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タヌキの本をなんとなく読んでみた 「タヌキ学入門」

タヌキ学入門 高槻成紀 誠文堂新光社

 

私は野鳥の本を読むのが好きでそこから派生してたまに他の動物とか植物の本にも興味がわくことがあります。

 

今回はなんとなくタヌキの本を読んでみました。

 

 

 

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でも作者は別にタヌキの専門家とかじゃないそうです。

 

動物生態学者だけどよく研究してるのは鹿だそうで。

 

 

タヌキのことを特に気にかけてる人なんていないのかもしれません。

 

 

 

この本はタヌキの生態と、日本の文化的なイメージについてと、東日本震災でのタヌキの話とかがありました。

 

文化的な話ではなぜか狼の話にけっこうページが費やされていました。

 

タヌキの本なのに。

 

鹿の専門家がタヌキの本で狼を語っていました。

 

 

ヨーロッパでは狼は家畜を襲う害獣なので、とても悪いイメージを持たれてて、そのせいで過剰に駆除されて、アメリカでは生態系が壊れた話とか。

 

そのあとはタヌキの、昔の日本では夜行性でよくわからない生き物だったから、変身して人を化かすイメージを持たれるようになった話に繋がっていくわけですが。

 

 

 

カラーの写真が多く乗ってる本ですが、なぜかタヌキのウンコの写真が多いです。

 

作者が糞から動物の生態を研究するのが得意だからみたいですが。

 

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人間が出した廃棄物を誤食して糞にまじってるのが多いそうで、なんか悲しくなります。

 

 

 

それに震災の話も悲しいものでした。

 

宮城の津波の被害では、タヌキもいろんな動物と同じで全滅に近い状態になりました。

 

でもかなり早い段階で、植物も、タヌキも他の動物も、津波のあった土地に戻ってきたそうです。

 

動植物の生命力を感じる話なのですが、でも土地を再整備するからせっかく戻ってきたタヌキはすぐに居場所を追われることになりました。

 

悲しい。

 

 

 

動物の本って、読むと、けっこう高確率で「人間のせいで居場所が失われている」「数が減っている」って話になります。

 

こういう話を聞かされると、気分が沈んでしまいます。

 

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そういえば、市内にある川岸の林は毎年春にウグイスがよく鳴いていたのですが、工事で林が完全になくなってしまいました。

 

ウグイスの鳴き声ももう聞こえませんでした。

 

 

人間は動植物に悪いことばっかりしてるんだなあー。

 

 

 

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