ハンターがついに連載再開です。「連載再開」が妥当な言葉なのかについては後述しますが。
まず語りたいのは、今回ハンターが休載されてた2022年~2024年の間にあった最大事はやっぱり鳥山明の死去であることです。さらに言うとその前回の休載期間2018年~2022年では遊戯王の高橋和希が亡くなってます。
週刊少年ジャンプ 冨樫義博 ハンターハンター No.401 「月光」

作者冨樫義博の胸中を想像せずにはいられません。彼は今58歳。鳥山は享年68歳で高橋は享年60歳、彼と年齢も現役時期も近くそして彼と同等以上に稼いでた大物漫画家の二つの訃報が、休載してた間も闘病の四苦八苦を抱えながら執筆活動に励んでた冨樫の心をどれだけ打ちのめしたのか。なんか泣けてきます。
そう感じるに至るきっかけはさらにもう一つ、冨樫のXのアカウントにもありました。
つい先月に声優の篠原恵美が亡くなり(享年60)、セーラージュピターのイラストを投稿し哀悼の意を表してました。
— 冨樫義博 (@Un4v5s8bgsVk9Xp) 2024年9月12日
そういや前回の連載再開時の巻末コメントでは、相手の名を伏せて誰かを追悼してたし。(ちなみに「遊☆戯☆王」と「幽☆遊☆白書」はともに「遊」と「☆」が入ってます)

(2022年47号)
また最近発売された単行本38巻の表紙が、本編に関係ないゴンの絵でその初心に帰ったかのような人選と絵柄が鳥山を意識したものなのではないかとネットの未確認噂が流れたし。
マジで。もう、ありきたりな言葉ですが冨樫が心身ともに健やかに過ごせるようにただただ祈るばかりです。
気を取り直して本編の感想。の前に「連載再開」について。
本誌表紙でもその言葉ではなく「最新話掲載!」となってます。
先日「ハンターは週刊連載の形態を終了する」とのニュースがありました。正直なところこれまでと具体的にどこが変わるのか分かりません。
単なる当事者同士の契約書だけの問題なのか、今やってる10話載せては長期休載という形でなくなるのか、うーむ、本誌の次号予告にはハンターの名前があるので来週も載るようだし、ソースは忘れたけど今回は20話連続掲載するって噂を聞いた覚えもあるし、本当に謎です。単なる読者たる我々は憶測しかできないので、どうなろうが受け入れるのみです。
と長々前置きを語ってようやく本編の感想ブログ書きます。
扉絵はモレナとブラック・ホエール号。

このカラー扉絵も冨樫が腰痛に苦しみながら描いたことがXで吐露されてます。彼はこれと38巻表紙とさらにドラゴンボールトリビュートの絵の3枚を続けて彩色したのでしょうね……。

話を戻して、BH号って収容数が20万人だそうで、世界最大の客船アイコン・オブ・ザ・シーズはざっと1万人なので現実でのどんな船どころかどんな建造物よりも巨大なんですよね。船っつうより中核市まるごと一つです。そして中身はいろんな意味での蟲毒の壺!
そして再開(もう「再開」でいいや)一発目の話は、前期休載回ラストでのクラピカと第5王子ツベッパの私設兵ロンギの「契約」の詳細でした。が、それがまた意外な闇で驚きました。新たな闇。新たな蟲毒。一体この船ではいくつの蟲毒が同時進行してるのやら。
ロンギは自分が念能力者であることをクラピカどころか味方にも秘密にして講習に参加してて、でも第1王子ベンジャミンの私設兵ヒュリコフだけは見破っていて、彼はロンギを消去法で暗殺犯だと思ってますが、その見立ても結局間違いだという超複雑状態。

(36巻)
じゃあ暗殺犯は誰やねーん。
しかし今週の話はそれどころではない唖然とするものでした。これまでの物語の根底を揺るがすほどじゃないでしょうかね。

なんたって実はビヨンドが邪悪だったわけですから。邪悪て。あからさまに明言しちゃってて。

かつて十二支んが本能的にネテロの息子だと感じ、つまり彼には父親と通じる人間的魅力があり、実際そうなって彼と内通してるサイユウや、ジンやパリストンとどこぞで活動してる筈の協専のハンターたちのみならず、今まさにここに同席してるビルも彼に賛同あるいは惹かれてそうしてるのではなかったのですか。
それが実は邪悪だったと。彼らはみんなビヨンドに騙されてたの~?
今までの彼の人物像は野心的で粗野ではありますが、邪悪って印象はなかったのに。ここにきて邪悪ですよ。

(33巻)
このBH号の船内の新たな闇です。冨樫は話を畳むどころか拡げる一方です。
でも私はここにきてまた闇が増えることを、どっちかっつうと歓迎してます。どうせここまで事態がややこしくなってるんですから、もっともっとややこしくしてってほしいです。思う存分。もっとやれ!
さて、あとは、バビマイナの様子が相変わらずちょっと気になりますね。彼は第1王子ベンジャミンの私設兵で、赤ちゃんである第14王子ワプルを非情にも殺すためにここにいるのですが、第8王妃オイトに対し何か妙な配慮のようなものを見せる場面がこれまでにも何度かありました。彼の真意は一体???
ラストページは邪悪なビヨンド。十二支んのカンザイと小粋な会話を楽しむ豪胆な様子からはやっぱり邪悪さは感じませんが。でも邪悪なの???

カンザイが見てる雑誌「月刊膝」は膝ナッパ。
膝ナッパことロボコはよくハンターをパロディにしてますが冨樫は好意的に受け取ってるようです。
— 冨樫義博 (@Un4v5s8bgsVk9Xp) 2024年7月16日
あと今回のサブタイは「邪悪」ではなく「月光」なんですね。ロンギの念能力「透明言葉(ゲッコウジョウレイ)」から来てる模様。そこからか!



