺さなかったあたり、それはわざとであり、彼らの話を聞く意志が最初からあったってことっぽい。
みんな政治やってるのねー。ヒソカすらも。
でもこの展開は私はちょっと不満かなあ。
だって、この船では上層の王位継承戦が徹底的に政治劇になってるんだから、下層のマフィアの抗争はまだるっこしい政治劇なんかしてないで血みどろの仁義なき戦いやってくれたほうがいっそスッキリします。
なのでこの抗争ではむしろエイ=イ一家のほうに大暴れしてほしい気持ちです。
でも彼らはなんか軽薄な若者の集団で、抗争や殺戮を遊びでやってるしょぼい集団みたいな感じで描かれてて、それもなんだかなあーって感じ。
なんか、極道は日和ってて、半グレは軽薄で、結局かっこいいマフィアなんて存在しないものなのかもしれませんねー。弱者から金を搾り取ることしか考えてないカスと遊びで人を殺すカス。ただ実は好戦的で凶暴そうなオウにはちょっと期待です。
ヒソカは仕方ないとしても、旅団はちょっと持ち上げられ過ぎに感じるので、カキン国のマフィアのみなさんにはもうちょっと頑張っていただきたい。
(私は旅団はカスを極めたカスだと思ってます)(例えばルイーニー達が乗客を殺戮したこととクロロが天球闘技場の観客を殺戮したことは私には同じに見えるんですが、前者はかっこ悪くて後者はかっこいいと見なされることに納得してないみたいな感じ)
それはそうと何よりも、ヒソカが第1層に行けるパスを貰ってしまい、そこで行われてる継承戦のほうに何か影響を与えるのではないかと、むしろ与えてほしいと、そこは楽しみです。政治劇もいいけどそういうのがシッチャカメッチャカにされるところも見てみたい。
そして物語はオウとヒンリギがチームになって、怪しい客室3101号室で謎のおじさん(もちろんこいつはエイ=イの構成員です)と戦闘となるところで次回に続く。
来週この続きが描かれるのか、別の場面に移るのかは、例によって全く分かりません!
で。で。櫻坂46です。
ヒソカがいた映画館の看板が、まさにそれなんだそうです。関有美子が山﨑天の首を絞めてる場面だそうです。
冨樫義博は作中の背景とかにこういうので遊ぶのが本当に好きです。昔からそうでした。
私は彼のそういうノリは別に嫌いではありませんし、久しぶりの連載再開で、相変わらずであるところが見れてちょっと嬉しかったりもします。
また、私自身はこういうアイドルに興味は薄いのですが、冨樫が、かつての欅坂46が櫻坂46へと変名しメンバーも変遷し、それでも今でも彼女らのファンでいることを「立派じゃん!」となんか賞賛する気持ちになったりもします。
彼は休載中も日常生活が困難なほどの腰痛に苦しんでたのですが、そんな中で、何か好きになれるものが心の潤いになってたのかもしれません。
小さい子どもが入院とかして、入院生活をプリキュアとかライダーに夢中になることで乗り切ったみたいな話にも通じてる気がして、こういうのって世の中で大事なのかもって。
度を越して入れ込む人は醜いけど、程々なら人生には不可欠なのかも。
また逆を言えばハンターハンターという作品も、世の中の誰かの人生にとって大事な潤いになってるのかもしれません。