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かぐや様は告らせたい218話感想 この漫画の1ヶ月休載について思うこと

今週の私のかぐや様感想ブログは主旨である作品の感想よりも、余談のほうが主張したいことであります。

 

先に端的に言うと、私は週刊連載漫画家が休むこと自体には大賛成。って話です。

 

週刊ヤングジャンプ25号 赤坂アカ かぐや様は告らせたい218話 「四宮かぐやの無理難題 「仏の御石の鉢」編(3)」

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本当に、今週のかぐや様は、ラストの「これから1ヶ月休載します」告知がインパクトありすぎて、作品の内容が霞んでしまうほどです。

 

でもまー何とか気を取り直してまずは感想に集中!

 

 

 

冒頭は石上伊井野の昭和のケンカ。

 

ラインの未読スルーという、マジでしょうもない原因で!

 

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原因の根底は、お互いのSNSの距離感がずれてることですね。

 

根底のさらに根底は、伊井野が彼女面をしてしまったこと。

 

伊井野が石上に対して「これからお互い積極的にラインしていこうね」と了解を得てもないのに、一方的にそういうノリでライン送ったから。に尽きます。

 

今回のことは伊井野が悪いです!

 

前回の膝枕で三歩進んだのに、今回のこれで二歩下がっちゃった。

 

石上とて、前回の伊井野から「これからラインしよ」と言われたならちゃんとスマホを手元に置いてたでしょうに。惜しいです。 

 

 

ただ敢えて伊井野の弁護をするなら、未読スルーで不安になるってのは大いに理解できます。

 

相手がスマホ自体見てないのか、通知だけ見て無視されてるのか、未読工作されてるのか、送った側ではまるで分かりませんもんね。

 

そして何よりそういう思考回路が彼女らしいと感じてむしろ好感を持ってしまいます。ってこれは私が伊井野好きだからアバタもエクボになってるだけなんですが。

 

 

 

で、石上のほうは別に伊井野を邪険にするつもりは毛頭なくて、ラインではなくディスコードなら迅速に応答できるからそうしてくれと彼女に言います。

 

これは言うならば石上が伊井野に「これからお互い積極的にディスコードしていこう」と誘ってるってことです。

 

なのに伊井野、面倒くさがって拒否してしまいます。バカだなあ!チャンスなのに!

 

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不慣れなアプリは敷居が高いのは共感できますが。

 

さらに悪いことに、石上はネットでの友達は多いことが判明してしまいました。

 

ネットでの石上は社交的。女のネット友達もいるのかも。どうするんだ伊井野。

 

 

ただ。この事実は個人的には石上の人物像とはイメージ違う気がして違和感ありました。

 

石上はもともと偏屈ですし、クラブハウスとかのそういうボイスSNSってむしろ陽キャ御用達みたいなもんじゃないですか。(偏見)

 

でもま、石上はオンラインゲーム好きだし、野良でこそ気軽に喋れる、みたいなのは共感しますし、石上自身がそう言ってるならそうなんでしょう。彼は実生活では陰キャ。ネットでは弁慶もとい陽キャ。

 

 

こういう、石上と伊井野のSNSの距離感の差は、ここから一気に広がってしまいます。

 

藤原もディスコやってて、ギガ子を紹介してくれるって話になって、石上も乗り気で、一瞬でとんとん拍子で石上の交友範囲が広まるのを、伊井野はまさに目の当たりにしてしまいます。

 

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彼女のおいてけぼり感と、「私もディスコ覚えるって言えばよかったかも」というチャンスを逃した感が、この無言の表情でめっちゃ読み取れる気がします。切ない!

 

 

 

その夜石上はさっそくギガ子とその仲間達の輪に入ります。

 

有名人が多いらしく、石上は気後れしつつも自分から輪に飛び込めるんだから、やっぱり陽キャです。

 

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そこからのディスコとAPEX LEGENDSやってるページは私はさっぱり分かりませんでした。

 

あ、エペは最近弓が強すぎて問題になったってニュースだけは見ました。

 

それはともかく、ディスコとエペを知らない読者にとってはこのへんは虚無なのですが、でも、石上はそれらに精通してて、それを介せば初対面の人ともすぐに打ち解けられる社交性があることはよく理解できました。そこがキモです。

 

そうやって仲良くなれたのが、KOROMOなるメンバー。

 

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あ!不知火ころもだ!ついに参戦!

 

しかも彼女はいきなり石上を「ゆーちん」と呼びます。

 

石上は「ISI」「石上」としか名乗ってないのに。

 

 

 

そしてゲームやってギガ子もKOROMOも他のメンバーもみんな仲良くしてくれて、石上は楽しい時間を過ごせましたとさ。

 

しかし、不知火の本当の意味での参戦は、その翌日でした。

 

 

 翌朝。石上おねむ。

 

中高生の頃って週に何回か午前5時に寝て7時に起きたりしても登校出来たりしてて、今となってはなんであんなことできたんだろうって思います。ってそんなん若いからや。

 

 

 

軽く会話する石上と伊井野。

 

彼女にとっては「昨日藤原先輩が言ってたTG部の人のことなんだな」と承知のことですが、やっぱり彼が他の女と仲良く遊んだってことは当然気になりますよね。

 

しかし、彼女が受ける波乱はそんなレベルのものではありませんでした。

 

