「MOTHER」クリアしました。ニンテンドースイッチのやつ。
私はこれまでMOTHER2とMOTHER3は昔遊んだことがありますが、1は初プレイでした。
2と3の記憶が朧げな状態で1を初めて遊ぶと、なんか微妙に記憶が蘇る変な感覚になり、「ほー」「んん?」とか思うことが多く、それ自体がなかなか楽しい経験でした。
こういう楽しみ方もありです。昔2だけを遊んだことがある人には今1遊ぶのおすすめ。
ない人は素直に1やってから2を遊びましょう。
そして、3もスイッチで遊べるようになるといいなあ!
ともあれプレイ日記や感想などなどを。ネタバレあり。
プレイ時間は19時間55分。無駄な時間が結構含まれてます。
このゲームは「次にどこに行ったらいいか」が非常に分かりにくく、攻略サイトが無いと迷子になりやすいタイプでした。昔のゲームですもんね。
私は今回「行き詰ったら攻略サイトを見る」というスタイルで遊び、自分が行き詰ってるのか行き詰ってないのかよく分からないままうろうろ歩き回った時間が多かったです。
また、ラスボス対策にレベルを上げる必要が無いのに、ちょっと無駄なレベル上げしてしまいました。
ちなみにこれはスイッチオンラインの「どこでもセーブ」「巻き戻し」の鬼機能があるから必要無いのであって、オリジナルのファミコン版はレベルを頑張って上げる必要があるでしょうね。
さて。私はスイッチライトでこのファミコンやスーパーファミコンを結構楽しんでます。
このラインナップにマザーが入るのは意外でした。
遊ぶ機会が無かった1を遊べるようになったのはかなり嬉しかったです。
で、開始。ゲームスタートしたらまずキャラクターの名前入力画面。そういや2ではSMAPのメンバーの名前とかにできるんでしたっけ。
名前はいつも通り適当につけました。
今回はとある好きな漫画から拝借したのですが、正直言ってデフォのほうが良かったと後悔してます。
適当な名前だと作品の世界観に没頭しにくかったです。
2はデフォでやろうっと。
(つうか1主人公のデフォ名はニンテン?)
そしてオープニング。なんの話なのかさっぱり分かりません。
もちろん最後には分かるのですが、それの感想は後述します。
ってこれはヒル夫妻誘拐事件が元ネタですね。
舞台はこの話の数十年後の1988年のアメリカの架空の田舎マザーズデイ。
主人公ヤマ少年はある日いきなり自室で電気スタンドに襲われ戦闘になります。
そういう謎の怪奇現象が町のあちこちで起きてるらしく、なんとかすべくヤマは冒険の旅に出発!
パパとは電話で話すだけなのは1もそうなのね。3は全然違うけど。
というわけで探索と攻略開始ですが、これがちょっと不便です。
まず「話す」と「調べる(チェック)」が別のコマンドになってて、人には「はなす」、看板とかには「チェック」をいちいち選択しなきゃいけないのが面倒でした。
あと、戦闘はコマンドターン制なのですが、例えば最初に敵A攻撃すると入力して、自分の番に敵Aがすでにいない場合、無意味な空振りになってしまいます。
この二点には結局最後まで馴染めませんでした。昔のゲームですもんね。
それ以外についてはこのゲームは「さすが」の一言です。昔のゲームとは思えない。
まず会話のセンスが「これぞマザー」って感じで、なんていうか物語と詩と小ネタの中間点のような世界観を堪能できます。
こういうのは1のころから健在でした。
そして登場するキャラやアイテムには見覚えがあるのが出てきます。
スターマンとかフライングマンとかフランクリンバッジとか。
私は2を遊んだ記憶は本当に薄れてるんですが、それでも、見た瞬間に何か蘇るものがあり、この感覚自体が楽しかったです。1を初めて遊んで2を懐かしむという。
世の中「2だけをずっと昔に遊んだことがある人」はどれくらいいるんでしょうね?
そういう人だけがこういう楽しみ方をできます。
あ、私は3も遊んだんですけど。でも1と3は直接の繋がりは無いかな。
3は2との繋がりが強かったような。確かポーキーとか。
あとどせいさんは1にはいませんでした。
で。道中は主人公の一人旅が結構長く続きます。
その間はアイテム所持数の制限がきつかったです。何を持ってたらいいのかよく分からないのもあって。地図以外いらんかったかも。
やっと最初の仲間モリと出会ったあとはわりとすぐに仲間達が揃いました。
あ、その前に、ゲームの中からプレーヤーたる私の名前を聞かれるシーンがありました!
これも2であったっけ!
でも1のこれは、最後にスタッフロールに出るだけみたいです。でもそういう演出を初めてやった元祖を見たような気分。知らんけど。
そして「おんなのこ」アケと合流!ヒロイン登場!
