今年一発目のかぐや様は伊井野ミコ回!
彼女の魅力てんこもりで今週の感想は「伊井野かわいい」の7文字で済むくらいです。
でもそこ以外でも気になったところもいくつかありました。石上のノート清書の仕事の駄目さとか。
私だったら怒ってたかも。でも伊井野は怒りませんでした。
週刊ヤングジャンプ 赤坂アカ かぐや様は告らせたい164話 「伊井野ミコは愛せない(4)」
サブタイの「伊井野ミコは愛せない」もこれで第4弾かあー。
第1弾は結構前の105話(単行本だと12巻の115話)で、伊井野が文化祭委員会でキャンプファイヤーやりたがった話でした。
で、第2、第3はクリパ骨折事件の話で、今回で第4と。
どうやら伊井野と石上の話つまり「石ミコ」回のときこのタグがつくようです。タグじゃねーわサブタイだわ。
はたして伊井野は本当に石上を愛せないのか?
気になるところです。
で、逆に、石上と子安の話には「四宮かぐやの無理難題「燕の子安貝」編」ってサブタイになってるっぽい。
でもこのサブタイって、「燕の子安貝」編と言うからには、それとは別の編の無理難題もあるの?って疑問も湧きます。
謎と情報不足だらけです。
こうやってサブタイをちょっと振り返ってみただけでも、石上と伊井野と子安の三角関係物語は本当に全然先を見通せないって気がします。
つうか、恋愛漫画で三角関係というと、普通は、男性誌女性誌に関係なく「一人のキャラに二人の異性が好意を熱烈に寄せてきて保留状態が延々続く」って図式になるのがほとんどです。
(異性の数が三人四人と増えていくとただのハーレム漫画)
この作品の三人はそういうお決まりの図式からはかなりかけ離れてるので、予想自体がしにくいんですよね。
だからこそ目が離せないわけですが。
まー現時点では伊井野はまだ「三角関係」の土俵に上がってすらないんですけどね。
あかんわ。伊井野絡みになると書きたいことがどんどん湧いてきて収拾つかなくなります。本編の感想に集中します。
「ミドルジャンプ増刊号」を生徒会室に持ち込んだ石上が伊井野に没収されてしまいます。
そういえばヤングジャンプ増刊号にかぐや様の番外編読み切り「かぐこく!」が載ってましたね。
私は増刊号は立ち読みしただけなので(ごめんなさい)感想は省略します。
番外編は単行本には収録されないのですが、今後の新しいファンブックとか何かのアプリとかに収録されそうな気がします。
で、その光景を白銀と藤原は、茶番だと冷めた目で見てます。
伊井野はもともと非力な上今は片手骨折してるんだから、石上はミドジャン増刊号をちょっと本気で守れば伊井野に奪われずに済む筈なのですが、あっさり取らせてるところがまた茶番感を際立たせます。
藤原の言い草がひどい!
でも何の含みもなくナチュラルに言えちゃうのが、さすが藤原。
しかし石上はちょっと反論します。
「伊井野をおだててご機嫌にさせる」のは元から嫌われてる自分には無理な方法だと。
実際にそうなのか?が今週描かれます。
翌日、石上と伊井野が生徒会室で二人きりに。85話(単行本10巻95話)の逆パターンです。
あのときは伊井野は石上を無視しようとしましたが、今回は仕事をふってきました。
ノートの清書をと。
(細かいことですが、ここのコマはフキダシのツノの向きをミスしてますね)
しかしまー、ノートの清書とは、几帳面ですね。病的に。
彼女は成績は学年1位だから本来は学校の授業なんて既に分かり切ってて退屈でしかないわけで、ノートなんて適当でも何も困らないのに、それでも完璧なノートにこだわるのは、彼女の気性によるものです。
そして石上がまさに「ノートなんて適当派」のようで、清書に四苦八苦します。伊井野はギャイギャイ駄目出し。
しかしここで空気が急に変わります!
