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週刊少年サンデーが「3作品同時最終回」やってて唖然

今週の週刊少年サンデー「ラストカルテ」「君は008」「出席番号0番」の3作品が最終回になってました。

 

そんな、あんた、そんなことしてええんか……ええんか?

 

酷(こく)すぎやしませんか。いや、いち読者で部外者の私には「酷」に見えるだけで当人の漫画家各位にとってはそうでもないんでしょうか???

 

もしかして、当人が望んでないいわゆる打ち切り最終回だったら、それだけで過酷だから別にもう最終回の待遇の形なんかどうでもよかったりする???

 

ともあれ、私は週刊少年漫画誌で3作品同時最終回をたぶん初めて目の当たりにして、かなり驚きました。

 

 

 

 

そもそも、ジャンプ以外のマガジンサンデーチャンピオンでは同じ号で2作品が同時に最終回になることなら、たまに見かけます。

 

で、そういうときに露骨な待遇の差を見て、「ひえ~」ってなったりもします。

 

片方には最終回記念巻頭カラー、あるいはセンターカラー、あるいは増ページなどなどのなんらかの花を持たせる厚待遇が給えられ、もう片方は巻末のほうで何の労いもなく終わるというのを何度も見かけました。

 

もちろん商業漫画は人気商売であり勝負の世界であるわけですから、明確な勝敗があることは当然だとしても、私はよく「何も同じ号でそこまで待遇の差をつけて、見せしめのようにせんでも」とちょっと思ったりします。

 

それが今回は3作品同時なのだからその「ひえ~」感も倍増でした。

 

 

えー、松江名俊の「君は008」は297話連載されたので決して短命なんかではなく、前号のラスマエでは増ページというある程度の待遇を受けてました。あとベテランだからか次回作の話もすでに進行中らしくも見えます。

 

浅山わかびの「ラストカルテ」は95話連載されて、最終回はセンターカラーでした。「最終回にカラー」はまさに厚待遇のお手本です。(いつもコナンとフリーレンばっかりの)表紙にも小さく登場。

 

そして太田トオミの「出席番号0番」は28話連載されて、巻末のほうで特に待遇は無し、と。

 

格差だなあ~。

 

 

本当に、商業漫画は、人気や売り上げに格差があること自体は仕方ないというか、あるべきだと思ってるのですが、格差をわざわざ浮き彫りにするようなのは、ちょっと酷に見えて、なんか漫画家の魂を削ることにしかなってなくて業界全体のデメリットが大きいような印象があります。

 

私の気のせいでしょうか。それならいいんですが。

 

もちろんスケジュールとかページ数とかを調整するのは繊細な作業であり他意が無くても同時最終回が発生するのはどうしても避けられない、とも察するのですが。

 

ただ、デビュー作で短命即死打ち切りを食らってしまった新人漫画家が、ひょっとしたら次回作で素晴らしいものを生み出せる可能性があるのに、不必要に無慈悲な打ち切りを食らって心が折れてそのまま引退することもあるのでは、なんて、ちょっと想像してしまうのでした。

 

そうだとしたらもったいなくて悲しい話です。

 

世の中の全ての漫画家には、情け無用の実力勝負を続けてほしいと思うと同時に、たとえ一度大負けしても心身共に健やかに再挑戦できる世界であってほしいと心から思います。

 

 

 

 

 

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