今更ながらかぐや様アニメ3期を最終回まで視聴した感想書きます。
最終回はなんか、このアニメを制作したスタッフキャスト各位と、文化祭の仕掛けを一生懸命用意した白銀が、妙にシンクロして見えて、「あ~、これを作るの大変だったろうなあ~」なんてことを両者に同時に思いながら、楽しんで見れました。
ちょっと前に「かぐや様は告らせたい ウルトラロマンティック」の前半の6話までを見ての感想ブログを一度書きました。
そのときはだいたい、「見てて楽しい」と思うと同時に、原作にどうしても存在する矛盾点や不満点の萌芽がアニメでもそのまま存在しててひっかかる気持ちもあるってことを書いたのですが、後半も引き続きそういう印象を受けました。それが全体的な感想でもあります。
あとは、原作のセリフや間を削ってるのが、後半になるにつれてより顕著になってった気もしました。
セリフを削るのは以前からあったことだしするのは当然でもありますが、ちょっとマジで削りまくりやなあー、と。
例えばここ。
11話内「子安つばめは断りたい」での子安の「かぐやちゃんも こんなに後輩想いだったんだね…」ってセリフがまるまるカットでした。
このセリフはこれだけで、「かぐやが(上流社会の評判とは違い)後輩を思いやる心を持つ人だったこと」「石上はそんなかぐやから認められてる存在だってこと」の二つを同時に子安が初めて知ったことを端的に表現してて、非常にナイスなセリフ回しだったのですが、削られてしょんぼりでした。
この経緯があったからこそ、子安は石上を当初振るの一択だったのが、前向きに考えるようになれた、ってほどだと思うんですけどね。
あとこの直前の伊井野の「くずだよ!!」も私はちょっと好きでしたが、それもカットされました。残念。
ま。こんなのは結局は個人の解釈違いってやつに過ぎませんけどね。それも重箱の隅レベルの。
「残す場面」「削る場面」「アニオリ演出を足す場面」の解釈が全てにおいて一致するなんてことあるわけないですから。一致しない場面があって普通。
そこはしょうがない!!!
ところで「阿部ファイル」って何?
あとは……作画について、(これも前半感想に一度書いたことではありますが、後半も、特に)7話や8話あたりに、かなり労力を節約してるなあーと感じることがありました。絵がなんかぼやけてたり、原作のコマをそのまま出したり。
ただ決して「手抜き」とは言いません。
そりゃ全話全箇所が神作画であれば嬉しいに決まってますが、注力できる箇所が限られてるのなら、こういう判断、決断がなされることは私は強く支持します。ここには解釈違いは無し!
そして力を入れる部分とは、当然、最終回です。
なんと最終回スペシャルは放送時間を倍に延長するという気合の入れよう。
(その予告のニュース見たときは驚きました)
ハートの風船が飛び交う時計塔のシーンは圧巻の一言です。
CGも良かったし、かぐやの髪が夜風で少し揺れるところとかも良かったです。
「このために3期がある」と言ってもいいくらいです。ですよね?
まー。この場面も原作知ってる者にとっては、ここで交わした「一緒にスタンフォード行く」って約束は、これから恐ろしく長々と紆余曲折するのを知ってるわけですから、思うところが無いわけでは無いのですが、初めて視聴した時はそういうのを一時忘れるくらいに見入ったと思います。
随所に挟まれるギャグ作画とマジ作画の緩急も素晴らしかったと思います。ゆっくり茶番劇風とか水墨画風とか意表を突かれました。
極めつけはかれんの「カナーン!」で、あれは初代ガンダムでキシリアがシャアに射殺されるシーンのパロディだそうです。つくづく妙なところから妙なネタを持ってくるアニメです。
あとは、伊井野と石上がキャンプファイヤーの映像を見て初めて二人で笑い合えた超重要場面から1期ED曲のセンチメンタルクライシスが流れたのも、「こういうのもやっぱりええもんやな」という定番演出でした。
本当に、この3期は全てをこの最終回のためだけに作られたんじゃね?という印象でした。それが、私には、文化祭を私物化して全てを自分のウルトラロマンティック作戦のために頑張った白銀と妙にシンクロして感じて、なんか感動や感心が相乗されたのでした。
ふう。というわけで、このかぐや様のアニメ3期の全体的感想は「良かった」です。良かったあー。
で、しかし、その余韻が落ち着いて思ったのは、アニメはこれで完結なの?ということでした。が、それは早々に新作が発表されました。
あ、続編あるんだ!?
その新作「かぐや様は告らせたい ファーストキッスは終わらない」は、まずは劇場版があり、そのあとそれがテレビで放送される???鬼滅の無限列車編みたいになる???
そもそも4期なの?
詳細は分かりませんが、とにかく続編。
3期が始まる前に疑問だった「アニメはアニメでアニメオリジナル展開にでもして3期で完結させるという選択肢もあるけど、どうするんだろ?」というのは「続ける」という答えだったわけで。
続くのかあああ。
私にとって最大の関心は「伊井野の骨折までやるのか?」ですが。
ま、細かい疑問や原作に思うことなどなどの些細なことは、いずれその時期になったらまたブログ書くかもしれません。
でもその頃には原作はもう完結してるわけで、このブログではなんだかんだと毎話感想を書き続けてて、それが終わった後のことになるので、私はなんか妙に寂しい気持ちにもなります。
まいっか。細かいことは気にしないで、新作アニメを楽しみにしようと思います。
(このキーホルダーは現時点の原作でも未回収!)
あと余談。
アニメ3期でも関連商品がいろいろと発売されました。
そのラインナップ見てるとちょくちょく圭ちゃんが入ってるのに最近気づきました。
例の雀魂もしかり。
圭ちゃんって私が思うよりずっと人気キャラなんですね。
さすが圭ちゃんだぜ。かわいいぜ。赤スパの女神。
余談その2。声優ネタ。
3期では難題女子の一人龍珠桃も出番があり、声優は早見沙織でした。
これで、難題女子4人のうちアニメに登場した3人ともプリキュア演じた声優となりました。
子安つばめの福原遥がキュアカスタード、大仏こばちの日高里菜がキュアラメール、龍珠がキュアフェリーチェ。
いつか不知火ころももアニメに出る日が来たら、プリキュア声優になるでしょうか?
彼女の登場はまだまだずう~っと先ですけどね。
ちなみに私がかぐや様で一番好きな出演声優は早坂愛の花守ゆみりです。
早坂はキュアコーラルでした。