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プリマジ20話感想 半額シールに反逆する女、みるき!

ワッチャプリマジ!」でまた「ええやんけ」と思った話があったのでまた単発の感想ブログ書きます。

 

20話「空前絶後の!みるきあざとい裁判だお!」で明かされた甘瓜みるきのバックボーン。

 

彼女の心は単純明快でありつつ、同時に、複雑というか、想像しようとしてもなかなか一筋縄ではいかなさそうな印象もありました。

 

彼女は、形の悪い野菜をデコって目立たせることで良い野菜と同じ値段で売ることに成功した体験から世の中の真理に気づき自分の価値を見出したような子です。

 

たぶん「ありのままでも地味なままでもかわいいよ」と言われることは全く望んでないです。

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20話見終わったときすごい感心したので、ちょっとツイッターとかで他の人々の感想を覗いてみたのですが、「黒髪のほうがかわいい」って発言をいくつか見かけました。

 

私はそれには「いや、みるきはそう言われても絶対喜ばないだろうね」と思いました。

 

まー私個人のこんな心証が正しいかどうかはどうでもよくて、そんな感じでいろいろと彼女の心を想像させるような話だったこと自体が素晴らしかったです。20話は。

 

今日のブログはそのこととか、最近のプリマジ見てて頭に浮かんだことなどなどをザーッと書いていきます。

 

 

 

まずそもそもみるきは非常に便利なキャラになったと思います。

 

変なこと言わせたり損な役回りさせても大丈夫な悪ガキ。

 

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(生垣に刺さって尻だけになっても大丈夫!)

 

以前の感想ブログでも書きましたが、この作品には悪ガキがいることが強い個性になっていて、その悪ガキ軍団の一人がみるきです。

 

筆頭はみゃむですが。あとチムムもちょっとそういう面がありますね。

 

そういえば20話が「みゃむVSみるき」の形だったのも、みるきを追い詰めて本音を言わせるために、結構強引な因縁を吹っ掛ける無茶めの役をみゃむがやってくれたからこそ成立したと思います。

 

こういうキャラがいると強いなあ~。

 

 

で、みゃむのバックボーンはかなり早めに大体明かされましたが、今回はようやくのみるき回でのそれ。

 

合宿が始まって早々にみるきは料理などなどの家事に長けた描写があり、庶民的な子っぽい匂わせがありました。

 

その通りに彼女はもともとは八百屋の娘の地味~な子でした。

 

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それ自体は予想通りでしたが、なんと黒髪だったとは。超意外。

 

つうかピンク髪なのは染めてるのかよ!

 

アニメのピンク髪少女をそんな身も蓋も無い設定にしちゃうのもめちゃくちゃ挑戦的です。

 

 

 

さて。黒髪みるきですが、結局のところ彼女は生まれつき顔立ちそのものは整ってる美少女です。

 

世の中にはメイクでどうにかなるかならないかの美醜のラインってのが残酷にも確実に存在し、彼女はそれで言えば勝ち組側に生まれてるのですが、そのへんについては今回は置いておくことにします。

 

彼女自身が自分の容姿を整ってないと思っていたわけで。形の悪い野菜に自分を重ねて。

 

いや少し違うかな。えーと、自分をわざわざ美しく飾らなくても目を引き付ける同級生や、「美しく飾ってる世界」の頂点たるジェニファーに劣等感を抱いてただけかな。

 

それプラス、この世は中身ではなくまず見た目が重視されることに疑問を。不揃い野菜が安売りされることに。

 

そして、彼女が一歩を踏み出す明確なスイッチは今回は特に描かれませんでした。ただコスメショップのポスターを見ただけで行動を開始しました。9話の漆黒の明星とはかなり違います。

 

そこは違うことにまた意味があるのかもしれませんね。人が一歩を踏み出すきっかけは、重大イベントである子もいれば、些細に済ます子もいると。

 

本当に見てていろいろと想像が湧きます。

 

 

 

みるきの回想って一年前なんでしょうかね?

 

ジェニファーがひなを負かしたのをリアルタイムで見てた頃で、みるきは中1で、その後にプリマジに自らエントリーしてはにたんと出会ったとか?

 

もしかしてプリマジにエントリーできるのは中1の間だけ?そして中3が最後の年?

