ニンテンドースイッチの「くっころでいず」を遊んでみました。
エロゲーを家庭用にした系のゲームです。
私はエロい物はもちろん好きなのですがエロゲー系は普段ちっとも全く遊ばなくて、でもこれはちょっと興味が湧いて試しに遊んでみようって気になりました。
で、遊んだ感想としては、面白いとは思わなかったけど、長所はあったと思うし、こういうゲームは世の中にはあるべきだ、なんてことも思ったりしました。
18歳未満お断りのPC用アダルトゲーム、を、家庭用コンシューマ機向けに移植したゲームはずっと昔から定番にあるものですね。私も昔いくつか遊んでみたことはあります。
が、そういうのってエロいとかエロくないとか以前の問題で、根本的な紙芝居ゲームシステムや会話のノリや内輪のお約束などなどがどうも受け付けないことが多くて自然と足が離れたジャンルです。つうかゲーム自体から何年も離れてました。
4年くらい前にスイッチライト買ってゲーム生活復帰して、スイッチにもそういうゲームがあることは知ってましたが遊んでみる気はやっぱり起きませんでした。
でもちょっと気が向きました。きっかけはこの間のスイッチの新春セールで「異世界酒場のセクステット」が100円になってるのを見て「100円ならいいか」と思ったことなのですが、セクステットはメインの女の子が猫耳らしくて、猫耳が非常に趣味じゃないので「やっぱいらない」と思って、でも「他のならどうだ?」と思って選んだのがこの「くっころでいず」だったのでした。
こっちは320円(もとは800円)でしたが、まーいっか!と。選んだ理由はヒロインらしき子のデザインと絵柄が一番好みだったから。
で、買って遊んでクリアしました。
以下は一応ネタバレあり感想。先に端的に言うとこのゲームに800円の価値は感じなかったけど320円なら「まーいっか!」と思える……って感じでした。
さて。起動したら真っ先に「登場人物は18歳以上です」というお断りが出てきました。
ん?キャラクターが18歳未満という設定だと駄目なの?
このゲームは下着とかキスとかの絵はありますが、セックスはそのシーンの絵も文章も無いのに、それでも17歳以下の女の子が出たら駄目なんでしょうかね。まーこんな「お断り」はただの名目なんでしょうけど。
というかそもそもこのゲームのCEROレーティングはD(17歳以上対象)なのですが、私にはせいぜいC(15歳以上対象)くらいにしか感じませんでした。なんとなく。
これってもしかして、元々が18禁エロゲーだからでしょうか。
パンツもチューもない完全なる全年齢対象の内容に変更できない限りは、どの程度のエッチさでもDになるもんなんでしょうか。知らんけど。
ちなみにこの「くっころでいず」はSTEAMとかでは完全18禁エロゲーとして販売されており、さらに海外では性器のモザイクすらないガチの無修正エロゲーとなってるそうで。
あ、日本人が国内で海外版無修正くっころでいずをDLするのは合法なのかどうかは分かりません。
で、ゲーム本編の感想ですが。
ストーリーは本当につまんなかったです。
主人公は秋葉原近辺に住む一人暮らしの童貞フリーターで、「オタクではないけど美少女ラノベを友人から借りて読んで日々を過ごす」という、オタクじゃないアピールに必死なオタクって感じの男。
ヒロインのほうも、見た目はかわいかったけど、それ以外はエピゴーネンの極みでした。何の新鮮味も無いありきたりな会話が延々続くだけで終わります。マジで展開も結末もこのゲームならではの個性はゼロだと感じました。
ただこれに関しては私自身にエロゲー的ノリを楽しむ素養が無いだけであって、好きな人にはこういうのこそが「これがいいんだよ」と求められてるものなのかもしれません。分かりません。
というかこんなことは重要ではないんだと思います。
「見た目はかわいい」ことのほうが何よりも重要な筈です。
それで言えば私はこのゲームに何の不満点もありませんでした。
異世界の少女騎士という設定も、いかにもなデザインの甲冑も、なぜか下着だけはこの世界準拠のブラとショーツであることも、私は別にしらけたりもせずに気軽に受け入れて、かわいさを堪能できました。
それにエロゲーエロゲーとは言いましたが、やっぱりこれはエロゲーではなく、あくまで、ちょっとエッチな程度のニンテンドースイッチの320円の超ロープライスインディーズゲームです。
ガチのエロゲー遊びたいならそれを買えばいいだけであって、このゲームは「わざわざスイッチの画面でちょっとエッチな絵を安価で気楽に見て楽しみたい」という全く別のニーズを満たすためのものです。
世の中には、こういう作品は、存在すべきです。
18歳未満の青少年(女子も含む)には18禁ほどではなく(かつ決して違法ではない)軽くエロい作品に堂々と触れて楽しむ人権が大いに尊重されるべきです。
今の世の中は一般漫画、深夜アニメ、スマホゲーム、ラノベ、などなどがそういう需要を担ってますが、家庭用ゲーム機も、やっぱりその一つであるべきだ、と。
私はこのゲームを遊んでてなんでかそんなことをやたらと強く思ったのでした。
で、クリア。プレイ時間は1時間。
何やら選択肢によって「この世界でハッピーエンド」「異世界でハッピーエンド」に分岐するらしいのですが、そこは超どうでもいいかも。バッドエンドになるっぽい選択肢は一目瞭然でした。
本当にこじんまりとしたゲームでした。
でもまー、「絵はかわいい」「ストーリーはつまんないけど、めでたしめでたしであることはいいことだと思う」「私自身がこの手のゲームのいいところとつまんないところを再確認できた」「値段が安い」っていうのはこのゲームの長所でした。
320円なら、あり!
ニンテンドースイッチは多彩な種類のゲームがセール時には本当に安く買えるので、買うだけはマジで気楽にできるんだけど、「買ったものの遊ばずに積んでる」という状態にもなりやすいです。
このくっころでいずは「すぐにクリアできる」って点も、長所なんだと思います。
カトレアかわいいよ!