今年最後のかぐや様！で、巻頭カラー！で、ついに別れるのか！？
というところで今週の話が終わり、白銀がどう答えるのかはさらに次回に引っ張られることになり、この状態で年越しです！！！
お見事なスケジュール調整。
週刊ヤングジャンプ4&5号 赤坂アカ かぐや様は告らせたい238話 「かぐや様は別れたい」
とは言え、今週の話の内容そのものは驚いたこととか新事実とかは特に無く、お約束で形成されてる話でした。「身分違いの恋愛もの」の。
ちなみにお約束であることは何も悪くありません。むしろ必要な定石。
そのことについてや、このブログの普段の各話感想では書き切れない作品全体への感想は年末年始の間に一回別に書きたいと思ってるので、置いとくとして、今日のブログはかぐやの設定と四宮家問題について思ったこと書きたいです。
さて。前回のブログにも書いたことなのですが、かぐやはこの漫画の初期では、白銀相手に告らせたいとか告られたら付き合ってあげてもいいとか毎日楽しそうに恋愛頭脳戦してたり、また、ことあるごとに「四宮家の名にかけて」とか言って四宮家の威光をノリノリで振りかざしたり実際裏工作とか権力を行使したり、本当にもう今のかぐやとは全然別人でした。
「設定がおかしい」と言ってもいいくらいのレベルで。
でも今週の話でそれが調整されて整合性が上がった気がします。
要するにかぐやは本当に当初から白銀と付き合うことは「できる」と思ってたようですね。
自分が四宮家の中でうまく立ち回って、利用できるものは最大限活用して、父や兄相手にも交渉して、自分の自由恋愛やあるいは結婚も思い通りにできる、と、高をくくってた、というわけでした。
でもそれは全然甘かったと。
自分の甘い目論見は黄光相手には全然通用しなくて、逆に屈服させられてしまい、あとはもうおうちの言いなりになるしかなくなった（と思うようになった）と。
（もっと深い土下座の絵もちょっと見たかったです）
読んでてなるほどねって思いました。
かぐやは黄光に対して何か交渉材料を持ってたらしいですが、逆に黄光も「白銀家を潰すぞ」という最強切り札を持っていて惨敗。
しかも黄光自身が学生時代の自由恋愛を雁庵に断たれて政略結婚させられた過去があり、かぐやはそれを持ち出されたらかなり弱いです。
自分がこれまでセレブのおいしい上級国民生活を満喫してたくせに、セレブが自分らのおうちを維持するために背負うべき重荷からは逃げたいと言うのは虫が良すぎる。と、言われたらなかなか反論できないですし。
さらに、家系内には弱小ながら「かぐや派」という派閥があるようで、自分が出奔したら彼らが路頭に迷ってしまうことや、病床の父雁庵が朦朧としながらかぐやへの思いを図らずも本人に語ってしまったことも、彼女から「家を捨てる」という選択肢を奪っていきます。
「黄光と全面戦争する」って選択肢もあるのに。これは冗談でなく勝ち目だってあります。むしろかぐや自身の手で四宮家を全部ぶち壊して滅ぼせばいいんです。
でもそんなことは到底できず、完全に、旧家の因習に縛られる囚われのお姫様となりました。かぐやは。
連載初期はイキリまくってた天才が今こんな状態になってしまった要因が今週はすごくうまく描かれてたと思います。
この漫画は設定や状況の変化がいつもうまく描かれているとは決して言いませんし、後付けも多いように見えますが、今回のは見事だったと思います。
それにしても。つうか。そもそも今起きている四宮家の騒動が、かぐやの全ての人生設計を根底から破壊してしまったようです。
仮にこんな騒動が無くおうちが安泰だったら、黄光もご機嫌で末妹の結婚なんて全然重要じゃなかっただろうから、自分の小さな自由を勝ち取るくらいはできてたのかもしれません。
しかしそれも全部パア。
くそーこんなお家騒動さえ無ければ！
そうそう。お家騒動です。
それについても今週はちょっと書きたいところ。
まず、具体的に何が起こってるのかよく分かりませんよね。
四条家は一体何をして世間はどう混乱してるのか？
何かの不祥事や悪事が暴露されたのか？どんな？
雁庵が倒れてもう長くないことが暴露されたのか？
それで四宮グループは具体的にどういう危機になってるのか？
いまいち不明瞭です。
（今週詳しく分かることをちょっと期待してましたが）
現実の事件で例えるなら、レオパレス21は施工不良がバレて、大王製紙は会長が横領してカジノ豪遊してたのがバレて、それぞれ経営破綻しました。あとイトマンとかJALとかいくらでも思い浮かびますよね。
四宮グループの問題の内容も少しは具体的に知りたいです。
まー、もしかしたらそのへんは重要じゃないのかもしれません。
重要なのは、それでかぐやが誰と結婚すればどう解決するのか、だけでしょうかね。
その相手はやっぱり帝、と。
そのへんの経緯や水面下の動きは一体どんなんだったんでしょうね？
まさか帝自身がそうなるように計算して、四宮四条の戦いを主導したとか？
もしそうなら彼はかなりの化け物ですね。
で、かぐやが別れを切り出し、つづく。
次回はそれへの白銀の返事が描かれるのでしょうか？
だとしたらなんて言うんだ白銀よ。
次回は年明け1月6日、二週間後です。
あ、意外と早い！
三週間空くのもよくあることですから、それに比べたら短く感じます。
