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かぐや様は告らせたい アニメ2期 選挙編の感想 「演出を足さない演出」の職人技

かぐや様のアニメ2期面白いです。

 

6話まで放送された時点での中間感想です。

 

何と言っても伊井野選挙編です!

 

 

私にとって「かぐや様は告らせたい」という作品は伊井野ミコが出てからが本番です。

 

アニメ1期は「良かった」と思ったのは確かですが伊井野がいない世界なので「ここに伊井野がいればなあ~」ってことをこのブログでも散々書いたほどです。

 

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で、で、で、とうとうそのへんの物語がアニメになる日を迎えたわけで。

 

結論から言うと「素晴らしかった」の一言です。

 

 

 

さて、かぐや様のアニメは(2期になってからは特に)「演出を足すこと」が顕著な気がします。

 

原作で特別凝った演出がなされなかった場面に、例えば、早坂がミッションインポッシブル風な仰々しいアクションをしたり、登場人物が急にプロペラ機になったり鉄道になったり、化物語のパロディをやったり、そんな感じのアニオリの演出が付け加えられることが非常に多いです。

 

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こういうのは下手を打つと原作ファンから「余計な付け足し」と不評を買いかねなくて、結構リスクのある手法だと思います。

 

でも私は好感触に受け取ってるほうだし、悪評は特に聞きませんし、きっと好評を得てていい感じに成功してると思います。

 

 

 

では選挙編、特に演説会のシーンはどうだったのかというと、普段は演出盛りまくりのこのアニメにしては超珍しいほどの「原作に忠実」を徹底していたように見えました。

 

かぐやの応援演説の石上作のパワポは派手でしたが、あそこすらも「原作の石上もあれくらいのものを作ってたんだろうな」と感じました。

 

本当に、原作をいじらずに盛らずにアニメ化したって感じでした。

 

そこが、良かったです。

 

 

いやこれまででも「何もいじらず原作を忠実に再現する」というのは無いわけでは無かったですが、スタッフが各話各所を「ここはいじる、ここはいじらない」と判断する際に、この演説会はいじらないと決めた演出感覚に私は絶賛の拍手です。

 

そうだよー、ここはこのままだけでいいんだよー。

 

原作が完璧だったから、そのまま忠実にアニメにすればいいんです!

 

素材で勝負です!

 

伊井野が初登場して、どうやら彼女はよくある「キャンキャンうるさい堅物風紀委員キャラ」なんだなと思わせておいて、そこから演説会で途端にボロボロになる姿を見せて、彼女の苦しみと病的な意地と受けてきたいじめと嘲笑とそれへの怒りを石上や大仏が語って、白銀が石上の気持ちを汲んで壇上に乱入してあえて伊井野を引き立てて救い、そして選挙には勝つ……という流れ。

 

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このへんは私がこの作品に惚れ込んだきっかけとなったシーンです。

 

そこを丁寧に料理してくれたって思いました。

 

「演出を足さない」とは言いましたが、効果音や音楽、カメラの視点などなど「演出をしない」わけでは当然なくて、そこを突飛なことをせず必要十分で丁寧な仕事をしたと思います。

 

素晴らしかったです。

 

 

石上役の鈴木崚汰と伊井野役の富田美憂の演技もいい感じでした。

 

「でもイラつくんすよ 頑張ってる奴が笑われるのは」は本当に怒ってそうで絞り出すような喋り方が良かったし、伊井野がボロボロのガタガタになってる感じも良かったです。

 

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大仏役の日高里菜の掴みどころの無い口調も良かったです……が、でもこの頃の大仏は「実は校内で評判の美人」という設定が存在しない頃なので、そのキャラとはあとあと矛盾しそうで気になるけど、まーそれは別の話。

 

 

というわけでこの選挙編のアニメの感想は「素晴らしかった」でした。←今日のブログでこれ言うの3回目

 

 

 

ところでアニメ見て改めてふと思った石上と伊井野の開票結果なのですが、校内に一定数いる「日頃から伊井野にむかついてて背中に貼り紙とかのいじめをやってた一派」は当然伊井野に投票するわけはないので、その差で白銀が辛勝できたと思うとなんか皮肉な感じがしました。

 

伊井野とそして石上は、今原作リアルタイムでは「校内での嫌われ者度」はどれくらいなんでしょうね。

 

かなり改善してるような気がしますけど、伊井野は2年生になったときに生徒会長になれるでしょうか?

 

なれたとしてその時石上は副会長にでもなるでしょうか?

 

まーこのへんも今日のブログの主旨とは関係ない余談です。

 

 

 

あとは、アニメ2期の6話までで他に特筆したい感想は……早坂の回が良かったです。

 

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早坂役の花守ゆみりが、かぐやの前での早坂、校内でのギャル早坂、そして白銀の前でのハーサカ、様々な複アカの使い分けを見事に演じてました。

 

そういえば1期で白銀と四宮邸で初対面したときにハーサカはなぜか外国訛りで喋るって演出が足されてたのですが、2期で再会したフィリス女学院ハーサカは「猛特訓して日本語がうまくなった」ってことにして辻褄を合わせる力技に笑いました。

 

他にも、かぐや役の古賀葵の脳内裁判も良かったです。

 

そして藤原役の小原好美はいつも藤原です。

 

 

 

さて、アニメ2期は全12話だとするなら、これで折り返しです。

 

しかしこの期に及んでもまだ、コロナ関係で放送がぶつ切りになって以降が延期になる可能性は否定できません。

 

今期の様々なアニメ作品は、製作困難になり中止や延期になったものもあれば、完パケですでに全話放送されることが(関係者のツイなどなどで)確定しているものもあるのですが、かぐや様はどっちなのかの確定情報はいまだに無いんです。

 

似たような状況で完走できるかと思ってた「ギャルと恐竜」もぶつ切り延期になっちゃったし、かぐや様でもそうならない保証はありません。

 

実際に延期になったら悲しいですが、仕方無いです。頭の片隅で備えておきましょう。

 

とはいえ私自身は、一番見たかった選挙編を拝むことができたので、ここがお預けにならずに済んだだけでももう僥倖って気分です。

 

 

 

 

 

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