今週のヤングジャンプは【推しの子】がすごく良かったです!また感想ブログ書こうっと。
語りたいのカラー扉絵も良かった。
週刊ヤングジャンプ17号 赤坂アカ かぐや様は告らせたい247話 「伊井野ミコは正しくない」
で……今週のかぐや様については、例によって細かいところは気にしないようにしていますが、まー、良くも悪くもなかったです。
良く言えば順当で悪く言えばただ予定調和なストーリーだったと思います。
青龍が極端な男尊女卑で古臭い男で、それに対抗する藤原は最新テクノロジーを駆使し立ち向かう現代の女、という図式です。
私としては四宮家の悪は男尊女卑どころではないもっと根深いところにあると思うのですが、でもそれを言ってしまうと、かぐや自身もそんな四宮家の威光や権力を自分の都合のいいように振りかざしてきたことがこれまで少なからずあって、彼女にも断罪されるべき一面があるのでは?って疑問が湧いてしまいます。
でも四宮家の首脳陣を男尊女卑脳ということにしてしまえば、かぐやを純粋な被害者側ポジションにすることができるので、図式が非常に楽でシンプルになります。
んー、ま、いいか!
黄光と青龍は家父長制や男尊女卑に取りつかれてる悪い大人。藤原達はそれを成敗する若者。その図式でいくのでいいと思います。賛成。
今更さらにややこしくなるよりずっといいです。
で。なんで黄光達はそんな思想になってるのかというと、父雁庵にそう育てられたからです。
昭和の怪物雁庵はそれをした後に名夜竹と出会い人の心が分かるようになり、しかし彼女を失いフヌケになり、自分の過ちに気づいてるのかは知りませんが、何もかもが手遅れになったのが現状です。
その点で言えば黄光も青龍も被害者です。私はそれについてだけは、この二人にちょっとだけ同情の気持ちがあります。
そしてそして、この漫画の世界観は、今の日本ではありません。戦後に財閥解体がされなかったIF歴史の架空の日本です。
だから大財閥のトップがとてつもない権力を持ってて(藤原家の令嬢にも偉そうに言えて)、そういう思想になってても、別に時代遅れではありません。この世界では。政略結婚がなんら異常ではない世界です。
さらに言うと今週では、青龍は自分がスキャンダルを握りつぶせるレガシーメディアではなく、自分が支配できないyoutubeを利用されて怯むのですが、私はそれとて別に「今は時代が新しくなったから可能になった」とはあんまり思わなくて、四条家が四宮家に戦争を仕掛けてたまたまそういう時流になったから一個人の暴露系ユーチューバーとやらはその波に便乗できているだけって印象もあります。
(ネットがいかに言論統制できるかは、我々は今まさに現実で目の当たりにしていますしね)
結局この世界で大財閥と渡り合えるのはそれに匹敵する大財閥だけなんじゃねえの?みたいな。
四条四宮戦争が勃発してしまったことは、かぐやにとっては災難でしかなかったことですが、その点でだけは利点もあるのかなって思いました。
まー四宮家が最終的にどうなるのかはさっぱり分かりませんけどね。
完全に潰れるのか、雲鷹が継ぐのか、大穴でかぐやが継ぐのか。
ってか今週の感想ブログはこの漫画の漠然とした世界観に私個人の漠然としたイメージを語ってるだけですね。これだけだと。
えーと他になんか書くことないかな。
あ、そうだ。今週藤原は青龍と戦うための材料を事前にいろいろと集めてたってことになります。
これって238話でかぐやが黄光に対抗するために取ってた作戦と同じってことになりますね。
(238話)
しかし黄光はそれに全然怯まずに逆にかぐやを脅して屈服させてました。
それにひきかえ今週の青龍はあっさりグヌヌってて、つまりこれは青龍がマジで雑魚ということなんでしょうか。
それプラス、かぐやは単独で戦おうとしてたけど、藤原は仲間と組んで力を合わせて立ち向かってるから。
仲間がいるのは嬉しいね。そうだろう伊井野よ。
伊井野が誰かの力になろうとし人を頼り清濁併せ呑む度量を得たという、人間的成長も描かれてるっぽいです今週は。
これはいいことだと思います。
私は今の最終章にはいろいろ思うところがやっぱりあるのですが、いいところまで否定したくはないです。
ところで白銀と石上は今伊井野と一緒に生徒会室にいるの?