伊井野の物語がめっちゃ気になってるんですがやっぱり当分は無理かなこりゃ。もう諦めて(いつか語られることを信じて)今の話に集中します。
週刊ヤングジャンプ48号 赤坂アカ かぐや様は告らせたい232話 「四宮家」
今週のサブタイは「四宮家」と。
198話(単行本では21巻208話)の「白銀家」と対になってますが、話の内容的にはあんまり関係無くて、むしろ次の199話と深く繋がってる気がしました。
あと「四宮家のゴタゴタ」はかなり前から始まってたことが今週判明しました。かぐやの父雁庵は秋ごろには倒れてたという。体育祭とかのあたり?
作中で雁庵が喋ったところを見せたのはそれよりさらに前の単行本5巻(花火編)のかぐやの回想内の一度切りでしたっけ?
そういえば今読み返したらちょうどその回にも「気味の悪い日本人形」の絵があって、そのへんも今週号とも呼応してる感じ。
(5巻)
かぐやは四宮家の中でも扱いにくい気味の悪い存在、と。
なんか進撃の巨人のヒストリアみたい。
とま、雁庵は、昭和の時代に財界を牛耳り平成の時代に愛人を孕ますほどやりたい放題の人生だったけど、今もうその矍鑠たる雄姿は見る影もなく、ただ病室でもう長くない命を恍惚と待つだけの存在に。
四宮家はとっくの昔に崩壊し始めていたのでした。
世間からは雁庵が倒れたことを必死に隠してたんでしょうかね。
なんかどこかの国や宗教団体を思わせる話です。あーやだやだ。
ところで、この漫画で「令和」って言葉が出てきたのって今週が初めてでしたっけ?
2017年平成29年、「マジ卍」がまだ死語じゃなかった頃に始まったこの漫画は「今は何年か」を明確にしないタイプの作品だったのですが、いつの間にか令和にはなってたようです。
作中ではまだ1年くらいしか時間が経過してませんが連載してもう4年を経て、その間にも「壁ドン」「あざまる水産」「タピオカ」「鬼滅の刃」などなど時代の移り変わりを見てきた感があります。作中に名前が出たVチューバーが今はもう引退してたりとか。エペもそのうち「懐ゲー」になるんでしょうね。
私はなんか今週雲鷹が何気なく言った「令和」って言葉に妙にしみじみしてしまったのでした。
話を戻して雁庵。
私は、彼がいつかかぐやの前に立ちはだかるのでは、とか思ってましたがとっくの昔にそういう線は消えてて、今かぐやをどうこうしようとしてるのは長兄の黄光だけでした。
というか今は黄光が四宮家の実質上のトップで、今四条家にいろいろとしてやられてるってことは彼には大した手腕は無いってことでしょうかね。
それだけに突飛な愚策を強行しそうな危険もあるという話。っぽい。
次兄、虹正の名前が初登場しました。
以前は三兄弟が跡目争いで三すくみになってるって話でしたが、虹正は黄光の腰巾着だそうで。跡目争いもいつのまにか黄光の勝利で終わってました。
雲鷹は「俺は今の四宮の体制ではトップに立てない」と言いますが、それは体制が変われば立てるって意味?まだ諦めてない?
まー?読者としては黄光には滅んでほしいって気持ちはありますよね。
とするなら、四宮家の結末として考えられるのは、「完全に滅ぶ」か「新体制で雲鷹がトップになる」かいっそ「かぐやがトップになる」とか?どうなるんでしょう?
あとは、かぐやを育てたのは雲鷹だったという新事実。
だから何なのかと言うと、えーと、つまり、雲鷹は、かぐやが誰かの言いなりになるくらいならと、誰の言いなりにもならないような猜疑心や狡猾さを身に付けさせた、ってことで、それはそれでかぐやを守ることになってたってことなんでしょうかね???
なんか今週は雲鷹が「実はいい人?」みたいに描かれてますが、でも彼は決して善人ではなくそれこそ雁庵と同じようなひどいこともやってきた日本の癌の一人でもある筈です。でもでもやっぱり少しは心のある人でもある、って、感じ?
そして話は白銀を呼んだ本題に入ります。
つまるところ、かぐやを脅すために白銀が誘拐される危険があるって話でした。
なんつうか白銀がそれを聞かされて初めて気づくのは鈍すぎると思いました。
前回雲鷹が登場して「車に乗れ」って言われたときに「これは誘拐なのかも」って思わなかったのかよ。
まーそこは別に重要じゃないからいいか。
それよりも!
その護衛のために早坂が付くってのは驚いてすごい面白い展開だと思いました。
というか、早坂自身も今白銀と同じように決して安全ではない状態です。
今の早坂って、確か、自分は四宮家と縁を切ったつもりでいるけど、実際には黄光がかぐやに「あいつには手を出さないでおいてやる」と許されてるだけの状態なんですよね。
しかし今回の動乱で何がどうなるか分からないわけで、早坂だって誘拐される危険もある筈です。
つまり雲鷹は、今回白銀と早坂の二人ともを同時に守る措置を講じたってことになるんじゃないかと思います。
超ファインプレーかも。
ただ早坂個人と早坂家(特に早坂の母奈央)はどんな関係になってるのかは分かりませんけど。
早坂家は黄光の参下にあるらしく、今回早坂が雲鷹と組んだってことは明確に反旗を翻すことになるような気もします。
マザコン早坂は大好きなママと敵対できるのか?とか。
あとは早坂、雲鷹に「あなたのこと許したつもりはないから」って、結構強気なのね。
「自分が長年かぐやを裏切って黄光のスパイやってたことをかぐやに暴露した」のを恨んでるんでしょうかね?
いや細かいことはいいや。
次回からは早坂が白銀家におじゃまするそうです。
何が起こるのか想像もできませんね。楽しみですね。
あとは、ラストページで二人だけで徒歩で帰ってて大丈夫なのかよとか思いましたが、これも細かいことですね。