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ゾンビランドサガリベンジ2話感想 彼女はアイドルを愛していた

ゾンサガR2話の感想を今更ながら書きます!

 

2話はあれですわ。ポケモンとかコナンとかプリキュアとかだと、映画になると芸能人とかがゲスト声優とか言って出演するじゃないですか。

 

ゾンビランドサガにとってはそれが白竜なんですわ、きっと。

 

佐賀の大スター。

 

佐賀以外にとっては、ひたすら顔が怖いって俳優。

 

私はかなり昔見たドラマですごい無表情で淡々と人殺したり性犯罪しててすげーって思った記憶があります。

 

ゾンサガでは2期製作発表のPVで出演してました。

 

若者のゾンサガファンならそのとき初めてこの俳優の存在を知ったって人が多そうです。私もそのとき「あ、この人佐賀出身なのね」と知りました。

 

で、この本編でも、本人を元にしたようなキャラのホワイト竜役で出演。

 

ポケモン映画とかでの「豪華コラボ!」が、佐賀なら彼になるってことなんでしょうかね。

 

ゾンサガは1期がヒットして、佐賀県内では社会現象クラスなようで、2期になって県内の企業とか名所とかとのタイアップがさらに強化されてます。

 

このたびの白竜の出演もその一環で、1期がヒットしたから実現したのでしょうね。

 

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そんな感じで出来上がった新キャラ、ホワイト竜。

 

その立ち位置は、サキがかつて愛していたアイドル。でした。

 

後付けの新キャラですが、サキとかっちり噛み合う形での登場で見事でした。

 

なんつうか、私は、1期で、珍走不良少女のサキが(選択の余地が無いとは言え)アイドルなんかをやることを受け入れた心境が、若干説明不足な印象があったのですが、その説明がこの彼の存在でついたような気がしました。

 

そっかあー。サキの中に、もともとアイドルを好きになる概念が存在してたのね。と。

 

 

 

90年代の深夜ラジオ界では、いろんなスターが誕生しました。

 

その一人がホワイト竜。

 

当時はローカルだけど人気やカリスマがあったんでしょうね。

 

しかし今となっては、むしろローカルの空気が痛々しくて昔のまま悪い意味で時間が止まってるようなクソダサイじいさん。

 

髪型が変なところとかまさにそんな感じ。

 

90年代に流行った髪型を今でも続けてる地方のスナックのママみたいな。

 

 

 

でも昔はかっこよかった。

 

生前の怒羅美を結成する前の中学生だったサキにとってはカリスマつうかガチ恋?

 

あ、そういえばそれを語るサキの回想シーンはちょっと驚きました。

 

彼女を大勢の不良少年が囲んでリンチしようとするシーンは、絵面的には単なる無双系ケンカシーンとして描かれてますが、これ、実のところ、輪姦未遂のシーンに他ならないですよ。

 

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当時の不良界隈では、不良が集団で少女一人を捕まえて輪姦するってマジであることでした。(今もかも)

 

サキみたいな孤立してる不良少女なんて恰好のターゲットです。

 

他にもか弱い少女がそういう被害に遭い心が壊れてスケバンになるってパターンも多かったと思います。悪循環。

 

私は視聴しててヤンキー世界の闇を結構垣間見ました。

 

 

 

サキはきっとそういうのにも必死で抗ってたんですね。

 

で、そんなときに出会ったのがホワイト竜のラジオだったと。

 

「お前は一人じゃない」「必ず仲間がいる」という呼びかけだったと。

 

なるほどね!

 

そして同じような境遇の麗子と出会い、仲間になって怒羅美を結成したと。

 

私は1期では生前のサキはひたすら愚かな珍走団だったって印象でしたが、もしかしたら怒羅美ははみ出し者の少女達が自分達を必死で守るための自警団のような存在でもあったのかもしれないと、ちょっと思い直しました。

 

 

とまサキは仲間を愛することと、アイドルを愛することの両方を竜から学んでいました。

 

だからフランシュシュやることも割と素直に受け入れることができたのですね。

 

 

 

こんな私の勝手な想像が当たってるかどうかはともかく、 サキは自分の中のいろんな感情を竜に直接ぶつけます。

 

ダサイじいさんにとっては、若い少女が自分のファンだと言ってくることなんてきっと10年以上も無かった珍事だったと思います。

 

そのことが皮肉にも竜に引退を決意させてしまったのでは感もあります。

 

ずっとやってたラジオも、人気低迷か老齢か、続けるのもそろそろ限界。

 

しかしそこへ飛び込んできた少女はなんとローカルアイドル。

 

竜は強引に彼女らを自分の後継者だと認定して、そしてそれを押し通しました。

 

作中では省略されてましたが、竜が自分の後番組にフランシュシュ起用を正式に実現させた経緯は、きっと並々ならぬ苦労と手続きがあったと思います。

 

本当に、自分の引退と引き換えにもぎ取った、くらいの。

 

私はなんかそここそが今のクソダサイ竜の唯一かっこいいところだと、一人で勝手に思っています。

 

老兵の去り際の美しさ、とでも言いましょうか。

 

ちょっとかっこよさが見えると、彼のくさいポエムも熱くて心震わすようなものに聞こえてくるから不思議なものです。

 

そういうくさいポエムは見事にサキが受け継いでました。

 

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それが「特攻DANCE」や「風の強い日は嫌いか?」に込められているのでしょうね。

 

 

2話も面白かったです。

 

そして2話という序盤でこういう「サキ回」をやったことにちょっと驚きました。

 

その後どんどん純愛回とリリィ回もすぐにやって。

 

今このブログは7話を見た時点で書いてますが、ゆうぎり回を消化したあとどんなクライマックスになるのか戦々恐々です。

 

 

 

あとは余談で、2話を視聴してて特筆したい部分をいくつか。

 

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純子体固いのかよ!

 

 

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佐賀はたぶん交通無法地帯なんだろうな、ってことは1期から見てて知ってます!

 

 

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サキの失恋。

 

サキにとっての竜は、さくらにとっての「もしもが死ななかった場合の28歳になってる愛」です。(さくらと愛については別にブログ書こうっと)

 

というか人間とゾンビと深く関わらせてその違いを描く物語を、2期ではかなり積極的に描かれていて、見てて胸がざわつくのですが、これは2話以降さらに加速されていきます。

 

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