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ゾンビランドサガリベンジ7話感想 愛すべき異物

ゾンサガRの感想を遅れて書いてます。

 

結局リアルタイムに追いつけず最終回になってしまい、早く最終回について語りたいけど順番に各話感想をちゃんと書きたいです。

 

7話はとにかく舞々。彼女は異物感がそれはそれは凄まじく、そういう存在をあえて物語に投入するからこそ見えるものや描けるものがあるのだなあーとひたすら感心した回でありました。

 

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もし仮に、舞々が卒業なんかせずそれ以降もずっとフランシュシュに在籍してたとしたら、どう思います?

 

私はそれは嫌かなあーって思います。心情的に。

 

そもそも彼女らは人とゾンビなので、共に活動するのは現実的に難しいのですが。つうかアニメに「現実的に」って言うのも変ですが。

 

やっぱり彼女は異物です。凄まじい異物感です。

 

 

 

かと言って彼女に嫌悪感は一切湧きませんでした。面白くて素敵な子だったと思ってます。

 

それに、視聴してて薄々「正式加入はしないんだろうな」と予感できたのもあって、むしろ私は舞々の加入によって何かしらの厄介事や悲劇が発生してしまうんじゃないかって心配になって、でもそうはならず、彼女なりの自主的で立派な考えで抜けた形で済んだことにめっちゃ安堵したものでした。

 

「いい話になってよかった!」と。

 

 

しっかし、彼女はなんつうか、ドジで一見ほんわかしてるのに、超~強引な子でしたよね。

 

強引に自分をフランシュシュに入れろと要求し、実際に入り、そして強引に一方的に卒業を宣言して抜けていったという。

 

純子が「嵐のようでした」って言ってましたが、ぴったりな表現です。言ってしまえば自分勝手な子です。

 

 と言うより強い子なんだと思います。

 

 

 

彼女を見てとにかく目を引くのは超巨乳なところ。

 

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この作品では、そもそもメインのさくらがかなりの巨乳で、ゆうぎりがそれを上回ってて現実はおろかアニメ全体でもそうそう無いレベルだったのに、さらにそれをも上回るほどだという。

 

私は7話見てて彼女が巨乳だと気づいたときに、真っ先に「いろいろ苦労してるんだろうなあー」とか思ってしまいました。あそこまででかいと見てて嬉しいともあんまり思いませんし。

 

以前知人にすごい巨乳の女性がいて、その人とはそのことについての会話はそうそうできなかったのですが、「苦労してる」って話は少しだけ聞けたことがあり、またその人が結構暗い人だったので、「胸のせいでいろいろ辛い思いをして暗くなっちゃったのかな」とか勝手に想像したことがありました。ふと思い出しました。

 

しかし舞々は底なしに明るい子でした。

 

フィクションとは言え彼女のこれまでの人生を想像したら、やっぱり好奇の視線に晒されたり、男からも女からもヒソヒソ言われたり、不審者とかに遭遇したり、たくさんの嫌な思いをさせられたことが絶対あったと思うんです。

 

それを跳ねのけてきた心の強さを、舞々は持ってるんじゃないかって、見ててめっちゃ感じました。

 

超巨乳のせいで嫌な思いをしたけど、頑張ってポジティブになって、今の、明るくて、やりたいことを「やりたい!」と言い通す強さを持てるようになった人。というイメージです。舞々は。

 

なので私は彼女に全く嫌悪感を持たなかったんじゃないかと思ってます。

 

 

 

ひょっとしたら舞々は、自分の肉体の成長が嫌でネガティブになってた時期があったのかもしれません。

 

彼女はよく「私の肉体が~」とか言ってて、自分の体が自分の意志を聞かない存在だと強く認識してる印象が湧きましたし。

 

しかし彼女は彼女なりにネガティブを乗り越えて自分の体との折り合いをつけてポジティブになれた。みたいな。

 

以前のさくらみたいに。ネガティブを乗り越えるって点で。

 

 

 

そう言えば舞々は「疑似さくら」のような役割でもありましたね。

 

私は彼女の声を初めて聴いたときは、本渡楓が二役をやってるんじゃないかって一瞬思いました。

 

クレジットで花澤香菜だと知ったのですが、二人の声って似てますよね。奇しくも。

 

 

 

舞々は2期になってフランシュシュのライブの客席にさりげなく登場してるところが何度があって「何か意味のあるキャラ?」と思わせておいての満を持しての登場でした。

 

(1期のころから客席にいたらすごい仕込みだったのですが、さすがにいなかったです)

 

そして1期1話OPのさくらと似たようなこと言って、銭湯で幸太郎と遭遇し転倒事故起こしてしまい、例の曲での1期1話OPの再現。

 

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そこからの幸太郎ななぜか一気にバカで無能になってしまうのですが、そこは気にしないことにします。ギャグと言うことで。

 

でもこれだけは言いたい!

