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HUNTER×HUNTER408話感想 モレナなんか躯みたい

今回のハンターではモレナの身の上が軽く語られましたが、実は二線者とは全然別の過酷な人生を歩んでたことが判明し、実際に聞かされるとズッシリきました。

 

一方ボークセンは徹底的に日和見主義者の利己主義者なことが改めて語られて、彼女は周囲で何が起ころうが何を見聞きしようが、自分の余生を安寧に生きることにしか全力を尽くさない人っぽく、それだけに「そんなのもう通用しない」って展開になりそうな予感をビンビンさせてくれます。いろんな意味で。

 

週刊少年ジャンプ 冨樫義博 ハンターハンター No.408 「交渉2」

 

前回のラストでオープンザゲーム!となって、さすがにそこから次回が別の場面に切り替わるようなことはなく無事に交渉ゲームの続きが描かれました。今はヒソカクロロクラピカハルケンブルグ、続きが気になる場面は無数にあるのですが、やっぱりこのゲームの続きを一番見たかったので良かったです。

 

 

 

それで早速目的のカードでモレナがそれを語ってくれたわけですが、まー陰惨なこと。モレナが本来の二線者モレナとは別人だったという、新たに明かされたカキン国の闇の犠牲者だったことが判明します。

 

謝肉祭不敬罪祭孤児。これまでに出てきた不可持民とはまた別のカキンの闇です。どんだけ闇があんねん。カキンの王族は暴虐の限りを尽くしてます。なんやこの国。

 

王族や貴族がたわむれで平民や奴隷に落花狼藉を働くってことはたぶん歴史上どの国でもあったことだとは思います。中でもあまりに残虐なのはジル・ド・レとかエリザベート・バートリとか伝説が残るものですが、カキン王族はそういう次元ですらないと思いました。だって組織化されてるんだもん。祭の名前もついてて。

 

貴族が権力に着せて平民の娘を問答無用で犯すというだけでも(ありきたりですが)陰惨なのに、カキンでは、それが恒例行事化されてて生け贄にされた娘は数日間グチャグチャにされて孕まされて、産まれた子にも念入りに地獄の人生を送らせるための設備があるという。もう正気じゃないです。東ゴルドーがかわいいレベルです。

 

あえて私のありのままの本心を言いますが、権力者になって美しい村娘を犯したい、という性欲なら正直理解できます。フィクションとしてね。

 

しかし殺したいとか正気を失わせるまで痛めつけたいとかはどうしてもそれが性欲のメリットに繋がりません。でもカキン王族は先祖代々恒例のお祭り行事としてそういうのをエンジョイしてきたわけでしょ。エンジョイできる神経の奴らだってことでしょ。

 

ツェリードニヒだけが鬼子だったわけじゃなく、もともと鬼畜一族だったってことなんでしょうかね???

 

もう滅びろカキン。

 

 

 

モレナはそこで「」にされ、20歳過ぎまで生きてこられたのは奇跡です。

 

イメージ映像の「真ん中に縦に切れ込みを入れられたステーキ」の絵はあまりにもえぐいです。なんの暗喩や。

 

 

それで思い出したのが幽遊白書の躯です。共通点ないですか。

 

産まれたときから奴隷商人の性奴隷にされ、自分の体に傷ができた経緯は違いますが、その傷が自己のアイデンティティになってるところとかも。

 

(躯)

 

作者冨樫義博の幽白時代の残虐物語創作テンションが蘇ったかのようです。

 

あのー、かつて、キメラアント編のころ、冨樫は結婚して子どもが誕生して、私はそれがメルエムとコムギの結末に影響を与えたのかなとか思ったことがあったのですが、その彼が今またこんなメッチャクチャな残虐設定を創作するような状態に、なんか、「逆戻りした」って印象も湧いたりします。

 

いやこれは邪推が過ぎますかね。あくまでフィクションだってことは忘れずにいたいものです。そもそも旅団のサラサとかも超残虐でしたもんね。冨樫漫画はもともと残虐。

 

まーともあれ、躯は自分の人生に反逆しつつも飛影のおかげで救われたのですが、モレナは現状何一つ救われていない状態です。

 

モレナは初登場時には「この世の全てがどうでもいい」「なんとなく壊しましょう」と言ってましたが、実際には彼女はなんとなくどころではなくこれ以上ない明確な破滅のモチベーションがある人でした。

 

はたして彼女は救われるのか?そもそも救われる必要があるのか?

 

 

 

モレナの余談が長くなり過ぎました。話を本編の感想に戻して、彼女と対するボークセンのほうですが。

 

彼女も彼女で、モレナの話を聞いて心を痛めてるかのような表情を何度かするのですが、実際にはそれで胸中が何か変わるようなことはな~~~んにもなく、彼女はただただ自分の「不快」と「困る」を回避することしか頭に無いようです。

 

彼女は二線者、謝肉祭、祭孤児とかの単語をすでに知ってたし、学友であるツェリードニヒの猟奇趣味も知ってるのかもしれません。カキンがどういう国かも熟知してます。でも関係無いと。

 

でもまーそれで責める気にもなれません。独裁国&階級差別社会で生きるための処世術なのだろうと思います。彼女もこのえぐい国で(出生ガチャには恵まれたけど)必死に生きてるんでしょう。

 

 

あとはボークセンは特質系だとのことで、んー、ってことは、エイ=イ一家のよく言う「器官」がそれ絡みなんでしょうかね?

 

モレナはもともと第4王子私設兵を仲間に引き入れたいと言ってたけど、そのターゲットが自分が求める特質系だったことはただの偶然っぽい。

 

 

特質系って3000人に一人、0.03%のレアだってのは、全ての人の中で0.03%であって、全ての念能力者の中で0.03%じゃないですよね?だってこれまでに登場した念能力者で特質系意外と多いですよね。

 

 

あとはゲームについて、子はXのカードを最後に残せば無事に生きて逃げられるってのは、念能力の制約として約束されてるようです。前回の感想ブログでは「絶対逃げられないだろこれ」的なことを書いたのですが。モレナ、ゲームのルールについては意外と真摯でした。

 

しかし。

 

子のカード残り2枚になった時に、船内全体に響き渡るサイレン。特殊戒厳令が発令されたという。急転直下!何があったベンジャミン!続く!

 

 

 

 

 

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