今回でボークセンVSモレナのバトルは決着!
結局ボークセンのほうが一枚上手だったんでしょうかね。分かりません。なんか今回は意味が分からなかったシーンがいくつか挟まってましたよね。
週刊少年ジャンプ 冨樫義博 ハンターハンター No.409 「交渉3」
でもなー、この交渉ゲームは基本的にボークセンの視点で描かれてたじゃないですか。モノローグを語るのは大体彼女の側。ジョジョ3部で言えばダービーが承太郎と戦ったときダービーの視点で描かれてたように。兄弟二人とも。
それはこの手のバトルは「してやられる側」「トリックを見抜けなかった側」の視点で描くのがセオリーだからです。ってことはボークセンが勝ったようで実はそれすらもモレナの掌の上だったって可能性も無きにしも非ず……。いやちょっと考え過ぎでしょうかね。
ところで本編の感想の前に。作者冨樫義博が最近Xで手術をしたことを報告してました。
ネーム、2話分完成。
— 冨樫義博 (@Un4v5s8bgsVk9Xp) 2024年11月28日
手術しました。局所麻酔での
施術だったので説明・実況を
受けながらの、大変勉強にも
なった貴重な経験でした。
感謝いたします。 pic.twitter.com/TASzEnca69
その前には楳図かずおの死去に心を痛めてたし、本当に彼が心身ともに健康に過ごせることを祈ってやみません。
世の中では冨樫がよく長期休載してたときに「遊んでる」とか揶揄されることが多く、私自身も昔若い頃そう思ったことも少しはあったのですが、さすがに今はそういう気持ちはなくなってて世の中でいまだに言ってる人らには「そんなこと言ったんなや」って思います。
ただ非常に裕福な彼ならたとえ腰痛とかがあっても早期に最先端の高額医療だっていくらでも受けられただろうになんで深刻化してしまってるのか、疑問に思わなくもないんですが、でもそれとて何にも事情を知らずに邪推してるだけですもんね。やっぱそのへんのことに安易にとやかく言うのは良くないですね。
話を感想に戻して、まずは特殊戒厳令。
普通の国土のある国でなら外出禁止令とか預貯金凍結とかになるやばいやつです。今は小さな船内なのだから、規模は小さいぶんやばさはたぶんそれより上です。あと船内の層ごとに対応が違うのがそのまま階級社会を示してるのが皮肉です。
そしてなぜ発令されたのかの経緯は、ベンジャミンとハルケンブルグが何かやったんだろうけど、その話は今はおいといて引き続き交渉ゲームの続きが描かれました。
緊張の中、ボークセンはDを選んでXを墓場から戻すことにし、その作戦も、Dのモレナのリクエストがキスであることも、非常に順当です。
で、二人は無事にちゅーするわけですが、正直その瞬間の絵はがっつり見せてほしかったです。
そして事後の二人が意外な両極端。照れるモレナに目が死んでるボークセン。ボークセンにとってはなんとファーストキスだったそうで。
ただボークセンのような独裁国家のそこそこエリートの美女が20過ぎくらいでも処女であることは別におかしくないどころか、大学や軍学校では「あの女は誰それとやってるらしい」と噂が流れるだけでも非常に危険なので名実ともに常に潔白でいることが重要な自衛になってるんだと思います。
ちなみに国や時代によっては女子学生が処女検査されるのも普通だとか。男子学生のほうは買春に入れ込んでないか性病検査をされます。
ところで、しかし、それにしても、モレナは彼女がファーストキスだったと察したのだとしても、「それをわざわざ言ったんなや!!!」って思いました。
モレナの真のセクハラはキスすることではなくそれがファーストキスだったと言いふらしたことのほうです!
で、ここからは意味の分からないシーンでした。ボークセンが残りのカードを改めさせろとごねたり、最後彼女が勝ったときにRのカードを握りつぶしてしまったりしたことです。
ねー。これってまさかごねたときにRに傷の目印をつけて、握りつぶしたことでその傷を証拠隠滅したんでしょうかね。まさかねー。そんなイカサマ。
(私は見せることに抵抗はないタイプ)(本当にやましいことが無いのなら)
そして決着はボークセンが最後にRを残し彼女の勝利。そこでXを選べば情報を得た上に生還できて完全勝利。しかし彼女はYESを選びます。
仲間になると?なぜここで?彼女のモノローグは直前までX、自分が生きてここを抜け出すことを目標にしてたようですが。いつYESにする決心をしたんでしょう?
その前の場面では、ダービー弟のようにYESNOで、例の否定疑問文での答え方で二人は言葉以上に目と目で語り合いますが、でもボークセンごときがカキン国の腐敗を一掃できるわけはないし、そんな言葉でモレナの決意が揺らぐわけはないし、なんにも変わらないように見えたのですが、何かが変わったんでしょうか?
ま、今回読んでて思った様々な疑問は次回で種明かしがされるのでしょう。されるといいな。