 

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純子は「生きてる女子高生連れてきたらただの犯罪者」と言いましたがそれだけじゃないです。加えて「全裸の」です。

 

全裸の女子高生の死体を持って帰ってくるって、いくら気が動転してたからって、まともじゃねえよ!!!

 

(舞々の服は銭湯に置きっぱにしたの?)

 

 

 

 

で。生きてて意識を取り戻した舞々はフランシュシュの正体を知り、口止めの対価として自分をフランシュシュに入れろと強引な要求します。凄い神経です。

 

その過程でさりげないけど印象深かったのが、彼女を最初に受け入れたのがゆうぎりだったところ。そして幸太郎がOKし、次にリリィが舞々の名前をかわいいと言いすぐ受け入れた様子を見せます。

 

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 ゆうぎりとリリィの、達観した人格がなんか一瞬見えた気がしました。

 

 

その後はメンバー全員あっさり打ち解けて、 私は若干置いてけぼりな気分になりつつも、さくらと舞々の会話に心を打たれたりもしました。

 

フランシュシュはもともとデスおじ怒羅美を始め佐賀の人々に感動を与えることはボチボチできてたんですが、さらに、彼女らをゾンビだと知った上でフランシュシュを愛してくれる舞々の存在はさくらにとってどれほど嬉しいことか。

 

あとここの謎の会話、「佐賀がもし福岡だったら」「それもう佐賀やないけど」は、舞々の軽い電波を見せる他愛の無いネタかと思いきや、次の佐賀事変を見たら結構意味が深いと思いました。

 

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舞々は佐賀に絶望してて興味も無くて、その意味ではまだフランシュシュに入る資格は無い未熟者ってことなんでしょうかね。(幸太郎は合格させちゃいましたけど)

 

しかしその後の「みなさんメイクせんで大丈夫ですよ」は11話に繋がってます。これを言ってあげられたのは偉いぞ舞々!

 

 

 

そして話は学園祭ライブとなり、フランシュシュ7人はさくら以外高校に縁が薄いことが分かりました。

 

は在籍はしてたようですが、純子はどうなんだろ、高校入学する暇すら無かった印象です。そしてサキも行ってなさそう。

 

そんな彼女らにとっては、少し見学して学園祭ライブに来れただけでも、喜びなんだろうな、と。

 

ゆうぎりにとっては現代の若者を見れて感慨深かったことでしょう。

 

しかしリリィにとってはもう永遠に手の届かない場所です。しかも生前にはそれを拒否すらしてたという。

 

リリィが無邪気に楽しんでるところだけは、の内心を思うと、その笑顔にちょっと胸が苦しくなったりもしました。

 

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あとたえはたぶんきっちり卒業してただろうことは省略!

 

 

 

そしてライブでは舞々のCGキャラや曲がしっかり用意されてて驚きました。

 

さらにはデスおじ達が舞々を見て戸惑い、7号のお披露目に驚き、直後の卒業発表に唖然とする様子は、まさに視聴者の我々とリンクしてたと思います。さすが。

 

 

舞々は卒業の意志をメンバーにすら告げず本当に突然発表して、これは真面目に考えたら「これからは8人体制でいくぞ!」と決断してた幸太郎とフランシュシュにとてつもない実務上の迷惑をかける行為なのですが、本人達は全くそのようには思ってないようなのでそこはたぶん大丈夫なのでしょう。

 

舞々の視点で見たら、佐賀に絶望してたときフランシュシュの存在を知り感動し、今回彼女らの正体を知っても気にならなかったのはもともと彼女らが大好きだからで「ゾンビでも全く気にしない」だったのが、さくらの話を聞き彼女らが「ゾンビだからこそ」フランシュシュをやれてることに気づき、自分には彼女らの一員になる資格はまだないと気づいたわけですね。

 

で、それを視聴者に示すために舞々というキャラが生み出され登場し、フランシュシュに加入し去っていったのでした。たぶん。

 

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すごいなあー。よくこんな話思いつくものです。考えた人すごい。

 

2期の全12話のうち、最も「意表を突かれた」「思いもよらなかった」ってのはダントツでこの7話だったと思います!

 

すごいぞ舞々!いろんな意味でいろんなところが!

 

 

 あと余談。

 

アイキャッチの純子が超かわいかったです!

 

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