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進撃の巨人129話感想 生き場所が無いと死に場所を探すのか?

コロナ関係で先月号が休刊となってしまった別冊少年マガジン

 

2ヶ月ぶりの進撃の巨人では前回に引き続き港の戦いが一気に描かれました。

 

本当に連続した物語だったので、間隔が開いてしまったのは無念でした。

 

でも嘆いても仕方ないです。

 

 

私は前回のブログで「来月号が発行されるか分からない」とは書きましたが、まさか本当に休刊になってしまうとは。

 

5月号が発売されてすぐ、私がブログ書いた翌日の4月14日にその決定がなされました。

 


そして今後も、また休刊になる可能性が無いとはまだ言い切れません。

 

日本の状況は少しずつ復旧してる感じはしますが。

 

 

何より、作者諌山創が今月号6,7月合併号の巻末コメントで「バイク便在宅アナログ作画」と言ってました。

 

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普段は専用の仕事場スタジオを設けてそこに通って執筆しているのでしょう。

 

でもそれすらも自粛して自宅内だけでの作業に徹してたってことなんでしょうかね?

 

それだと「2ヶ月に1話がやっと」とのことで、今後の進撃の巨人の連載ペースもそれくらいになるのかもしれません。

 

(作業環境も復旧してたのなら今はもう違う???)

 

 

 

まったく、コロナはなあぁぁ。

 

日本に限れば衛生の基本だけ守ってれば感染する可能性は超低いし、病気そのものの脅威ならインフルエンザよりずっと低いのに。

 

(肝心なワクチンはまだありませんけど)

 

でももしその超低い確率で感染してしまったときの社会的ダメージが半端無いので、過剰なくらいの自粛や用心が不可欠な世の中です。

 

東京などなどの都会とか、売れっ子漫画家のような立場ある人だったらなおさらです。

 

まったく。

 

あーいや嘆いても仕方ない。

 

私は自分で自分に「嘆いても仕方ない」と言い聞かせてます。

 

 

 

進撃の巨人は現在129話まで、別マガ創刊号から一度も休載とか原稿落したとか全く無い超優秀漫画です。

 

その皆勤の記録が今後潰えるかもしれません。

 

でもそうなったとしても、嘆いても仕方ないです。

 

また皆勤を守ろうとして無理をしてほしくもないです。

 

どうか諌山やスタッフたちが心身ともに健康な日々を送れますように。

 

 

 

ところで6月6日に諌山が「新・情報7daysニュースキャスター」にテレビ出演したそうです。

 

そこでは、進撃の巨人は本当に終わりが近く残り体感5%ってこと、次回作の構想もあること、そして自分のサウナ店を持つことが夢だ、ってインタビューで語ってたとか!

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やはりサウナか……!

 

 

 

 

さて気を取り直して本編の感想書きます。

 

今月号のサブタイは「懐古」。

 

二人のおっさんが、それぞれの教え子達との日々を懐古し、そして死ぬ話でした。

 

 

 

さてまずはハンジ達「反地鳴らしオールスターズ(私が勝手に命名)」が置かれている状況は予想よりさらに悪いことが判明しました。どんどん悪くなる一方やな。

 

 飛行艇の整備には半日はかかるので、どんなに最短でうまくいっても、マーレ大陸のレベリオ収容区が踏みつぶされるのは防げないことが判明しました。

 

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ガビの故郷、アニの父、もう手遅れ。

 

ジャンはかつてマーレの難民と交流した思い出が蘇って愕然としますが、あのシーンは本当に不可解です。

 

 

難民と酒盛りをしようとジャン達を誘ったのは、他ならぬエレンです。

 

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(123話)

 

エレンはあの時には既に進撃の巨人の能力に目覚めてて、未来を知ってたわけですよね。

 

なのにわざわざジャン達に大陸の人々との心の交流を促したのはなぜ?

 

そんなことしたら地鳴らしした際にジャン達の心をより痛めるだけになります。

 

……ってことは、エレンは、ジャン達に「あの人たちを救いたい」「地鳴らしを止めたい」とより強く思わせるために、あえて酒盛りをさせた???

 

謎です。

 

 

 

ともあれ作戦は変更。

 

港での飛行艇発進は諦めて、船で発進の整備ができる場所まで移動すると。

 

「ヨオオィ ドオオオオン ダッシュ」とふざけた擬音を出しながら作戦開始。

 

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そこからは、オールスターズとイェーガー派との必死の攻防シーンが続きます。

 

いや、一方的な殺戮シーンと言ったほうが正しいですね。

 

鎧の巨人女型の巨人車力の巨人ミカサ、ハンジ、ジャン、コニーマガトが兵士達を一方的に殺しまくるだけです。

 

 

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なんつうか見てて痛々しくてモヤモヤするシーンです。

 

私はどうしても地鳴らしを支持し決行するパラディ島民を「間違ってる」とは言い切れない気持ちです。

 

彼らは「自分達を殺そうとしてくる奴らを殺し返す」だけなわけですし。

 