 

プリパラのときはプリチケが届く基準は完全なる神の気まぐれで、プリチャンは本当に老若男女誰でも配信者になれて、プリマジはプリマジスタになること自体がそこそこ狭き門って印象です。それぞれ本当に違う世界観です。

 

 

 

話を戻して。みるきは自分がエキシビジョンのセンターになるための票稼ぎに勤しみ、そこをみゃむに「あざとい(せこい)」と非難されます。


しかしこの裁判、みるきの落ち度はクッキー産地偽装の一点くらいで、他の数々の行動には不正は無く、また合宿でごはん作ってくれたこれまでの功労も無視できません。

 

有罪にするのはちょっと無理筋で、元々勝ち目の薄い起訴です。

 

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それでもみゃむ検事は頑張って「まつりのように小細工無しで勝負しろ」と責めます。

 

そしてみるきはようやくここで、いつもの猫かぶりでもなく、たまに出る素でもなく、本当の本心をみんなに吐露します。

 

お見事な構成。本当にみゃむがいなければこういう会話劇は不可能でしょうね。

 

 

 

彼女は自分の思うかわいいを「世の中に認めさせる」ことを信念としてて、そのためにプリマジをやり、センターを取るのだと。ちまちまポイント稼ぎして何が悪い!と。

 

なるほどなあー。

 

ちなみに私は彼女のそういう活動を「努力」と言うのはちょっと違うかなと思います。彼女自身努力は嫌いだと言ってますし。

 

いや努力かな。頑張ってやってることだしな。

 

でも彼女はひなのように勝利のために体を鍛えることはお嫌いなようで。

 

この手の作品では珍しく太めの体型です。ついでにかなりの巨乳で、そのへんも彼女の強い個性です。

 

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彼女は自分がしたい努力はして、したくない努力はしない主義の子。

 

 

 

彼女にとってこの世は、全ての物事はたとえ中身が良くても素材が良くても、まず見て貰えないと始まらないという真理で動いています。

 

まず徹底的に自分を飾ることが大事。プリマジはそれが真実だと確かめるための手段。なのかな。

 

若干手段と目的が本末転倒になってそうな危惧も感じます。

 

まず飾って、認めさせて、でもその後は何も無いような。

 

でもそこはみるきに限らず、まつりやひなにも言える点です。プリマジに勝ってどうしたいのかは。

 

まーそのへんは様子見で、今後の楽しみです。

 

 

 

で。彼女の「かわいい」論。

 

かわいいと言えばプリチャンのまりあの「かわいい向上委員会」を思い出しますが、二人のかわいい論は全く違っててよく差別化できてると思いました。

 

まりあはこの世の何もかもがかわいいと思ってる子。

 

みるきはこの世は何もしなければ何もかわいくない(だから行動すべき!)と思ってる、って感じでしょうか。

 

なのでみるきにとっては、もしすっぴんの自分の容姿をかわいいと言われてもきっと嬉しくもなんともないのではないかって気がします。

 

だったらお前は形の悪い野菜を同じ値段でわざわざ選んで買うのかよ。って。

 

見向きもされないから半額シールが貼られるんだお。それがこの世の中と言うものだお。

 

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(髪飾りが半額シールと同じカラーリングなのはただの偶然なんだぞ)

 

私はなんか今週のプリマジで、みるきの意地というか矜持のようなものを勝手に感じて勝手に感心したのでした。

 

 

 

合宿が始まってから、本当にみるきの株は上がりっぱなしです。

 

逆にひなやあまねが下がってて大丈夫?って思ってしまいます。

 

でもあまねはプルミエエトワール(翠子先輩)への複雑な感傷がなかなか面白かったので、今後もあの話続けてほしいですね。

 

 

で、合宿はみるきの勝利で終了。

 

彼女がセンターで5人で歌う新曲を期待していいんでしょうか?

 

ウンディーネ先生の水のコーデはみるき?誰が土と風担当?

 

でもその前にまずはジェニファーのお披露目?

 

せっかくセンターになったのにすぐに新展開になっちゃって、役を食われる役をさせられてしまう可哀想なみるき。

 

でも彼女は大丈夫です。

 

そんな扱いをされたって、彼女は思う存分怒りをぶちまけてしまっていいんです。それが許されるのは、彼女の、人徳です。

 

 

 

 

 

 

 

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