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アンデッドアンラックアニメ化! 義訓とアニメは相性が悪いが、はたして?

祝!アンデラアニメ化

 

好きで読んでる漫画です。それが一つの快挙を達成した証ですから喜ばしいことです。

 

まー?世の中なんかの漫画がアニメ化されるのは珍しいことではありませんし、そのアニメが良作になる保証はどこにもありませんけど、それでもアニメ化ってのはやっぱり快挙です。

 

しかし一方で、アンデラは「義訓」という技巧を多用してる作品で、それはアニメとは非常~に相性が悪い、ってのが、私が普段からよく思ってることです。

 

…今日のブログはそういう話をちょっとしてみたいです。

 

アンデッドアンラックは、私にとっては珍しくジャンプ新連載第1話から読み飛ばさずにいられて、そして話が進むにつれ「おもろいやんけ」って印象が強くなっていった作品です。いいね最高だ!

 

本当に面白いです。作者戸塚慶文アイデアの引き出しの多さに感心し、また「くさい話、くさいセリフ」のその「くささ」が結構好きで、その両方がいい感じに相乗してると思います。

 

ついにアニメ化!

 

 

でも、ちょっと人気が出た漫画はすぐにアニメ化されるよな~、ってのもよく思うことではあります。

 

チェンソーマンも、僕とロボコも、マイホームヒーローも、【推しの子】も、シャングリラフロンティアも、ダンジョン飯も、みーんなみーんなアニメ化されよる。

 

いやいやそんなことはありません。されない作品のほうがずっと多いんです。

 

今の世の中は、「人気が出た漫画はアニメ化されやすい」ってのは事実ですが、まず「人気が出る」ことが一昔前よりずっと困難になってて、むしろアニメ化はその困難を達成した基準になってる感があります。

 

本当に今は、雑誌、アプリ、商業、インディーズ、完全アマチュア、何十年も昔の作品のリバイバル、などなど、漫画の媒体とチャンネルは過去とは比較にならないほど多く、数多の作品は(たとえ良質な出来であっても)特に人気も出ずに埋もれるのがほとんどです。

 

さらに、先に人気が出た何かの作品が、人気を異常に集中して獲得してしまうケースもここ数年で増えて、アニメ会社にとっては新規の作品のアニメ化に挑戦するより、超人気作アニメの続編を作ったほうが確実だから、その点でも新規アニメ化ってのはなんだかんだ言ってもやっぱり快挙なんですよね。

 

やっぱり大したことなんですよ。アニメ化って。

 

 

 

ただ、快挙だからって、原作が面白いからって、アニメが人気になるかどうかは全く別問題であるってのも、厳しい現実です。

 

いい漫画をいいアニメにできるとは限らず、私はその要因の一つは、本当に小さな一つですが、「義訓」がそうだと思ってます。

 

 

 

さて。義訓とは、何かの言葉に、それの通常の読み方とは全く違う振り仮名をつけることです。

 

「不運と踊っちまった」を「ハードラックとダンスっちまった」と読むアレです。

 

 

アンデラはその技巧をかなり多用してます。それがさりげない味わいを出してることも多いです。

 

しかしこれは漫画(や小説)でのみ使える技巧です。

 

アニメ化の報があった今週号のアンデラにもありましたね。

 

 

「殺すかよ」と書いて「にがすかよ」と読んでます

 

「殺すかよ」と「逃がすかよ」というダブルミーニングを二つ同時に読者の目に入れられるから成立する技巧です。

 

アニメ(や実写)ではそうはいきません。

 

声優が一度に喋れるセリフは一つなんだから、ここをアニメ化するならばどっちかのセリフはカットして視聴者の耳に入れるしかなくなります。

 

(多重音声にすれば再現できるけど、そんなのただのアホです)

 

アニメではその味わいを完全に消すことになるから、義訓を効果的に使ってる漫画ほど、アニメではその効果を活用できないってジレンマがあります。

 

 

で、ここで「人気のあった漫画がアニメではこけた例」として思い出すのが、約束のネバーランドです。約ネバも本当に義訓を多用してる作品でした。

 

アニメがいまいちだった理由はそれ以前の問題でしたけどね。

 

 

例えば「食料」に「ぼくら」とルビを振るすごいセンス、こんな表現はアニメでは不可能です。私は約ネバのアニメ見るの途中でやめたから、このシーンがアニメではどうなったかは知りませんけど。

 

あとはテラフォーマーズも義訓多かったっけ。

 

 

なので、私は、義訓が多くて使い方がうまい漫画はアニメではこける、ってジンクスがあるような気がしてて、そして、アンデラは義訓が多くて使い方がうまい漫画です。

 

ついでに言うと、他に私が義訓がうまいと思う漫画はスナックバス江なのですが、連載が長く続いてるわりにいっこうにアニメ化の気配が無いのも、漫画のそういうギャグをアニメで再現するのが難しいからなのかなあー、なんて思ってもいます。

 

 

そういうことがなーんかちょっと心にひっかかってるかもしれません。

 

 

いや!

 

世の中には義訓が多い漫画でもアニメ化成功の例が、私が今思い浮かばないだけできっとあると思いますし、義訓はあくまでアンデラの長所の一つでしかなく他にもすごいところはいろいろあるのでアニメも素晴らしい作品になる可能性も大いにあります!

 

ここまでブログを書いておいてなんですが、こんなしょうもないジンクス気にせずアニメを前向きに期待したほうが心身の健康にいいですもんね。

 

前向きに!楽しみに!します!!!

 

 

 

 

 

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