そりゃ、自分達以外全世界皆殺しってのはあまりにも規模がでかすぎるから、とても同意できない気持ちも理解できますけどね。

 

しかも人間だけじゃなくて、動植物も皆殺しですから。

 

長距離飛び続けられる鳥以外はみんな絶滅することでしょう。

 

 

単純に全人類の9割が死ぬか1割が死ぬかどっちかで考えるなら、迷うことなく後者が正義です。

 

かと言ってそのために、自分達の敵である9割を生かすために、自分達の仲間1割の一派をその手で殺しまくるってどんな気持ちなのかもう想像もつきません。

 

「裏切り者!」と罵られながら彼らを殺しまくるミカサ達。

 

 

 

で、オールスターズはイェーガー派を殺しまくりと言っても数では圧倒的不利で、このままでは消耗して作戦失敗っぽいです。

 

それを覆したのは、イェーガー派増援列車を爆破した謎の仲間と、顎の巨人として参戦したファルコ

 

そして船に雷槍を撃ち込まんとするフロックを仕留めたガビ

 

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ガビは銃の腕前が凄過ぎますね。

 

これで彼女が鉛玉を命中させた相手は、サシャ、エレン、ナイル(だった無垢の巨人)、そしてフロックと4名。

 

肝心な場面で絶対に的を外さない娘。

 

 

 

勝負あり。フロックが(死んではなさそうですが)海に落ち、敗北を悟って恐怖するイェーガー派の兵士達。

 

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そしてその次のページで彼らは死体になってます。ミカサ達に皆殺しにされて。

 

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このシーンはすごいです。

 

地鳴らしは何としても阻止すべき愚行、しかし阻止するためにもまた愚行を犯すしかない……って話。

 

 

 

勝負がついても暴走するファルコa.k.a顎の巨人。

 

ファルコバーションの顎の巨人のお披露目でしたが、全く制御できずに暴走してます。

 

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それをマガトが決死の救出。

 

それにしても代々継承者の九つの巨人のデザインは本当に多種多様です。

 

 

  

オールスターズは勝利したものの、疲労困憊の満身創痍。しかも連日連戦。

 

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116話から124話くらいまで兵団とマーレ軍が「エレンとジークを接触させるかさせないか」で必死の殺し合いをしてたのは昨日かそこらです。

 

みんなボロボロ。なのに、本番はむしろこれからなんだからきつい状況です。

 

あ、でもあとやることは飛行艇から始祖の巨人に乗り込むだけ?

 

だったら操縦士のオニャンコポンとまだ元気そうなミカサがいれば大丈夫なのかな?

 

 

アルミンもまだ巨人の力は消費してません。

 

超大型巨人一体だけで、何百万といる地鳴らし超大型巨人軍団に何ができるかは不明ですが。

 

 

 

で。マガトはみんなと船に乗らずに港に残りました。

 

そしてそこに登場したシャーディス教官

 

さっき列車を爆破したのは彼でした。

 

味方同士だと瞬時に理解したおっさん2人の港での最後の仕事は、イェーガー派の残党狩りと追っ手を封じること。

 

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みんなが乗った輸送船より高速な巡洋艦が港に残ってるので破壊すること。

 

……ここ、ちょっと、正直に言って、「じゃあ巡洋艦を奪えばよかったじゃん」って思いました。思いますよね。

 

でも、まー、きっと、巡洋艦は速度は出るけど輸送能力が無いとか、出航作業が数人だけではできないとか理由があるのでしょう。

 

 

 

で巡洋艦もろとも自爆することにした二人。

 

そもそもシャーディスはなぜここに来たのか?

 

126話でアニが見た人影が彼でした。

 

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(126話)

 

で、アニ達の目的を察して加勢しに来たと。

 

 というか彼はもう兵団内に自分の居場所が無いから、アニ達の謀反に便乗したかったのかな。

 

そのどこかで死ぬつもりで。

 

 

一方マガトも自分の命を捨てる覚悟を決めてたようです。

 

そして一緒に死にます。

 

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2人とも「何としても生き延びるぞ」という気概を完全に失っているのが切ないですねえー。

 

別に自分の生きる場所が無くても、罪深いことを散々やってても、それでも生きようとすればいいじゃんって思わなくも無いです。

 

でもまー、2人がこれまでしでかしたことは軽くはないのもまた確かです。

 

特にマガトは、自分達マーレが他国や島や壁外エルディア人にやってきたことは非道の一言で、そのせいでエレンがブチ切れたと言っても過言ではないですから。

 

私は彼らの自殺に関して、そうも思うのも仕方ないとも思う一方で虫のいい逃げにも見えたし、実に複雑な気分でした。

 

 

 

あと、今月号の話は、なんか全体的にかなり駆け足に感じました。気のせいかもしれませんが。

 

本来なら2,3話かけてやる話を強引に1話に詰め込んだかのような印象。

 

これもひょっとして、コロナの影響で何か完結までのスケジュールとかを再調整せざるを得なかった結果だったりして?

 

もしそうだとしたら無念の極致ですが、これも、嘆いても仕方ない。ですかね。

 

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