今週のかぐや様の感想ブログは一体何から書いたものか。
今週号のヤングジャンプはまず本編が情報量多かったし、本編以外でもいろいろ気になる部分がありました。
週刊ヤングジャンプ 赤坂アカ かぐや様は告らせたい176話 「早坂愛の友達(5)」
まずは、何と言っても、かぐや様の作者赤坂アカが今週から(かぐや様とは別に)新連載を始めたことが大きなニュースです。
STORY:赤坂アカ ART:横槍メンゴの「推しの子」。
あーでもこの漫画の感想とか存在自体について思ったこととかは、かぐや様の感想ブログで書くことじゃないですね。
いずれ別にブログ書きたいです。
次に、ハイパーヨーヨー。
今週号の巻末目次ページの作者コメント欄では「思い出のおもちゃ」というテーマだったのですが、赤坂は「ハイパーヨーヨー」って回答してました。
かぐや様って作中にハイパーヨーヨーって単語が出てくることが何度かあったような気がします。
(最近の例)
私は、そういうときに、普通に「ヨーヨー」でいいのにわざわざ「ハイパー」ってつけて呼んでるのがなんか笑えて印象的だったのですが、それは作者自身がハイパーヨーヨーにそれなりの思い入れがあったからなのね、と、妙に納得がいったのでした。
さてようやく本編の感想。
冒頭は白銀 VS 天野のバトルの顛末。
白銀はこれまでケンカした場面は無くて強いのか不明ですが、弱そうなイメージです。
かたや天野は「手を汚す仕事」には慣れてそう。
勝ち目は無いと思ってたけど、本日の勝敗、白銀の勝利!凶器攻撃で!
ただ、ここで白銀は天野をちゃんと取り押さえなかったのは失態でした。
そういうところでもケンカ慣れしてない様子が窺えます。
かぐやのほうは雲鷹を殴り、早坂に啖呵を切って彼女にどうしたいか問います。
早坂が答えに窮したところで、天野が再び暴れ出します。
七味は池の水で目を洗ったの?
このシーンはちょっと芸が細かいです。
ここ、天野はかぐやに、ダウンの女は早坂に襲い掛かってるのですが、早坂は髪の毛を掴まれたのを自らナイフで切ってまでして振りほどきそのまま天野に刃を向けて、かぐやはダウンの女を組み伏せてて、お互いがお互いを守る行動を取ってるのがちょっと熱いシーンです。
早坂のロングヘアを結んでたシュシュが落ちるのも象徴的。
そして一連の熱いシーンの中に、早坂がスカートの中にナイフのホルスターを仕込んであったという一点のギャグが際立ちます。
峰不二子かお前は。
そうそう、早坂はこういう細工を好む女でしたね。
天野がポケットから凶器か何かを出して応戦しようとするところを、雲鷹が制止します。
(凶器を持ち歩いてる奴ばっかりです。七味を含めて)
かぐやが殴った時点で早坂を引きこむ計画自体が破綻したからもう戦う意味が無いと。
ふむふむ。最初の計画ではかぐやに「早坂はスパイだ」と教えて怒らせて、かぐやに早坂を切り捨てさせてから、堂々と早坂を捕まえて彼女の知る情報を吸い出してそして用済みになったら捨てるって計画だったようですね。
雲鷹の脳内では、兄の黄光も、自分も、妹のかぐやも、早坂を道具として扱ってそして価値が無くなれば切り捨てるのが当然、という図式の筈だったと。
なるほど。
それで今回かぐやが裏切られても激怒しても早坂を見捨てなかったことが、彼には意外だったようです。
非情で悪辣な男ですが、頭のどこかではその客観的自覚があることと、かぐやがそういう人間に育たずに済んだことに何らかの感慨があるようで。
これで、今回の早坂解任の騒動の経緯が、まだ謎な点もいくつかありますが、大体明かされました。
そして次にあったのは今週一番印象的だったシーン。
早坂の母奈央が、雲鷹に意味深なセリフを吐きます。
まるで自分と雲鷹がかつてかぐやと早坂と同じ関係だったかのような。
若き日の奈央も黄光から「雲鷹のスパイ」を命じられて仕えていたかのような。
そして若き雲鷹がそれに気づいて奈央の裏切りを許せずにいたかのような。
……ってのは私の勝手な想像ですがもしその通りだとしたら、早坂家は「奴隷の家系」というかなり重苦しい設定ってことになります。
もし母は全て承知の上で自分の娘に「スパイ」「奴隷」をやらせてたのだとしたら、めっちゃひどい設定です。奴隷の子も奴隷か。
ともあれ、一連の問題の全てが解決したわけではないですが、一件は落着。
白銀は藤原にフォロー役を頼んでいました。
じゃあ173話でトイレで早坂に助太刀してたのは偶然じゃなかった?
かぐやと早坂は、この山で、幼いかぐやからシュシュを送られて、早坂が早坂になったこの場所で、いろんな意味で解放されました。
偽りの主従関係は終わり、奴隷でも裏切り者でもなくこれからは友だち。なのかな?
かくして修学旅行二日目の夜も終わります。残りは最終日。
そういえばこの日は、石上と子安がスカイツリーデートをしてる筈で、彼らとそして伊井野がどうなってるのかも気になるところですが、その話がされるまではもうちょっとかかりそうで、待ち遠しいです。