これはあかんわ。大仏については今週号読んだだけではまだ評価したらあかんやつやわ。たぶん。
週刊ヤングジャンプ35号 赤坂アカ かぐや様は告らせたい222話 「四宮かぐやの無理難題 「仏の御石の鉢」編(7)」
まーあれですわ。現時点では私は大仏のことはやっぱ印象悪いです。それだけではなく漫画の物語として齟齬があるとも思ってます。
しかし。
まだなんか物語のピースが足りない気もします。今は下手なこと言わないほうがいいような予感がしました。
なので保留です。
今週号の彼女についての感想はノーコメント!
もう少し物語が進んでから感想書こうっと。
ただ、もし仮にあるいは今後彼女への心証が全然好転しない展開になって失望したとしても、私はなんかもう「大仏はここがおかしい」「物語としてここが変」とか言うのは、もう何度かやっちゃってるので、繰り返したってしょうがないかなあ~とかも思ってます。書かないかも。
それも含めて保留やで。
ただ一点だけ今の時点でも言えることとしては、人間ってのはいつも理路整然とできるわけはなく、時に支離滅裂になっちゃうってのは普通にあることです。人によっては支離滅裂なほうがデフォなのもいるほどです。特に恋愛絡みでは。
今の彼女にはいろいろ支離滅裂でも「そうなるのも人間おかしくない」って同情点があるにはあります。私はそういう点ではあんまり人を批判したくはないです。人っつうか漫画のキャラですが。
つうわけで今週のかぐや様感想ブログは主に中学時代の石上と伊井野のほうについて書きます。
そういや話がずれるんですが、風紀委員ってこの世に実在するんですか?
私が思う「3大現実にはない学園ものの設定」が、風紀委員と、やたら権威と存在感がある生徒会と、生徒が自由に出入りできる屋上です。
かぐや様は奇しくも3つともあてはまってます。
いやまー、現実にもレアながら実在はするらしいですけどね。風紀委員もつよつよ生徒会も自由な屋上も。
かぐや様では屋上はそう自由でもありませんでしたっけ。
あとついでに言うと学園ものは3つあてはまる作品のほうが多いかも。
話を戻して石上と伊井野の、馴れ初め。
まずは石上は元スポーツ少年でサッカーやってたと。でも部活は陸上部でしたっけ?サッカー部?
バレーボールは下手でしたが。
まーなんにせよ、ぼんやりした理由でやめてしまいます。挫折でも対人関係でも他の目標でもなく。
元々無気力な気質だったんでしょうかね。
しかもやめた後どうするかを全く考えないでの退部だったようで、校内での居場所を失ってしまったという。
深い理由もなく自分からわざわざ孤立した人間。
元からオタクなら校内でも同類の友人が自然とできそうなもんですが、石上にそういうのがいないのは急に体育会系からオタクに転身したからと。なるほど納得。初めての校内でのオタク友達が不知火なんでしょうかね?
伊井野は孤立という点では石上と同じですが、大仏という同類の友人がいるところは違います。風紀委員という居場所も一応あります。
さらに大きく違うのは校内の生徒たちからの扱われ方。
二人が置かれてる状態は広義ではどっちもいじめです。が、石上は静的な無視とか空気化みたいなのに対し、伊井野はかなり動的で狭義で言ってもガチのいじめを受けています。ガチの犯罪です。
このままの状態が続けば、石上みたいなのは登校を続けることはなんとかできたりもしますが、伊井野みたいなのはある日限界が訪れて登校が困難になる、つうか不登校よりもっとひどい結果になることも珍しくない危険なやつです。
しかし二人がこの後実際どうなったかと言うと周知の通り、不登校になったのは石上のほうで、伊井野へのいじめは沈静化したわけですが。それは後述します。
その前に、その転機が訪れてしまう前の二人の関係性は非常に穏やかだったところが描かれました。
階段で隣同士に座ってお互いの本心を少し語り合うことができるくらいには。伊井野がちょっとした微笑みを石上に見せるくらいには。
その後石上は伊井野の言いつけを決して守らずゲームの持ち込みを続けます。時にPSVita時に3DSと。没収期間でローテしてんの?
