ニンテンドースイッチライトで有料オンラインサービス、スイッチオンラインで遊べる「スーパーファミコン」の真・女神転生を遊んでみました。
実は遠い昔に一度遊んだことはあるのですが、その記憶はなくなってて、今回スイッチの快適プレイでまた遊んだら思い出したことや新たに思ったことがいろいろあってかなり楽しめました。
(最初から最後までネタバレあり感想です)
メガテンはまさに派生に次ぐ派生で発展したゲームシリーズですよね。
元々は小説の「女神転生」をファミコンでゲーム化したものから始まって、スーファミで「真・女神転生」になって、そこからさらに「ペルソナ」や「ソウルハッカーズ」などなども生まれて、そして「真・女神転生5」がスイッチで発売されると。スマホゲーも何かあるんでしたっけ。
スイッチオンラインで「1」が遊べるようになったのも「5」の発売に関連してのことでしょうかね。
そんなこんなで、このたびありがたく遊ばせてもらいました。
主人公の名前はダム、ヒロインはリラ、ロウヒーローはロン、カオスヒーローはカイ。
深夜に1秒で考えた全然意味の無い名前です。寒い命名をちょっと後悔。
199X年、つうか1992年発売なのでそんな頃の東京が舞台。
インターネットがまだ無い時代だけど、主人公の自室にはパソコンがあってパソコン通信をやってるという、時代から見たらかなりのマニア少年。
そこでスティーブンって言う謎の人物が配布した「悪魔召喚プログラム」を主人公は「ハンドヘルドコンピュータ」にダウンロードして持ち歩きます。
時代を感じます。
悪魔召喚プログラムってのは、本来悪魔を呼び出す儀式は地面に魔法陣を書いたりいけにえを用意したり厳密な手順が必要なものだけど、そういう猥雑なのを全部コンピュータの中でやってしまおうっていうアイデアです。原作小説の作者西谷史の。
で、コンピュータの中から現実に出すにはマグネタイトという物質が必要で、悪魔は実体化してる間それを消費し続けます。歩くたびに。つまり燃料。
序盤はマグネタイトに苦労しますが、終盤には余りまくり。ゲームあるある。
このゲームは要するに東京でロウ陣営とカオス陣営が戦争を始めてしまい、主人公はどちらにつくかってのがテーマです。
神の秩序を重んじるメシア教団、それに反発するアナーキー集団ガイア教団。
このシリーズに登場する「悪魔」という存在は、妖怪も神も天使もゾンビもみんな便宜上ひとくくりに悪魔と呼ばれてるんですよね。大雑把でありつつ面白いゲームデザイン。
ロウ陣営のボスは大天使長ミカエル。カオス陣営のボスはアスラ王。そして多数の中ボス達。
なんかキリスト教と仏教の戦争みたいで、冷静に考えると物凄い企画です。
私は今回はロウにもカオスにも与せずニュートラルを通すことに決めました。
昔遊んだときはロウルートだけクリアして力尽きたような。
ゲーム進行はスイッチの「どこでもセーブ」と「巻き戻し機能」のおかげで快適そのもの。
選択肢を間違えたり落とし穴に落ちたりしても巻き戻せばいいだけなので、サクサク進められます。
というか今となってはオリジナル版の仕様が理不尽に感じるほどです。
セーブが特定の場所でしかできなかったり、一つミスしたら長い道を逆戻りしてまた歩き直さなくちゃならなかったり。
パーティーのHP回復をひとつひとつ回復魔法かけなきゃいけないし。
攻略サイトをかなり重宝しました。
スイッチのスーファミはただでさえ取扱説明書一切無しなので、情報が無いとまともに遊べません。
攻略を見ながら、ロウ陣営にもカオス陣営にもつかないように行動していきました。
もし見ないで心の赴くままにやったらどうしてもロウ寄りになってしまうかと思います。
困ってる人を助けたり、誰かに誰かを「殺せ」と命令されて拒んだり、自分の良心やプライドを優先させるとロウになりがちです。
それに、なんか、カオス陣営の悪魔の種族が、かっこ悪くて醜いのが多いような気がしました。
鬼神とか天魔とかに仏教のかっこいいキャラもいるのですが、堕天使や鬼女はなんか嫌な感じのキャラデザばっかり。
ロウ陣営は天使とか女神とか霊鳥とか清らかな感じなのに。
そこで損してると思います。カオス陣営は。
メガテンではよく「ロウ=善、カオス=悪ではない」と言うのですが、このゲームに関してはカオス陣営は理念だけは立派だけど実態は悪に見えます。
いやいやロウ陣営も核兵器や洪水で人間虐殺してろくなもんじゃないんですけどね。
ともあれ「誰の指図も受けない」というスタイルでニュートラルルートを進みました。
両陣営の中ボスの命令や要請をとにかくみんな断って、そしたらみんな襲ってくるので分け隔てなく全員倒すことで中庸を保ちました。
そしてニュートラル陣営の重鎮とでもいうべき存在の平将門公とも出会えました。
あとはもう両陣営の残るボスキャラを皆殺しにするだけです。
ロウヒーローともカオスヒーローとも完全に決別。
彼らとも戦わねば。
ラストダンジョンは地上8階地下8階の巨大建造物(カテドラル)で、両陣営のラスボスが仲良く両最奥に鎮座してるのが笑えます。
いやまー、両陣営がここで決戦するぞって時に主人公が割って入ってる図式なんですが。両方とも主人公が殺すわけなんですが。
どっちから先に倒してもいいらしくて、まずロウ陣営を倒しに登りました。
このラストダンジョンもマップが複雑でうんざりするんですけど、便利機能のおかげで楽勝でした。
途中で中ボスの大天使達を倒しながら最上階へ。
そしてついにロウヒーローとも対決しました。
彼はなんかいきなり狂信的になった感じで、やっぱり洗脳されたのかなー?
