私だったら「返すかわりに100万円よこせ!」ってごねます。
100万ならきっといけるでしょう!
それで4530万を返して堂々と合法的に100万貰って万々歳で終了です。
4630万円をネコババするってのは絶対しないです。善悪以前に無理ですってそんなの。
4630万円。言わずもがなの山口県阿武町のコロナ給付金誤送金事件。
なんつうか言っちゃ悪いですがバカとバカの奇跡の化学反応が起きてしまったようなニュースでした。
まず誤送金した町の職員がありえないです。
463世帯に10万円ずつ給付する筈が、一人に4630万円を振り込んだという。
本人の間抜けさにも、そういうミスがまかり通る体制にも愕然とし、そんな街に絶対住みたくないって感じ。
しかしそれ以上に理解に苦しむのが受け取った24歳の男。
善悪の価値観もですが、物事の認知感覚がおかしいです。
ネコババしたところで逃げ切れるわけないのに。
ありえない奴がありえない奴に大金を送ってしまった奇跡の確率の珍事です。
なんでそんなことしたんでしょう。
オンラインカジノで溶かしたってニュースが本当だとしたら、さらに理解不能。
大人しく返せば良かったのに~、って心の底から思います。
想像せずにはいられません。もし私だったらどうするか。
私だったら、給付金4630万円振り込まれてたら、やっぱり自分から報告します。
しかし、たとえ一瞬でも大金が自分の口座に入ったら、手をつけるべきではない金でもそれを手放すのは惜しい、という気持ちにはなると思います。
そりゃ、正義や謙虚の心で言うのなら、自分の本来の受け取り分以外の4620万円を返すのが筋です。
でもやっぱり少しは欲張りたい!
ので、私なら、手間や混乱をさせられて迷惑をこうむったとかなんとか言って、「1割よこせ」って言ってみるかもしれません。ダメモトで。
こういう事態で「1割を要求」ってのはなんか通例的にもいけそうな感じがするじゃないですか。
しかしそれでも463万円。大金です。まだ強欲過ぎます。
そこで、一度1割と言ってごねて見せたあとで、「じゃあ100万!」と要求額を引き下げてみます。
それなら通りそうだし、この件がもしニュースになっても、世間からは「100万でも強欲だ」と批判も出るでしょうが「100万くらいなら詫び石も当然だろ」って理解もされると思います。たぶん。
この24歳の男は、超大金に目が眩んで最も愚かな選択をしてしまい、そこそこのお金を合法的にゲットできるチャンスを自ら不意にしたと思います。
うまく立ち回ればゲットできてたんじゃないかと。
実にもったいないニュースでした。
しかし、実際はこういう夢物語はもう起こりえないでしょうね。
最初の給付金の手続きで「もし誤って過剰な額が振り込まれたら全額返還すること」って規約をつけておけば、それに同意したらこうやってごねるのも無理ですから。