そういうやりとりを続ける二人は、もしかして内心は少女漫画の不良少年と風紀委員カップルにでもなったかのような気分だったのでしょうか。無意識に。
一方で石上は本当に伊井野を陰ながら応援します。
で。で。で。あのー。えーと。私は上で「大仏への感想は保留」とか書いたのですが、もう一回だけ書きたいところができてしまいました。前言撤回!
石上が伊井野本人には何も言わぬまま彼女を助けるシーンが3回描かれて、大仏は、その3回ともに偶然居合わせて彼に気づかれず目撃しています。何者だお前は。
さらに大仏はその時点で「石上と伊井野はお似合い」と思うようになった(自分は一歩引いた)のに、それについて伊井野にな~~~んにも言わず、ただ内心で思ってるだけで終わらせています。
石上の匿名の善行を暴露はしないにしても、親友の幸せのために二人の関係性を良くしようと何か言葉をかけるくらいのこともしません。
伊井野がいじめを受けてるのも傍観してるように見えます。男友達が多いならそっち方面からやめさせるよう働きかけることもできたのでは。自分の美貌を有効活用するのは親友のためでも嫌?
本当に動かない。大仏こばちは動かない。
あらゆることを見逃さずいろいろ思案しつつも、じっと黙って何も動かないって、地蔵かよ。
お地蔵さんかよ。仏像かよ。
いや、地蔵菩薩は衆生を救う菩薩様です。その意味で言えば「じっとしてて何も行動しない奴」を「地蔵」と比喩することは間違ってるわけですが。
大仏よ、「大仏」の名が泣くぞ。
ちなみに奈良の大仏は如来だそうです。鎌倉のも。如来と菩薩は仏像としての位が違うそうです。(如来、菩薩、明王、天、の順に高い)
それはそうと、例の日がやってきます。荻野と大友の例の暴力事件。
連行される石上に伊井野が問い質します。大友にストーカーしたのは本当かと。
石上はそれに答えず、たた突き放します。
それを聞いた伊井野のリアクションはなんかちょっと意味深です。
前回の大仏と決別したときのリアクションとほぼ同じように、極めて冷静に突き放し返しました。
ってことは。ですよ。
この時の伊井野が実は石上を見放してなどいなくて、それどころか(大仏の評価とは逆に)彼の復学を認めさせる活動を頑張ってたことは読者には周知の事実です。
じゃあ伊井野は大仏に対しても、あんなこと言われても、やっぱり見放したりはしてないってことなんでしょうかね?フラグ?
大仏に対してはいろいろ思うことはあるわけですが、伊井野と彼女が仲直りというか本当の友達になれる日が来たらいいとも思います。かぐやと早坂のように。
大仏の愚痴というか裸の本心を聞いたかぐやはどうするでしょ?
かぐやにとっての早坂が、伊井野にとっての大仏なのでしょうか。
そういやアニメの早坂役の花守ゆみりと大仏役の日高里菜は今二人とも今年のプリキュアやってますね。って関係無いですね。藤原は一昨年のプリキュアやってました。関係無いですね。子安は4年前のプリキュア。関係無い。
さて、伊井野は陰湿ないじめを受けてたのですが、いつの間にかある程度沈静化したようでした。それは石上がこの事件を起こして学年中の敵として強く認識されて、敵意の標的からそれたおかげって感じがします。
石上はその意味でも伊井野を救っていたのかもしれません。皮肉にも。
あと余談。
美人はメガネをかけても美人。
ぐるぐるビン底メガネをかければ美人を隠せるってのも、現実にはない漫画ならではの設定の一つですよね。