河出書房新社 文芸別冊 「総特集ちばてつや」 って本読みました。
ちばてつやの漫画家生活55周年の際に出たちばリスペクト本です。
55周年って微妙に半端だなあ。2011年に出た本なので現在はとっくに60周年突破してるんですが。
ちばてつやって漫画家は、昭和中期の大物漫画家の、手塚治虫ともトキワ荘系とも違う独特の作風があると思います。
その作風は「徹底した泥臭さ」だと私は思ってて、そこが魅力でもあり難点でもあるかな、みたいな。
でも表紙のジョーは純粋にかっこいい!
そういや「あしたのジョー」の主人公矢吹丈って、「髪型どうなってんの」キャラの元祖というか代表格って印象です。
スネ夫とか花京院とか。あとリリカルなのはを見たときも思ったっけ。
ジョーのフィギュアを見ると、苦労して立体化してそうな感じがして面白いです。
(在庫切れ)
さて、この本には、ちばの旧友やリスペクターの作家による寄稿ページがあります。
私がこの本に興味を持ったのはここだったりします。
表紙にも名前が並んでます。
藤子不二雄A
さいとう・たかを
水島新司
弘兼憲史
本宮ひろ志
萩尾望都
あだち充
江口寿史
高橋留美子
荒木飛呂彦
井上雄彦 ほか
って。
「ほか」って。
その「ほか」に含まれる、表紙に名前が無いけど寄稿してる作家は……
畑中純
森田拳次
北見けんいち
黒鉄ヒロシ
小山ゆう
高橋洋一
の6名。
6名くらいなら全員表紙に名前載せてもいいじゃん。
有名ベテラン作家もいるんだし。
ねー。表紙に名前が載ってる作家と載ってない作家ってどういう基準なんでしょうね。
で、本の内容のほうは、ちばのインタビューとかリスペクターのちば作品の解説とか分析とかが載ってて、私がボーっと読んでただけでは気づかないような、プロが見たらここがすごいのか、みたいなのがよく分かって面白かったです。
泥臭さも計算だったり、当時の他の作家とはやっぱり全然違ってたり。
なるほどなーと。
ちばは2016年以降漫画作品はもう発表してないのかな?
エッセイみたいなのじゃないやつ。完全新作のやつ。
新作読んでみたいです。