ゾンサガR視聴した感想をめっちゃ遅れて書いてます。
4話はほぼ純子の独壇場。
そして、1期では中盤の盛り上げどころであった純愛回を3話と4話っていう早めに持ってきてたことで、「じゃあ中盤や結末はどうなっちゃうんだろ」とも思いました。
現在これを書いてる時点では私は10話まで視聴してて、こういう話順構成になってるのも大いに納得ってもんでした。
残りの11話と12話が気になってますが、そこはいったん何とか頭から切り離して4話の感想書きます。
さあ純愛回。
この純愛コンビは、もしかしてこの作品の一番人気の看板?
アニメ雑誌とかでも愛と純子が表紙を飾ってるのをよく見かけました。
1期の放送時でも見たっけ。
そしてアニメ雑誌の表紙のみならず、公式イラストやグッズとかでも、フランシュシュ+幸太郎の8人全員分とはいかない場合では、さくらと純愛コンビの3人が展開されることが圧倒的に多い印象です。
大人気キャラ!
かくいう私も確かにこの3人が、特にさくらと純子を魅力的だと思ってます。
でも他のキャラもみんな好きですけどね。
で。純愛コンビが好きな世の中の人は、いわゆる百合ってやつが好きな人が多いでしょうかね?男性ファンでも女性ファンでも。
私はその趣味はあんまり無くて、この二人に恋愛関係とかを投影することも無いのですが、4話は百合趣味を投影したいファンにはそうできるように、そうでないファンにはフラットに鑑賞できるように、雑妙な匙加減で料理されてるなあーって思いました。
つまり、キャラクターアニメ、ぶっちゃけ萌えアニメ、百合アニメ、としても高い鑑賞レベルに堪えうるように計算されて作られてるなあー、て。
製作会社のMAPPAはどっちかつうと女性ファン向けの美少年アニメが得意そうですが、こっち方面のツボも心得てるんでしょうかね。
さて。そういえば、フランシュシュがアイアンフリルのライブに前座として共演できたことがそもそもまずすごいです。
つうか、大物アイドルが自分らのライブによその格下アイドルを前座として出すことって今の時代でもあることなんでしょうか?
ゲストでも前説でもサプライズでもなく。ジャニーズみたいに身内の後輩を出す形でもなく。
対バンの必要が全くない大物アイドルの単独がわざわざ前座を出させるってことが。
これ、もしかしたら「アイアンフリルはそうしてる」のかもしれませんね。佐賀に限らず、各地で。
その地方で活動してるアイドルとか駆け出しのアーティストとかを自分らのライブに呼ぶ活動を普段から積極的にやってるのかも。
埋もれた才能の発掘とか業界の活性化とか、比較対象を用意することで自分らの「唯一無二」を誇示するとかの目的で。
見込みのある格下アイドルに「私達のライブに出れるものなら出てみなさい」と、チャンスを与えることと実力差を見せつけることの両方が同時にできます。
だとしたら結構自然だし、アイアンフリルらしい気がするし、幸太郎がいかに有能Pだとしても「前座にねじこむ」なんて荒業ができたことに納得がいきます。と、勝手に想像してます。
それにしても幸太郎は本当に仕事を取ってくる能力が凄過ぎます。
愛って、詩織からスカウトされて、やっぱり心揺らいだようですね。
もちろん自分がゾンビだから幸太郎の庇護下でしか活動できず選択の余地は無いのですが、「もし今の自分が人間だったら」みたいな思いを振り払えずにいるように見えました。
スカウトされたその場で断ることもできす、純子から「今よりもアイアンフリルだったころのほうが良かったのでしょうか」と問われても即答できず、ようやく答えを出せたのは「激昂サバイブ」を聴いた瞬間。
いや、聴き終わった瞬間。純子がエレキギターをぶち壊した瞬間。折れたネックを突き付けられた瞬間。
そうそう。
純子はメンバーに「SAGAアリーナで私達が成すべきことが分かりました」つってたのは、3号抜きのライブは、その3号に向けて歌うんだっていう意味だったようです。
ところでSAGAアリーナってまだ現実では竣工してないみたいですね。
地方のでっかいハコモノ?
総工費257億で、計画してるうちに予算が当初予定より膨れて、それなりに揉めたそうな……。
あ、いや、この話は今は関係ないですね。このへんはスルーで。
作品世界ではもう完成してて、完成した以上は有効活用しないとね!
で、なんだっけ。そうだ純子です。
純子は愛がいなくなるかもと怯え、愛本人から「私は抜けたりしない」と言ってもらうこともできず、メソメソして、幸太郎に叱咤されます。
純子はメソメソするのが本当によく似合います。
この時キノコが生えなかったのが残念です。
意気消沈してメイクも落ちてどん底のこのときの純子は本当にブサイクです!この作品史上最ブサイクと言ってもいいくらいです!