伊井野が石上の字が汚いと言うけど、石上からしたら伊井野の字のほうが異常に綺麗すぎるのだと反論します。
それを聞いた伊井野。急におすまし。
そして石上の誤字や水こぼしたりするのを許してくれました。
つまりさっき藤原が言った「褒めればちょろい」「返報性の原理」つまり「人は鏡」の法則が働いたのだと。
戦慄する石上!
……とここで話がちょっとずれるのですが、私はこのシーンで伊井野の心境だけじゃなく、石上の清書のミスのほうも気になったのでそれについて書きたいです!
はっきり言って石上のノート清書に取り組む姿勢は雑すぎます。
「丁寧に書いてあげよう」と意識すらしてなくて、ボールペンで清書する際に「誤字しないようにしよう」とか気を付けないし、水をこぼしたらまずいような位置で水飲んで、案の定こぼすし。
字そのものの上手下手は問題ないですが、いい加減な姿勢でノート清書する石上に、もし私だったら、(こちらが頼んだ側だとしても)怒ってたと思います。
そういうとこ本当駄目だよ石上~!
石上は現在、かぐやと白銀に応援してもらって、子安に振り向いてもらおうと男としての自分磨きを頑張ってる段階なのですが、その成長過程はまだまだのレベルです。
話を戻して伊井野です。
私だったら怒りそうな石上の駄目仕事っぷりにも、全然怒らずに優しく石上を許してあげます。
石上が試しに伊井野の髪を褒めたら、倍返しくらいで優しさエスカレート。
コーヒー牛乳おごってくれて(伊井野は石上の飲み物の好みを把握してるのか……)、リングフィットを許してくれたり。
ゲームの話題でちょっと楽しくトークできたり。
スマホゲーの「まるまる」ってのはもしかしてツムツムのことでしょうか?
一方でVTUBERの月ノ美兎や御伽原江良の名前はそのまま出てきたりもします。にじさんじ。
ちなみに全然関係ないですがアニメ版かぐや様が輝夜月とタイアップしたことはあります。
そして石上は、伊井野と二人きりの部屋でゲームを楽しむという異常事態に。
オタク系の趣味が合うこととか、初めて見るにこやかで穏やかな「素」の彼女の姿とか、そもそも彼女は自分を嫌ってなどいないこととかを知ってしまいます。
石上の中での伊井野が少し変わった瞬間です。
このことが今後何にどう影響されるのか戦々恐々。
そして伊井野のほうは、「今日の石上は異様に優しい」と内心で戸惑っていました。
人は鏡。お互いに優しくしあえると、自分も無意識に優しくなれて、そのことに自分で気づかず相手からの優しさのギフトだけを感じる、と。
戸惑いときめく伊井野にこっちがときめきます。かわいい!
しかしそんな伊井野のささやかな幸せをぶち壊しにする女がやってきます。
そして伊井野はその女にまたもやちょろっとこまされてしまういうオチ。やはり伊井野はちょろい。
ただここで忘れちゃいけないのが、「伊井野は褒められたら誰にでも上機嫌になるのか」は実はYESであることです。
実際に伊井野は文化祭で迷惑なナンパ男に褒められただけでなびきそうになったっていう、危なっかしい実例があります。
伊井野のこういう一面はかわいくもあるけど笑い事にできないようなマジで心配な要素でもあるんですよね。
恋する相手ができてそれを自覚でもしたら、変わるのかもしれませんがネー。
本当に、今週の話は、ひたすら伊井野のかわいさが際立ってて、そして石上にとって伊井野という女の印象が変わって、ほっこりしたりときめいたりと同時に、今後どうなるのか一抹の不安も感じさせてくれる話でした。
今週の感想は冒頭では7文字で終わるとか言いましたが、結局2800文字超えちゃいました。当初の400倍。
来週は合併号でYJが休み。再来週は巻頭カラー!