意外な対戦カードが実現。超意外カードでした。モレナVSボークセン。対戦方法もカード。
週刊少年ジャンプ 冨樫義博 ハンターハンター No.407 「交渉」
本当にハンターは前回の話を読んでも次回でどの場面が描かれるのか全然予想もできませんね。まーそこも楽しみの一つですけどね。
で、今回の話はヒンリギ達でもハルケンブルグ(憑依中)でもクロロでもなくエイ組長モレナと第4王子ツェリードニヒの私設兵ボークセンの対決の話と!
でも驚いたものの実際読んでみるとなんとなく腑に落ちる感じもありました。
394話で初登場した第4私設兵の若者6人、この漫画では珍しく美形の男女もいて妙な存在感があったのですが、登場した理由の一つが今回のカードバトルをさせるためだったわけですね。
エイが度々言ってる「器官」のターゲットがボークセンだったんでしょうか。あ、違うかな、394話では4私設兵を引き込みたいって言ってたのと器官は別の話っぽい印象でした。
(394話)
モレナは私設兵と器官の両方をスカウトする予定で、というか彼女にとって普段からスカウトの方法がカードバトルみたいです。
ヤクザが「傘下に入れ」と脅すのに使うのが銃とか人質ではなく「私の考えたカードバトル」なのはちょっと笑えますけど。
でもこのカードバトル「交渉ゲーム」は説明を聞いた限り、これはモレナが仲間に引き入れたい相手がどんなに乗り気じゃなかろうが、何がなんでも引き入れるため冗談でもなんでもなく全力で構想したであろう本気の本気のガチ味があり、非常に緊張感があります!
あとは美人の才女同士という対決も非常~に絵になります。冨樫の今の漫画は「美形ではないキャラ」の造形は徹底的に崩したり誇張した顔つきになってて、まー端的に言うとブサイクだらけなのですが、それがまたこういうときに美形の美形度を際立たせる効果を生んでる感じ。前回のヒソカもそうなのかもね。
それと両者がガチガチの役割語の女言葉で喋ってるのも、女言葉って今時はもうださいんですが、今回に限っては両者が「澄ましてる」って印象を湧かせてます。
さて。ボークセンは本当にすっごい頭良さそうです。エイの構成員には「他人を拉致する能力」を身に付けた者がいるので、それで問答無用で気絶させられても、目が覚めたらすぐに状況判断して、すっごい慎重にモレナとの会話を進めます。冷静やなあ。
あとモレナが何らかの怒りを胸に秘めてることも見抜きますし。出自とは別の怒りがあるからテロリストになったん?
そのモレナのほうは、穏やか~に話してきて、態度にも、ゲームのルールにも、「あなたには勧誘を断って無事にここを出ることもできます」と表明してて、実際そのルールに嘘は無いのでしょうが、でも無事に帰す気はさらさらないって意志を感じて、これまた素晴らしい毒婦キャラを見せてくれます。
こんなゲームボークセンには受けるメリット何もありませんしね。私だったら絶対受けたくないです。ゲームもせず勧誘にYESと答えてしまって傘下に入った上で少しでも待遇を良くしてもらう交渉するほうがましってもんです。捕まった時点で基本負けです。
実際ボークセンは始める前からもう自分が絶対的不利なことを察してるようです。なにか「最もタチが悪い第3の罠」を見抜いてて。私には分かりませんけど。
今私でも分かるのは、親のカードを見るに、モレナは目的や能力などなどの手の内を最初から晒すつもりっぽいこと。それによって、そんな重要情報を聞かせたらますます「知った以上ただでは帰せない」って状況にさせたいってところ。ただでさえ地獄のゲーム。さらにボークセンはもっと深く何かを見抜いたわけで。
あからさまに逃げ道を明確に用意されてるのに、絶対逃げられないゲーム。
ということは、今後の展開としては、ボークセンは知略や機転を尽くしてゲーム終盤まで自分のRかXのカードを見事に守り切るけど、最後にはモレナがなんか恐ろしいことをして彼女を負かして、感染させて、そして洗脳とかもしてしまうんでしょうか???
いや~早く見たいものです。その恐ろしい光景を。
普通に考えたら子はXを最後まで守るのが目的だけど、それは運だから、3ターン以内にXを取られたときは4ターン目で親のDを指定して墓場からXを戻せたら勝ち。ただし親から何を要求されてもそれに応えなくてはならない。まるでナニカのおねだりのように。やっぱり恐ろしいです。あとYES?とNO?は指定する意味が全く無いように見えますけど、謎。
あとは……否定疑問文のくだりも面白かったです。
現実の世界ではモレナの言うようなYESNOが英語型とは逆の話法を使うのは決して日本語だけではなかったと思うんですがどうでしたっけ。
でもハンターの世界ではジャポン国の母国語だけがそういう独自の話法になってると。
ところで、ヨコタニやハンゾー、バショウ、サッチョウなどなどあからさまな日本人名なのはジャポン人ですね。センリツとかもそうなのかも。カチョウフウゲツは母の第6王妃セイコがジャポン人なのでしょう。
ただノブナガやシズクは、日本人名でありルーツはジャポンなのでしょうが流星街の住民は基本的に棄民なのでたぶん無国籍。