人生相談「目の前のカップルがうざいんですけどどうしたらいいでしょうか?」
回答「ぶち壊せ!」
週刊ヤングジャンプ19号 赤坂アカ かぐや様は告らせたい213話 「藤原千花は認めない」
今週のかぐや様は、なんと言うか、前回の揺り戻し。藤原が藤原全開な回でした。
予想通りではありますが、それは期待通りとも言え、今回の彼女の大暴れっぷりは見てて気持ちいいほどです。
うっかり彼女に共感して「いいぞいいぞ!白かぐカップルなんてぶっ潰しちゃえ!」とかちょっと思ってしまいそうです。
さて。冒頭は、生徒会メンバー3人の前で、交際の事実を初めて正式に報告する白銀とかぐや。
石上と伊井野はさすがにとっくの昔に知ってます。
ですよねー。
(鋭いラブ推理する伊井野の表情がかわいいです)
特にかぐやは石上と、白銀は伊井野と、それぞれの形で絆を深めてきましたもんね。
そういえばかぐやは以前は石つば派でしたが、それが断たれた今は石ミコ派に転向しても良さそうです。
かぐやと白銀にとっても、これまで4人で笑い合って泣き合ってきた、弟のように妹のように大事に思ってる後輩の幸せを願わずにいられないでしょうし、その二人でくっついちゃうのもいいかもしれないし。
先輩達を座らせて、ひやかして祝福する後輩達。和気あいあい。
ひやかして面白がる側も、ひやかされて迷惑してる側も、4人でこうできることが、それもまた幸せなんだろうなって読んでてすごく伝わってきます。微笑ましくていいシーンです。
この4人が幸せになったらいいな、と私も思います。
この4人がね。
……って。恐ろしいまでの蚊帳の外に置かれる藤原。容赦の無さに戦慄します。
今週号は冒頭からずっと無表情で黙ってて、9ページ目での初台詞が、悲鳴でした。
そりゃこうなるわ。無理も無いわ。
まー確かにね。かぐやと白銀が両片思いだったことは普通見てれば分かります。伊井野や石上だけじゃなく、柏木やマキも気づいてました。気づけない藤原はバカみたいだってのは否定できません。
私もつい前回の感想ブログでは「藤原はラブ探偵名折れだ」とか言ってしまいましたが、でもそれがなんだって思います。今となっては。
そんなことはもうどうでもいい。知ったこっちゃない。とにかくカップルのいちゃつきが見ててむかつくし、気づかなかったことをバカにされてる感じなのも腹が立って仕方ない。と。
藤原の悲鳴は、そんな、自分の気持ちにあまりにも素直な魂の叫びです。ありのままの。
見事です。
前回いったんはかぐやの幸せを祝福したというのに、こうも見事に掌を返せて、本当に自分の気持ちに素直だなあー。
藤原は自分の感じる謎の屈辱を「寝取られ(NTR)」だと言います。
伊井野から「それは正確にはBSSだ」ってつっこみが入るのが何とも言えません。
「僕が先に好きだったのに」の略で、つまり、「自分の恋人ではないけど、ずっと片思いしてた高根の華の想い人が他の奴とくっつく」というNTRの広義のいちジャンル。
でもまー、今回は女が女に言ってるし、藤原もかぐやに恋してるわけではないから、言ってみただけ感満載ですけど。
で、そこから藤原は「白銀の頼りなさ」に思いが至ります。
彼女から見た白銀は(いいところもあるけど)ド不器用な愚図。
過去の悪夢が脳裏をよぎります。
あ、そういえばこのネタで今後「社交ダンス編」があるって予告されてますね。
楽しみです。
あとは、えーと、結局のところ、今回は、藤原は白かぐカップルには「私は認めんぞ」の姿勢を示すことで自分のポジションを落ち着かせたってことでしょうかね。
なんか、これからは、藤原が様々な試練を吹っ掛けてきて、白かぐがそれを見事クリアして、藤原が「これで勝ったと思うなよ!」と捨て台詞を吐いて逃げる……みたいなパターンになったりします?
もしそうなったら、藤原はきっと、それはそれは見事なKKO(これで勝ったと思うなよ!)を披露してくれるのだと思います。