今週のかぐや様の主旨は、新キャラ、担任教師大林の視点で語られる彼自身のポジションの明確化。
なのですが、私はそれと関係ない他の小さい1コマのほうが気になりました。
週刊ヤングジャンプ21-22号 赤坂アカ かぐや様は告らせたい215話 「大林ヒカルは守りたい」
まずは実写映画のほうで、正式タイトルが「かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦 ファイナル」との発表がありました。
「ファイナル詐欺」にはならなさそうかな。
仮にこれがまた大ヒットしてさらに続編を作るにも2,3年後には平野紫耀は27歳です。橋本環奈は25歳に。
公開は8月20日予定。延期や中止にならないといいのですが、今年の日本の8月って一体どうなってるでしょうね。
クレヨンしんちゃんの映画は4月23日公開予定だったのが前日の22日に急に延期が発表されてました。今はね。さすがにね。
さて本編の感想を。
この漫画でかぐや達が3年生になった新年度、201話(単行本では21巻211話)では一気に何人も新キャラが登場したけど、その直後から物語はかぐやと白銀の初体験のほうに集中し、新キャラズはしばらく放置されてました。連載リアルタイムでは4ヶ月間ほど。
それで白かぐが晴れて事を成したので、これから新キャラズのほうに順番が回ってきた感じでしょうか?
その一人が担任の大林ヒカル。
このおっさん下の名前カタカナなの?あ、まだ29歳?
髪も髭も服装もだらしない、かなりステレオタイプの無気力教師キャラ。
屋上の喫煙所で電子タバコを一服。
秀知院は全面禁煙じゃないのね。つうか今の高校って喫煙所って存在するの?
今高校生の人、よかったら教えてください。
そういえば突然関係ない話になるんですけど、うちの市内にある大きめの総合病院では、喫煙所が建物から100mくらい離れた外の駐車場の片隅にあって、驚きました。今ふと思い出しました。
そこまで隔離するかー。そしてそこまでして喫煙所を廃止しないのかー。そしてそして吸う人はそこまで歩いてでも吸いたいのかー。と。
すいません本当に関係無さ過ぎでした。
ともあれ、この大林。「だるぅ」とか「面倒くせぇ」とかブツブツ言ってて、いい印象を持ちません。
校長から、かぐや達を守ってやってくれと、直々に外部から招かれて秀知院に赴任したようですが、自分のすべき仕事を「だるぅ」とか言う奴嫌いだなあー。
でも、一見やる気ないけど、いざというときには頼りになる教師だったりするんでしょうかね。だからこそ校長に雇われたみたいな。それもまたステレオタイプですが。
大林は屋上から戻ろうとしたら、その階段でたむろってる白銀と帝と翼の密談を聞いてしまいます。
白銀の童貞卒業を祝う仲間達。
しかしここが今週読んでて一番気になったシーンでした。
帝が「あの四宮の姫様がねぇ」とつぶやいて、一瞬の無言の意味深な表情のカットイン。
なにこれ?
どういう心境?
この帝は大林と違いどういうポジションなのかまだ全然明かされてません。
内心で何を考えてるのかさっぱりです。
一度(22巻の冒頭に入る話では)邪気の無い男のように描かれておきながら、その数話後には謎の相手と謎の電話してたり、とにかく怪しい男です。
かぐやと白銀の周囲には、様々な登場人物が取り巻くようになりました。
校長が言うところ、まず、四宮家が彼らの恋愛を幸せを奪おうとしている、と。
敵です。分かりやすい巨悪。
そして、校長自身は、そう言うからには彼は自分の生徒の幸せや青春を守りたいと思う心ある人物ってことです。
校長は一時期うさん臭かったですが味方でした。多くの学友も二人の仲間。味方。大林も。
一方の四宮家は父四宮雁庵や長兄四宮黄光が敵のボスキャラなわけですが、末兄の四宮雲鷹は、父や兄と同じような悪辣な男であるものの、なんか、前の修学旅行編で、一度は罠を仕掛けてきましたがそれが破綻したら、かぐやがひねくれた自分と違ってまっすぐな人間に育ったことに何らかの感慨を持ったような描写があって、彼だけはかぐやとポジティブな関係になれる余地があるように感じたことがありました。
敵なようでも事の次第によっては味方になれそう、とでも言うべきか。
で、で、で、帝が、なんか、雲鷹とは正反対で、白銀達と良い友達関係を築いてるようで、腹にイチモツ持ってそうで、二人に害をなす存在なのではないかって印象がどうもあります。
味方のふりをした敵?なの?
私の考え過ぎの勘違いでしょうかね。ちなみに私の勘はよく外れます。
そういやそもそも帝やマキがいる四条家はどうなんでしょうね。
四条家は四宮家を怨敵としてるわけですが、マキは掛け値なしのいい子でかぐやの本当の仲間って感じだし、マキの父だって今のかぐやまで恨みの対象にするほど怨念に凝り固まってるか疑問です。
むしろ四宮家を滅ぼしてかぐやを解放してくれそうって気がしないでもないです。
でも帝だけはまだまだ謎で、モヤモヤします。
というか意図的にそう演出されてますね。
今週のこの意味深な1コマもその一環なのかなあー。
話を本編に戻して、このシーンのあとは、大林が次はかぐやと柏木とマキの密談を聞いて、大林とかぐやのすれ違いコントになりました。
大林がShadowverseらしきスマホゲームを遊んでますね。
シャドバは今アニメのかぐや様とコラボ開催中だそうですよ。
ところでかぐやって、今まで自分の敵を数多く闇に葬ってきたんですよね。
だったら担任の教師くらい怖くもなんともないんじゃないかって気もしますけど、まー、これは、恋を知ったせいで、怖いもの知らずだったのが怖いと思うものができて、かぐやの精神性が良くも悪くも変化したってことでしょうかね???
そしてラストは大林が「自分は大人になってしまって、恋愛観も子ども時代とは変わった」ってことをしきりに言ってた(そういう自分語りすること自体が青臭いですが)のが、同じ新キャラ教師仲間の町田恋毬と廊下でぶつかって、あっさりフレッシュな恋が始まるフラグを立ててました。
あ、そういう方向性の話にもなるわけ?
それにしても、他の新キャラズも、阿倍ひふみはまだ飼い猫の胡麻の助以外顔も登場してないし、不知火ころもは石上と伊井野に絡むのかどうかもわかんないし、この漫画、終盤戦と言いつつ、片付けるべき問題は増える一方に見えます。
で。
ヤングジャンプは来週は連休で休みです。
そしてかぐや様は次号は休載です。
つまり次は3週間後の5月13日です!
さん!しゅう!かん!ご!