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ゾンビランドサガ外伝ザ・ファースト・ゾンビィ1巻感想 彼女はこれからいかにして死ぬのか

深川可純ウルトラジャンプで連載してる「ゾンビランドサガ外伝 ザ・ファースト・ゾンビィ」の1巻がついに発売されました。

 

私はアニメのゾンビランドサガがかなり好きなので気になってる作品です。

 

で、この漫画はどんな感じでどこに特徴があるのか?

 

「たかが外伝」「よくあるスピンオフ」なんてバカにできないところが結構あると思います。

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ある日突然、2期ゾンビランドサガリベンジの放送中でしたっけ、「ゾンサガ漫画の連載が始まる」とのニュースに驚いた今作。

 

 

まず最初に言うと、この作品の一番の存在価値はつまるところやっぱり私のようなゾンサガファンが楽しむものです。

 

ゾンサガを全く知らない人がこの漫画を初見で読んでも伝わるものは少ないかもしれません。

 

まーそれは「外伝」とか「スピンオフ」では仕方無いことです。

 

でもこれは少なくとも「一言さんお断り」にはなってなくて、原作を知らなくても破綻や意味不明は無いと思います。

 

 

それに、何と言っても作者が原作のキャラクターデザイン担当本人であることが特筆に値する特徴です。

 

これはめっちゃすごいことです。

 

アニメの漫画化をそのアニメのスタッフ本人が手掛けるなんて例、私は美樹本晴彦貞本義行くらいしか知りません。

 

まずここがこの漫画がそこらのスピンオフとは大きく違う点です。

 

あ~でもなあ~、これがすごいことだと分かるのは結局原作知ってる人だけになっちゃいますね。もどかしい!

 

でもまー、絵に関しては、原作知らない人であってもプロアニメーターのこの絵を見ても下手だなんて思わないでしょう。

 

絵は純粋にかなりのもの。

 

 

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では物語のほうはどうでしょう。

 

こちらに関しては私は完全にゾンサガファン視点での感想を書くことしかできません。俯瞰とか客観視は無理!

 

www.youtube.com

 

ゾンサガ、ゾンサガRの前日譚です。

 

最大の見どころは、山田たえ

 

生前の、理性を持って生きて動いてる彼女が主人公……、あ、主人公ではないか、ヒロインです!

 

舞台は1989年!当然佐賀!

 

ソンサガ本編は平成が終わり令和が始まる2019年あたりが舞台でしたが、この漫画は昭和が終わり平成が始まる年だという。

 

なんか因縁を感じさせる舞台がまず明かされますが、主人公はまったくのオリキャラ。兵頭栄吉

 

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なんかデスおじABらしき同級生がいる高校2年生。

 

栄吉は本編の時代に生きてるのなら45歳くらいで、自動的にデスおじもそのくらいなの?って推測になっちゃいます。

 

デスおじは予想以上にデスおじなんやなあー。

 

 

で、栄吉の双子の姉裕子がある日姿を消すことで物語が始まります。

 

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裕子は実は秘密結社「佐賀サガコバスターズ」のメンバーで、佐賀の呪いサガコとの戦いのせいでタマネギになってしまい(はあ?)、栄吉は欠員補充のため姉を救うため、加入することになります。

 

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そのリーダーが美人OL戦士山田たえ!

 

原作では結局記憶も知性も取り戻さずに終始ガウガウ言ってて無軌道で正体が一切語られなかったフランシュシュ0号、の、生前の姿。

 

あれだけ「山田たえは謎の存在ですよ!謎は謎のままですよ!」みたいなスタイルだったのに、第1話であっさり彼女の正体が明かされて驚きました。

 

そして彼女の詳細が少しずつ判明していきます。

 

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(しかし、サブタイ欄を見るだけでも原作とはノリが全然別物であることが分かりますね)

 

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29歳!

 

つまり享年。

 

彼女が死ぬ日も近いです。

 

 

彼女は1960年生まれ。

 

紺野純子と近い世代だったのですね。

 

この6年前に純子が飛行機事故で死亡した大ニュースが流れ、たえは23歳くらいのときに見聞きしてたことになります。

 

ついでに言うと1989年には二階堂サキは10歳。

 

サキはこれから荒んだ不良少女時代に突入していくって頃です。

 

幼いサキもこの漫画にこれから登場するかもしれませんね。

 

 

さらにちょっと驚きの情報。

 

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たえは徐福の養子でした!

 

かなり核心的な情報がどんどん出てきてゾンサガファンとしては飽きない展開です。

 

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たえの親はサガコに殺されてマスターこと徐福ことMJに引き取られてたという。

 

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たえは喜一と同じような身の上でした。

 

読んでるとかなりいろんなことが想像できます。

 

徐福は本当に長い年月を佐賀で呪いと戦い続けてて、そして犠牲者の子に手を差し伸べる活動も続けていたのでしょう。

 

しかしたえはこれから死ぬことになり、徐福にとってその、かつて喜一やゆうぎりたちの死を見送ってきたのと同じその悲しみは、これから約20年後、2008年ごろ、源さくらを失った乾少年と出会うことで運命が変わることになるわけですね。

 

この漫画を読んでるとフランシュシュが始まるまでの物語の全体像がうっすらと浮かぶようで、かなり読み応えがあります。

 

 

 

ついでに若き日のパピーこと豪剛雄も登場!

 

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楪舞々が後に通う佐賀南高校の、栄吉の1つ下の初々しい少年です。

 

1巻には収録されてませんが彼が恋する少女サチカも後に登場して、「おお~」ってなります。

 

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彼女はこれから10年後の1999年、26歳くらいで「長男」の星川リリィこと豪正雄を産み、そして死ぬのでしょう。

 

剛雄はさらにその12年後には妻に続き息子も自分の過失で失うことになるわけで、その心痛はこうやって「幸せだったころ」を直接見るとさらにズシンときます。

 

あーなんか悲しい展開が待ってることを既に知ってるってのはつらいですね。

 

 

この漫画ではさらに、たえと栄吉に恋愛フラグみたいなのも垣間見えます。

 

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17歳のDKと29歳の美人OLの。

 

しかしこれも結局は幸せな結末にはならないってこと?

 

そもそも栄吉自身が当然ながらゾンビランドサガ本編には全く登場しないキャラです。

 

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佐賀サガコバスターズも、葉加瀬華子も、朱里アンナも。

 

彼は彼女らは2019年にはどうなってるってんでしょう?

 

この漫画とこのアニメは同じキャラクターは登場しても、世界観はまだまるで繋がっていないように見えます。

 

ゾンビなんてまだ存在どころか一言も出てきません。

 

当然これから繋がっていくわけで、それはすなわち彼らが滅びるってことなんでしょうか?

 

めっちゃ気になります。

 

佐賀の呪いも今後サガコという形ではなくなって、巽幸太郎達に別の形で降りかかる別の何かになる?

 

 

うん、この漫画は良質なゾンビランドサガであり、やっぱりもとからゾンサガファンのためのものだと思います。

 

そうでない人にとっては弱いかなあー、やっぱり。

 

 

そしてこれは物語の特性上末長く連載が続くタイプでもないでしょうし、長く長く続くことをさほど望んでるわけでもありませんが、この漫画ならではの結末が描かれる日を戦々恐々と待ちそして見届けたいものです。

 

続きも楽しみです。

 

あとゾンサガ3期も。

 

 

 

 

 

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