連載再開やっぱり嬉しいです。自分ではハンターのことはこの4年で諦めて忘れてたと思ってたのですが、実際読むと忘れてなくて「続きが読めて嬉しい」気持ちでいっぱいでした。結局私は再開をずっと待ってたのかもしれない。
さてまずは普通に本編の感想ブログ書いてきます。
週刊少年ジャンプ 冨樫義博 ハンターハンター No.391 「衝突(2)」
今週の話は前回の直接の続きでした。4年越しの。シュウ=ウ一家若頭ヒンリギが第3層でエイ=イ一家狩り&ヒソカ狩りを同時進行します。
前回と今回とでエイ=イ一家の構成員は組長モレナ含めてもたったの23人だったのが一気に3人も減ってしまいました。
(378話より)
でも彼らは自分が死んでも構わないと思ってそうな破滅テロ集団です。人数が減ることは痛くもかゆくもなさそうです。
さらに厄介なことに部下19人は、とにかく誰でもいいから人を殺せば強くなっていく都合のいい能力であり、こうしてる間にもどこかで密かにレベルアップし放題なので、ヒンリギ達の快進撃もいつまで続くのかは疑問です。
ヒンリギは19人が行ってる大量虐殺を「日陰者の反逆の予行練習」と推察しますが、大外れなわけです。
しかし彼のそこ以外の捜査はめちゃめちゃ手際が良くて、モレナの所在や部下の素性もすぐに突き止めそうです。やっぱりどっちが優勢とかは無いかも。
ところでこの「ズズズズ」はハンターでおなじみの擬音で、こうしてまた見れることが嬉しかったりします。あとミーシャってのはこの猫のこと?
ただもしシュウ=ウとエイ=イがここで消耗戦をしてしまうと、シャ=ア一家には漁夫の利になりそうだけど、でもシュウ=ウ組長オニオールとシャ=ア組長ブロッコは馴れ合ってるし均衡を好んでるので、カキン国のマフィア社会(≒船内の秩序)が崩壊することは無いんでしょうかね?
(378話より)
でもでもシュウ=ウは幻影旅団と協力体制をとりつつも「クモを潰す!」つもりでいて、結局は「シュウ=ウ&シャ=ア VS エイ=イ VS 旅団」の歪んだ三すくみになってます。複雑ぅ~。
うむ、やっぱりハンターって作品は、複雑な上に、物語や世界が何がどう転ぶか予想のしようがありません。それでこそハンター。
私は今週の話を読んでて、なんかそんなことを妙に強く思いました。これでこそハンター。
さらに言えば次回の392話が、マフィアの抗争のこの話の続きになるかどうかすらも全然不明ですし。
また王子達の継承戦に場面が戻るかもしれませんし。
あっちはあっちで交錯しまくりです。クラピカの念能力教室には依然として「11人いる!」の暗殺者が受講者の中に潜んでるし、第2王子カーミラの私設兵隊長サラヘルが第14王子ワプルを呪殺すべく参加するようだし。
(389話より)
第4王子ツェリードニヒは自分の念能力と霊獣の能力の2段構えを完成させていき、テータちゃんやサルコフはどうなるのか分かったもんじゃないし。
(388話より)
第9王子ハルケンブルグもまた、部下と団結する相互協力型(ジョイントタイプ)霊獣の能力に加え、自分自身も念応力に目覚めたようで、念の矢で殺した相手に部下の魂を移す能力の検証に大忙しですし。
(386話より)
さらにさらに、第13王子マラヤームの霊獣が亜空間部屋を作ってしまい、その中で兵隊長ウェルゲーがなぜかビスケの筋肉美にベタ惚れしてしまう謎の物語が生まれてるし。
(383話より)
他にも細かいところでは第3王子チョウライのコインとか、ノブナガ&フィンクス&フェイタンのルイーニー狩りとか、あとクラピカは旅団も乗船してることをまだ知らない問題とか、出航してからは描かれてませんが十二支んのサイユウがビヨンドの内通者である問題とかもあります。
ジンやパリストンや協専ハンター軍団は今どこにいるんだろ。キルアはアルカと旅に出てて、ゴンは故郷のくじら島で念能力を失ってるそうで。レオリオは十二支んとして第3層で労働中。ちなみに今クラピカと仲間になってるビルも本来はパリストンの兵隊の協専です。
今回の連載内でも、どの場面がいつ描かれるのかは全く分かりませんし、さらに新たな場面が出てくるかもしれませんし、それにそれぞれの場面がさほど進行しないまままた長期の休載になるかもしれませんので、読んでる側は「そうなりうるものだ」と承知の上で読むことも、ハンター読者には必須のスキルですよね。
なんか結局今週の本編の感想とは離れたことばかり書きましたが、やっぱいろいろ思わずにはいられません。今回はとにかく頭に浮かんだこと全部書きました。
あ、そうだ、今週の細かい点で、ヒンリギが兵隊を買収して何か捜査官のふりをして乗客のカメラを調べるシーンでは、彼の容貌はヤクザ以外の何者でもないので見てて面白かったです。第3層の乗客は基本呑気な一般富裕層なので気にしなかったんでしょうかね。
あと、ジャンプ本誌の巻末で作者冨樫義博は、誰かへの追悼をその相手を伏せたままコメントしてました。
詮索するのも嫌らしいのですが、遊戯王の作者高橋和希のことかもしれません。「遊☆戯☆王」と「幽☆遊☆白書」はともに「遊」と「☆」がありますが、それに何かジンクスがあるかは全く知りません。
しかしそれにしても、「漫画家の死」については誰もが真剣に考えるべきことであり、冨樫の健康についても少しでも良くなることを心から願ってます。彼が死ぬくらいなら何年も休載してたほうがずっとましです。