 

 

いきなり、本当にいきなり不知火が石上に声をかけます。伊井野との間に割り込むがごとく。つうか実際に席の間に物理的に割り込んでます。

 

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「昨日は楽しかったね ゆーちん」と、わざわざ。

 

しかも、なにやら、不知火は本当に現役アイドルで、普段校内の男子とは話さない子だという。

 

難題女子・オブ・ザ・難題女子ズだという。

 

なのに自らわざわざ。

 

 

周囲の生徒にわざわざ「私達『ゆうべはお楽しみでしたね』だったんだよねー」とアピールしてるようにも見えます。

 

「ゲームで」と肝心なところを言わずに。

 

それで周囲の生徒が「エロい関係なのでは?」みたいな動揺をしますが、そのへんのありふれたすれ違いコントはぶっちゃけ重要ではありません。

 

不知火の意図のほうがよっぽど不可解で青天の霹靂です。

 

 

不知火の側からしたら、もともとギガ子と親しくて、そのコミュニティにたまたま石上が参入してきて、「あ、同じクラスの石上優だ」と察して、楽しくゲームして仲良くなった、という図式です。ここまではまー普通です。おかしくないです。

 

でもなぜそれを周囲にいちいちアピる?

 

なぜ男子生徒には素っ気ないのに石上にだけは自分から接触しようとする?

 

彼女にとって石上はなんだと言うのでしょう???

 

 

まだ全然情報が無いので分かりません。

 

彼女は実は石上のことが前から好きだった……とか、は、そんなんありえるんでしょうか?

 

石上はいろんな意味で校内の有名人だから、不知火の目に留まるくらいならおかしくはないとは思いますが。

 

それに(偶然のきっかけがあったとは言え)不知火が急に仕掛けてきたことも気になります。

 

もしかして、216話で伊井野が教室で生徒会に「一緒に行こ?」とアピールしたばかりなことと何か関係あったりするでしょうか?

 

伊井野が動き出したから自分も即座に応戦するようにした、とか???

 

いや、まさかねー。

 

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なんにせよ伊井野にとっては良くない事態であることは変わりありません。

 

ましてや自分が石上からディスコの誘いを断った翌日にこれなのですから、ショックや後悔は倍増ってもんです。

 

あれに乗ってれば、「使い方教えて」「しょうがねえな」とか言って昨日夜通し仲良く出来たのは自分のほうだったのに。

 

切なすぎます。壊れないように気をしっかり持って頑張れ伊井野!

 

 

 

で、つづく。と。次は7月1日発売号につづく。と。

 

はああ?まるまる1ヶ月休載すんの?

 

うーむ。もともとかぐや様は休載が多い作品です。

 

しかし合併号でもないのにまるまる1ヶ月は、かつて無い事態です。

 

 

こんな様を見せられたら、思ってしまいますよね。「【推しの子】との同時連載をまるでこなせてないじゃん!」って。

 

私も推しの子の連載が始まったときに「大丈夫なの?」ってブログに書いたことあります。

 

その懸念は的中してしまったようです。

 

「新章の構想」とやらは、週刊連載漫画家なら、連載を維持しながらやるものです。休むとしてもそうすべき時期は章間です。

 

今回は維持出来なかったってことに他なりません。

 

 

またこういう長期休載は「癖になるのでは」という危惧も湧きます。

 

最初は週刊連載してたのに、月に1回以下になり、何ヶ月も時には何年も休載するのが当たり前になってる例とか、ありますよね。

 

この作品がそうならない保証はどこにもありません。

 

 

 

しかし。

 

それらを踏まえてもなお私は今回の休載は、支持するって言うか、それを決めたYJ編集部に「それでいい」と思うって言うか、漫画家が休むことには大いに賛成します。するんです。

 

私は世の中の全ての週刊連載漫画家は3週載せて1週休むくらいのペースで連載するのがベストだと思ってます。

 

ジャンプ作家とか休まなさ過ぎです。

 

休み過ぎがいいとは言わないけど、休まないよりは100倍ましです。

 

連載が止まるのは嫌だけど、漫画家がマジの連載困難状態になるよりは1000倍ましです。

 

そうならないことの予防策は、しっかり休業期間を取ること以外に無いです。

 

(漫画家の連載困難状態は様々なケースがあり千差万別ですが)

 

休むならしょうがない。その間にしっかり構想してくれ!と。

 

 

 

そういやつい最近も嫌なニュースがありましたよね。

 

ベルセルクの作者三浦建太郎が病死しました。

 

 

あとテラフォーマーズは結構前に原作者がリハビリ中って情報がありました。

 

 

 

かぐや様の作者赤坂アカの健康面については全く分かりませんが、連想せずにはいられません。

 

「日々健康でいてくれ」と思ってやみません。

 

 

今回の休載は「失態」と言ってしまってもいいかもしれません。でもそれでも「失態でもいいからとにかくゆっくり休んでくれ」と私は思います。

 

失態に石でも投げてやりたいって人もいるでしょうし、私にもその気持ちが全く無いとは言いませんが、休む漫画家に投げるのは石ではなく労わりであってほしいところです。

 

結局はそれが漫画家本人にまた頑張って執筆してもらうための一番効率的な対処法ですって。

 

 

 

 

 

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