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かぐや様は告らせたい251話感想 良いタイトル回収だったと思う

サブタイがこの漫画のタイトルになってる、いわゆる「タイトル回収」回

 

良かったと思います。白銀かぐやが、こうやって、「初めて」か「改めて」かは分かりませんが、気持ちを伝え合うことができたこと。

 

週刊ヤングジャンプ22号 赤坂アカ かぐや様は告らせたい251話 「かぐや様は告らせたい」

 

ただ、まー、やっぱり今週の話にもひっかかるところはあって、そこから目を逸らしてただ「良かった」と言っても虚しい気がするので、そこはやっぱり書きたいです。先に。

 

まずやっぱり、ヘリの真下でぶら下がりながら会話するのは不可能です。爆音で。

 

でもこれは微妙かなあ~。漫画などなどではバイクの二人乗りでも普通に会話するシーンはあるし、野球漫画とかでは投球の瞬間に選手同士が会話したりもするし、我々はそれに「無理だろ」とかあんまりツッコミを入れません。

 

 

ただ、ぶら下がってるかぐやが、縄梯子を掴んでも足をかけてすらもいなく、全体重を白銀が片手で支えてるように見える絵については、こっちは声を大にして「無理だろ」と言いたいです。もうちょっと他に描きようあるでしょうに。

 

 

 

あと石上早坂伊井野が言ってた「ナイトとお姫様」論について、これを「憧れのシチュだよねー」みたいに言うのって、実は男尊女卑と表裏一体の問題であることがちょっとだけひっかかってます。

 

女が男からの一方的な支配から解放されるということは同時に、男から一方的に守ってもらえるだけの立場でなくなることも本来意味します。

 

 

四宮家の重鎮が古典的男尊女卑思想で、というかこの漫画では四宮家の悪の根源は男尊女卑と家父長制にあるという設定になり、それを若い子どもたちが打ち破ることによって「男尊女卑思想は駄目なの!時代遅れなの!」という着地点にしたのですが、その直後に「ナイトとお姫様って憧れのシチュだよねー」とか言うのは、なんか「悪い男尊女卑は駄目だけど良い男尊女卑はオッケー!」「男尊女卑の良い悪いの境界線は私達が勝手に決めまーす」と言ってるのと同じって印象が、しなくも、無い、です……。

 

あ、いや、私は別にヘリだの男尊女卑だのとか、そもそもこの漫画の粗探しとか、そういうことをあんまり長々と語りたいわけではありません。本当にくだらない粗探しだったかもしれません。すいません。

 

そもそも男尊女卑を打ち破ったのは藤原であり、彼女が今「ナイトとお姫様」論に同意したわけではないので、矛盾はしてません。藤原は自立心が強い子。

 

(藤原の「男に所有されたい」って願望はたぶんフィクション内だけかと)(3巻)(絵柄が懐かしいわー)

 

世の中には「ナイトとお姫様」に憧れる女の子もいれば、憧れない女の子もいるってだけ。

 

 

だからここは早坂がちょっと主語デカなだけ。早坂は自立心が弱い子。

 

 

 

あと「矛盾してない」と言えば、白銀父がパイロットだったことについて。

 

そうしたってことは当然彼はヘリ操縦の免許があるわけですが、それにしたって、「ただ免許があるだけの身内」よりは、操縦経験豊富なプロを超大金で雇ったほうが安全やろ~、と思います。ましてやよく知らない土地の夜間飛行なわけで。危険。ペーパードライバーのバイク二人乗りよりよっぽど危険。

 

でもこれも、私が勝手に白銀父を「ただ免許があるだけの身内」と決めつけてるだけであり、私は彼のことを何も知らないに等しいので断言は避けます。

 

ひょっとしたら白銀父はものすごい傑物なのかもしれませんよ。

 

それに単純に考えて意外で面白かったです。

 

 

 

で。ようやく白銀とかぐやの「告らせたい」についてですが。

 

この二人の会話は本当に集大成とか完成形って感じがあります。

 

私は最近のこの漫画のここに至るまでの過程に納得してない部分が多くて、何の阻害も無く感情移入できてるとは言い難い状態ではありますが、それでもこの二人のここの会話は良かったと思ってます。

 

連載開始時点ですでに両想いで、文化祭でキスして(氷かぐやはまー置いといて)、年末にかぐやから白銀に告白して、そこから「四宮家の闇」が急展開で膨れ上がって、一度別れて、での、ここでの白銀からかぐやへの告白。

 

二人にとっては全部必要な道のりだったと思います。「遠回りこそが俺の最短の道だった」ってジョジョ7部でジャイロも言ってましたし。

 

 

いつぞやの屋上のお月見回とも繋がってて。

 

かぐやの内心の自己嫌悪が、白銀からの言葉で救われるってのも、すんなり理解できました。

 

連載251回、通算261話目にして、ようやく、かぐやの「告白されたい」という願いが叶ったタイトル回収回でした。

 

 

この世の全ての漫画は私にとっては「100%全てが良い」「100%全て駄目」というものは一つたりとも存在しません。(99:1は存在します)

 

結局どんな作品も良いところと悪いところがありその感覚は常に相対的で流動的で、結局私も、今回の会話が良かったって印象が、これまでの納得いかない部分への不信感を少し緩和できた感覚があります。

 

これは良いことだと思います。

 

この漫画の結末をポジティブに期待する気持ちが少し強くなって、私はそれが自分で嬉しいです。

 

来週は連休合併号で休み!

 

 

 

あと余談ですが今週号のヤングジャンプは何と言ってもゴールデンカムイの最終回で(私は今それに心をかなり持っていかれてます)、なんか、両作品の重要回はよく重なるって印象があって、今回も、というか今回が最後のそれなんだなあーと、しみじみと感じたのでした。

 

あっちの原点の三人組トリオ、杉元とアシリパは幸せに暮らし、白石はちゃっかり人生の勝利者になりましたが、こっちの原点の三人組はどんな結末になるでしょうね。

 

 

 

あともう一つ余談。というかただの難癖。

 

 

私が普段いろんな情報収集に使ってるサイトが現在「雀魂」のかぐや様コラボのキャプツイ汚染で埋め尽くされ使い物にならなくなってて、うぜえ!

 

 

 

 

 

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