この純子を愛せる奴こそ真の純子ファンです。私は余裕です。
このシーンついでに言うと、警察官Aちょっと気の毒ですね。
彼は2期では結構真面目に働いてていい警官してるのに、ひどい目に遭ってばかりで。
この同情は6話で帳消しになりますが。
で。純子はメソメソしてるところもいいですが、そこから立ち直る姿も素敵な子です。
立ち直りのきっかけを与えてくれるのは今回もさくらと幸太郎でした。
さくらは純子に対して特別何かをするわけではないけど、寄り添って気持ちを共有してあげる優しさがあります。
ちなみに愛にはよくサキが寄り添います。
幸太郎の叱咤激励は今回もかっこよかったです。
(謎の突風で揺れるスカートがかわいい)
自分が愛から欲しい言葉を聞けないからってメソメソするくらいなら、自分のほうから愛に「ここにいろ!」と言ってやれ!と、純子に決意させます。
そして「ぶち壊せ」って言葉をしきりに繰り返し、自分の愛用のエレキィを純子に貸します。
前座ライブ開幕で純子がそれ持って登壇した時には、それを見た瞬間に「あ、このギターをぶち壊しちゃうのね」って思いっ切り分かっちゃうフラグがいっそ清々しかったです。
それに左利きの幸太郎が右利き用のギターを使ってるって時点でね。
でもギターに関しては左利き人間でも右利き用を選ぶほうがメリットは多いですけどね。
たえのドラムが凄かったです。
私はドラムに詳しくないけど、彼女の演奏のモーションが、シンバルチョークとかが完璧だったそうで大絶賛でした。
でも演奏の見事さよりも、たえがこんな高い知能を要する動作が出来ることのほうに唖然としましたけど。
1期では犬レベルに見えた彼女の知能がこの頃には人間の子どもレベルになってて、時にこんな高度なこともできるようになって、つまり成長してるってことなんでしょうかね。
たえの謎についてはウルトラジャンプの連載のほうが主軸になりそうです。
この「激高サバイブ」。純子は愛に向けて歌ったんですよね。
愛も愛で、純子のエレキィ演奏を見て、生前の彼女のアコギ演奏する映像とだぶらせて、なんか感情が揺さぶられた様子でした。
そして純子から無言で「来い!」と言われ、嬉しそうに駆け出す愛。
アンアンフリルに勧誘され心乱れていた彼女にとって、これこそが純子から欲しかった言葉だったんだろうなって思いました。無言ですけど。
世の中のいろんな純愛ファンを裏切らない見事な純愛っぷりでした。
4話の感想はもうこれに尽きます。
素晴らしい曲でした。純子役の河瀬茉希のまさに「こんな風な歌声が聴きたい」って感じの曲。フルを気軽に買える日は遠そうだなあー。
続いての「目覚めRETURNER (Electric Returner Type "R")」は、さっきのたえのドラムよりもさらに唖然とする演出でした。
やり過ぎだとか加減だとか一切無視してつけたような電気エフェクトの嵐に。
「そこまでするか」って思いました。そこまでするのがこの作品なんですねえー。
そして4話最大の不満点は、その後に披露されたというアイアンフリルの「NOPE!!!!!」が省略されたところです。
まー、これはしょうがないですかねえええー。
見たかったですが、敢えて省略した効果も時間の都合も理解できるので、「無いのは納得いかない」とまでは思いません。
でも、あの「ぐるぐる」の直後で、さらにそれを上回る圧巻のパフォーマンスを見せたんですよね、アイアンフリルは。
どれほどの王者なのやら。
その王者がツアー後のテレビで、「私達の最大のライバルは佐賀のフランシュシュ」と全国に宣言したのもまた、王者の貫禄。
言ったのがこれまた詩織の独断ってところは若干気になりますが。
そしてこのことは、フランシュシュにとって追い風にもなり、また彼女らがこれから波乱をより受ける波風にもなる、と。
ラストシーンの詩織の不敵な表情が素晴らしかったです。
最終回とかにまた登場して活躍してほしいです。ホワイト竜やライトも。
でも最終回マジでどうなるんでしょ。
あとは余談。
ゾンビは2期になってよく食事するようになりましたね。
とくにこの4話では、食欲旺盛な描写が、彼女らの気合を示す演出にもなってるわけですが。
でも彼女らは本来は別に食事も睡眠も必要無いんですよね?
でも食べて寝る。そうしたほうが力が出るのかな。
汗もかくし、リリィなんて(なぜか露出してる)心臓がたまに動きます。