この子は、ゲームをやってるだけでは本当にただのパーティーの要員でしかないのですが、世界観的には正真正銘のヒロインでした。
主人公と彼女はたぶん世界に二人だけの超能力者。少なくとも今の世界の危機に対処できる存在は。
主人公が超能力「PSI」(ESPではないのね)を使えるのは曽祖父の影響なのですが、彼女は本当に純粋な先天性エスパーっぽいです。
そして彼女は主人公と出会う運命であることを感じていて、ゲーム中では会話シーンは特に無いけど、共に旅をして惹かれていったようです。
もう一人の仲間タツが気を利かせてくれて、二人だけになるシーンがありました。
あらあら。
このイベントは結構唐突でもあったのですが、「なるほどね~」と納得はいく感じでした。
ちなみに二人とも12歳って設定だそうです。あまずっぺーイベント。
あ、ただ仲間と言えば、私はこのゲームは最後は4人パーティーになるのだと勘違いしていました。3人が上限でした。
順当にやると、モリ加入、アケ加入、モリ離脱、タツ加入、タツ離脱、モリ再加入、と常に3人パーティーで、拍子抜けだったしタツを無駄にレベル上げしまったし。
タツが強くてモリが弱いので、タツの離脱はがっかりでしたがまー仕方ないです。
この頃には物語も終盤。
タツが抜けた戦力はNPCのロボットイブがカバーしてくれました。
ここで冒頭にあった「ジョージ」の名前がようやく出てきて、私はこのへんで、ヤマの曽祖父がジョージであることをやっと理解できました。
そこからの怒涛のイベントで物語の全貌が判明していきます。
旅の目的である音楽集めはイブの残骸で完了。つうか音楽のパーツをこのロボットが持ってたことがまず切ないです。
その直後に謎の国マジカントにワープ。女王からさらなる真実を聞かされて、ちょっと。うん。
いや、泣くほどじゃないです。
「エンディングまで、泣くんじゃない。」です。
いや、ここでも泣かないしエンディングでも泣いたわけでもないんですが、オープニングに出たジョージとマリア、彼らと主人公の関係がここで、そしてラストバトルではギーグとの関係が、明らかになるとちょっと胸を打つものがありました。
私は物語を完全には把握していません。マジカントが具体的にどういう場所だったのかとかもあんまり理解してません。
しかしそれでも何となく、ジョージとマリアは宇宙人に人生を狂わされて二人ともそれぞれの世界で必死に孤独に戦ってそして死んでいった、ってことは分かりました。悲しい話や。
決着をつけるのはその曾孫である主人公!
ラストダンジョンは雑魚敵が異様に強くて面倒ですが、スイッチなら巻き戻せるので楽勝でした。ありがたい話です。
そしてラストバトル。ラスボスは当然ギーグ!
この地球を侵略するためにやってきた宇宙人ギーグ。
スターマン達のボスであり、数々の怪奇現象の元凶であり、またアケの母を誘拐しタツの両親を殺した悪の親玉。
しかし彼も彼で、地球侵略のための道具にされてた悲しい存在っぽいです。
ジョージとマリアは宇宙人の組織によって幼体のギーグに地球について教育させるために誘拐されたっぽい。
ギーグにとってマリアは母親でもあったっぽい。
ヤマが集めた歌は、マリアがギーグに聴かせてた歌でした。
ラストバトルはそれだけでギーグを倒せました。
しかし彼はそれで死んだわけではなく、「また会おう」と捨て台詞を残し退却します。
そしてスタッフロール。
最後に私の名前が出て、「TO BE CONTINUED...」で終わりました。
あ、「つづく」なのね。
つまり2に続くのね。
ん?ということは、このゲームが製作された当時の時点で「続きを2として発売しよう」と想定してたってことなんでしょうかね???
しかし、ちょっと攻略サイトとか見てみると、1と2は世界観は別物で直接関係ないとありました。
ん~?でも、待てよ。
確か、2のラストバトルでのギーグは、えーと、ポーキーと、えーと。
……私の印象では、1の地球と2の地球は別物なのかもしれませんが、1と2のギーグは同一人物のような気がします。
なんたって2は「ギーグの逆襲」ですもん。
それに、なんか、これらのゲームが発売された1994年以降になって世の中は量子力学とか宇宙論とか学問が発展したじゃないですか。そういうのを聞きかじった知識がある状態で今MOTHER遊ぶと、1と2の宇宙が同時に存在しても全然おかしくないって感じたりもします。
いや全然自信無いです。全然見当違いなのかもしれません。想像するのは勝手とは言え。そもそも記憶薄れてますし。
こりゃ自分の目で確かめるしかないです。
さあ次はMOTHER2遊びます!