ちなみにこのゲームは同じ敵を倒しても自分のレベルによって得られる経験値が変動するのですが、彼が、倒したときに一番経験値をくれた敵でした。
がっぽり経験値を稼げて、確かレベル80だったっけ、そのままロウ陣営ラスボスのところまで行って、さほど苦労せずに倒せてしまいました。
大天使長ミカエルにはさらに上の存在「神」がいるらしくて、えーと、「真・女神転生2」のラスボスのY・H・V・Hなんでしたっけ。唯一神。
ってことはこのゲームの世界観は、一神教なのかな?
他に登場する多くの神々の「悪魔」は、文字通りの神ではない?
まーいいや。細かいこと気にしたらこのゲームは成り立たないような気がします。
ロウ陣営をぶっ潰して、次は地下のカオス陣営を討伐!
途中の中ボスは仏教系の鬼神とかではなく魔王で、やっぱりなんか「カオス≒悪」のイメージが強いです。
そしてカオスヒーローとも対決。
彼は大して経験値くれませんでした。こっちが強くなり過ぎたっぽい。
彼の後にカオスヒロインことゆりこことリリスとも対決。
彼女の存在も結構謎でした。
「主人公のヒロインになる筈だった存在」とのことですが、誰にそう指示されたのかは不明です。
ルイ・サイファー?彼がカオス陣営の真の頂点?
で、ついに「あとは最後のラスボスだけ」という状態になり、太上老君(この人も謎)に行けと促されましたが、ここで一旦帰還しました。
レベルも上がったし、武器と仲魔を最高にしておきたくて。
最終的にレベル84にまでなって、いろいろと強い武器も揃えられました。
しかしこれで実質上の頭打ちです。
これ以上レベルを上げることは、非常~に難しい。
もうボスもいないし、雑魚狩りでは経験値はろくに得られないので。
結局この時点で仲魔にできる最高レベルは魔神ヴィシュヌ。
待望の悪魔合体もさほど苦労せずに出来ました。
女神ラクシュミ+魔神インドラ+鬼女ハリティー=魔神ヴィジュヌ!
本当はシヴァとか大天使とかも仲魔にしたかったのですが、そうするための道(レベル上げ)が非常に退屈で、しかも現時点でもうラスボスも楽勝だからやりがいも無いのが残念なところではあります。断念。
最強の武器とかを苦労して手に入れてももうそれを発揮する相手がいなくなるという。ゲームあるある。
とまーベストではないものの納得できる態勢にはして、ラスボス退治に再出発。
カオス陣営のラスボスアスラ王もやっぱりあっさり倒せてしまいました。
アスラ王こと阿修羅王ことヴィローチャナはヒンドゥーや仏教の高位存在ですが、彼は最後に「ルシファーさま」と言うので、結局大魔王ルシファーの下位存在扱いなのが微妙な感じです。
ルイサイファーやスティーブンは具体的に何者(どういう立場)なのかはこの「1」では最後まで明かされることは無く、えーと、以後のシリーズ続編では判明していくんでしたっけ???
ともあれエンディング。
東京は壊滅し(東京以外の地方や外国はどうなったんだろう?)、ロウもカオスもぶっ倒し、荒廃した世界で、主人公がその救世主となる感じ。
主人公とヒロイン以外の主要キャラほとんど死にましたが、「みんな蘇る」とヒロイン。
そうなの?
おしまい。
面白かったです。
このゲーム何となく始めてみたけど実際遊んだら結構のめり込んでエンディングまでいっちゃったし、なんか、スイッチでこれから出る「3」や「5」も遊びたい気持ちが出てきましたし。満足感とか達成感あって有意義でした。
私は前にソウルハッカーズを楽しんだのですが、本当にあれの元祖版とかシンプル版って感じました。そりゃそうか。
スイッチオンラインの特典のスーファミ&ファミコンはラインナップ全てが最高とは言いませんが夢中になれる作品がたくさんあって本当に素晴らしいです。
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- メディア: Video Game