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「食べられる虫ハンドブック」感想 日本人は虫を食って生きることを考えておくべきか???

自由国民社 内山昭一監修「食べられる虫ハンドブック」って本読みました。

 

禁断の虫食ガイドブック。いや禁断でも何でもないです。

 

虫食や畜虫が将来の食糧問題の解決となり、はたしてそれが当たり前になる世の中になるのか!?

 

……ということよりも、この本は「どの虫がおいしいのか」「どの虫はどんな食べ方をするのが良いのか」に純粋に重点を置いている本でした。すげー。

 

 

世界中が食糧難となり、米や小麦の確保が困難になる、そんな未来ははたして訪れるのか?

 

そのときあなたは虫を食って生き延びることができるか?

 

 

というかもしそんな世の中になるとしたら、食料以外にも、電気ガス水道もネットも崩壊した世界になるってことか?

 

じゃあもう完全なサバイバル世界となり、高度な医療や薬で命を繋いでる人は生存はもう無理だし、ひたすら弱肉強食の世紀末世界になっちゃうのではないのか?

 

……などなどの疑問は誰もが一度は薄々にでも想像したことあると思います。

 

となるとやっぱり弱肉強食世界を生きるためにも虫食の知識も頭に入れておくのはいいかもしれません。

 

 

さて。この本は虫の実物のカラー写真がいっぱいの図鑑でもあります。

 

虫が苦手な人なら見るのは辛いかもしれません。

 

(というかそういう人なら、弱肉強食世界を生き延びるのはもう無理で餓死しちゃうんでしょうか?あるいはやっぱり食べる?)

 

私は虫は決して得意でもないけど、必要があれば触るくらいはできます。

 

もし深刻な食糧難になったら、他に食べるものが無いなら虫を食べて生きると思います。うむ。やはり虫食の知識は必要です。

 

でもそんな私でもゲジゲジとかはこの本の写真だけでも苦手でした。でもゲジゲジしかないならそれを食べるしか無いです。うへえ。

 

 

 

さて、この本には日本で採取できる132種類の虫(昆虫以外も含む)の、おいしい食べ方が紹介されています。

 

成虫か蛹か幼虫か、茹でるのか痛めるのか揚げるのか漬け込むのか。

 

大部分は幼虫を茹でるといいらしいです。なるほど勉強になります。

 

「揚げる」はサバイバル世界では油の確保が大変そうですが。

 

 

 

面白かったのは「イチオシ」の概念があること。

 

 

監修者内山が選ぶ「おいしい虫ベストテン!」に選ばれた栄えある虫にはイチオシマークが輝きます。

 

1位はカミキリムシの幼虫だそうで。

 

 

中でもシロスジカミキリは幼虫も蛹も成虫も食べれるし、調理法も融通が利くし、なによりうまいとのこと。

 

 

 

しかしやっぱり、この本、どれだけ読んでも「食べてみたい」という気持ちは微塵も湧いてきません。

 

この本は割と積極的に虫食を「おいしいよ!優れた食材なんだよ!食べてみなよ!」と推奨してきてるんですが。

 

理屈は頭では理解できるんですが。

 

 

とくにカミキリムシは、生木を食べる農業害虫なのですが、昔の日本では食べることは割とポピュラーで、むしろ見つけたらラッキーって側面もあり、それはそれで一つの立派な食文化が形成されてきたこととか、すごくよく理解できるんですが。

 

うーむやっぱり虫食はその日が来てからしようと思いました。

 

 

でも真面目な話、虫食ひいては食糧問題は本当に対岸の火事なんかではないです。

 

今の地球にもインフラもネットも流通も無い国や地域はあるわけで、そういう世界では人々はどうやって生活してるのかは想像を絶します。

 

それに今はどの国がいつ崩壊するかもう分かりませんもんね。

 

もし日本がそうなるとしても他の国々より先になるとは考えにくいですが。

 

でもやっぱり「ひょっとしたら」って意識が頭の隅にあり、それが今回この本を手に取って見た理由なのかもしれません。

 

 

 

 

 

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