ダイヤル式南京錠買いました。ダイヤルがマジの金庫みたいになってて、開錠方法も左右に何度も回すマジのやつです。
300円だったから思わず買ってしまいました。特に使い道も無いのに。
で、買った以上こいつの存在意義をちょっと真面目に考えてみました。同じ数字式の一般的な南京錠、丸形符号錠と比べてどう優れてるのか。
これには防犯性能のメリットよりも「開錠番号を知ってる人が正規に開錠するときにだけ手間がかかる」というデメリットのほうがずっと大きいと感じたのですが、どうなんでしょ?
ケーズデンキのワゴンセールで税込300円になってた、アメリカのマスターロックってメーカーのダイヤル式南京錠「1500JAD」。実勢価格は800円くらい?
私はこういう南京錠を初めて見たので「面白い」と思って衝動的に興味本位で買ってしまいました。
300円なら今の世の中では玩具のガチャガチャでもたまに興味を引くのとかあったりしますよね。そういう気分で買ったのは否定できません。
持ち帰って開封したら、本当に金庫が南京錠になってるって感じです。そして決して玩具ではなく、鋼鉄やステンレスでできてる堅牢な本物の錠前。
回転してもカチカチカチとか音も感触も無くて、手応えを何も感じないまま左に3回転、右に2回転とか、3つの数字に順番に合わせてようやくシャックルが開くという、まさに金庫です。
買った瞬間や開錠した瞬間は「わはははは」と楽しめたのですが、しばらくしたら冷静になりました。
もちろん300円だし割り切って買ったので「買うんじゃなかった」とか後悔は何もありません。
しかし「これ、どんなメリットがあるんだろ」ってのはしみじみと考え込んでしまいました。
一般的な南京錠と言えば、↑の画像の右側にあるような、これの場合は3桁で0~9の数字があって、正解の数字に合わせたらシャックルが開くやつですよね。丸形符号錠と言うそうで。
ではこのマスターロックと丸形符号錠は、防犯性能そして使用者の利便において、どっちにどういう利点があるのでしょうか。
そもそも錠前というのは当然ながら、何か大事な物や扉とかに、悪意ある第三者が利用できなくするためつけるものです。
自分が仮に泥棒だとして、扉に南京錠があったとして、どっちが嫌かっつうと、確かにマスターロックのほうが嫌です。
丸形符号錠のほうは正解が分からなくても000~999の全部の数字を試せば開錠できるって特性がありますから。マスターロックはそんな総当たり方法で開けるのは現実的に不可能です。
でも逆に言えばそこだけです。
扉の前で何十分もカチャカチャやってられる状況ならいいですが、世の中そうとは限りません、通行人とか、音を近隣に聞かれる可能性とか。
結局この二つは防犯性能は同じになる状況がほとんどでしょう。
それにガチのプロの泥棒なら錠前を破壊する工具があればどちらも1分かからずに破壊されます。
いかに焼き入れ鋼と言えど本格的な切断工具にはひとたまりもありません。
マスターロックが優勢になるのは、人目がある場所で素人泥棒を相手にする場合だけとなります。
そして逆にマスターロックのほうには、正規の使用者に結構なデメリットがあります。開錠そのものがめんどいという。
両方とも必要なのは開錠番号だけなのに、正規の使用者へ開錠の作業の手間が加算されることのメリットは何一つありません。
しばらく考えたのですが、やっぱり、このマスターロックにはメリットよりもデメリットのほうが大きいように思いました。
そんなことないんでしょうか?
何か、金庫風の開錠方法にするメリットがあるんでしょうか?
うーむ、人通りが本当に少ない僻地の無人施設のフェンスとかに、職員がたまに確認に行くだけのようなシチュだったら、これの効果が発揮されるでしょうかね???