などなどブログログ

漫画の感想や日記などなどを。

進撃の巨人128話感想 サウナサウナとにかくサウナ

サウナ。今月の進撃の巨人の感想を一言で言えばサウナです。

 

そして今月判明した新情報は、作者諌山創の自宅にはサウナが無いこと。

 

ホームサウナとかプライベートサウナとでも言うのでしょうか、そういうの持っててもおかしくないと思ってましたが、意外~。

 

 

諌山は今どんな家に住んでるんでしょうね?

 

前に情熱大陸に出演した際には自宅がちょっと映ってましたが、あれから結婚もしたわけだから、それを機に新居建てたりしたでしょうか?

 

豪邸とかには住んでないんでしょうかね?

 

サウナを置くくらい余裕でできるくらいの豪邸に。

 

 

 

いやもうサウナです。

 

まず今月号の表紙がサウナ!バーニャ!ロウリュ!

 

f:id:mogmogfirst:20200411215857j:plain

 

最初見たときは「なんじゃこりゃ」と思いました。なんかノリがゴールデンカムイみたいだなあ~。

 

(ライナーは全身毛深いと思ってましたが違いました)

 

巻末コメントで意味が分かりました。

 

f:id:mogmogfirst:20200411215907j:plain

 

どうやら彼は普段サウナに行くことが日々の喜びなようです。

 

特に原稿が上がった日とかは、自分へのご褒美的な欠かせないルーティーンのようになってるんじゃないかと思います。

 

しかし昨今のコロナ関係で、そういう店に出向くことが制限されて、フラストレーションを感じてる……と言った近況のようです。

 

この表紙もその心理が影響してるのかなあ~。

 

 

そして諌山の自宅にはサウナが無いことが自動的に判明します。

 

なんか、超売れっ子漫画家って、豪邸持ってて何か欲しいと思ったらすぐに設置しそうなイメージがあります。

 

プールとかサロンとかホームシアターとかワインセラーとか。そしてサウナとか。

 

でも諌山邸にはサウナは無い様子。

 

 

サウナが好きな人って、サウナによって自身の何かが「整う」という感覚が癖になっているそうです。

 

それが奪われたことは一体どれほどのフラストレーションなのでしょう。

 

何かと大変な昨今ですが、彼が少しでも心穏やかにそして健康な日々を送れることを願ってやみません。マジで。

 

というか来月号が無事に発行されるかどうかすらも、今は全く予見できません。

 

 

 

 さて本編の感想。

 

冒頭は軍港前の施設を偵察するマガトハンジ

 

飛空艇アズマビトの技術者を無傷で奪取する作戦がいかに困難かを語ります。

 

それはイェーガー派と戦闘になるってことで、それ自体困難なのに「殺したくない」となるともっと無理。

 

アニは「殺すよ?」といきがってアルミンにつっかかります。4年前アルミンに追い詰められたことが心にまだ残ってるのかな。

 

これはアルミン達にとっては「世界中の人々を守るために仲間(だった者)を殺すのか」って話になるわけで、アニがちょっと無神経に感じました。

 

彼女自身もそれに気づいたのか、コニーの悲痛な訴えを聞いてすぐにしおらしくなります。

 

ふむ。

 

f:id:mogmogfirst:20200413192804j:plain

 

この漫画って、「大儀のため」とか言って殺人を正当化することは罪である……みたいな感じの価値観が通底していますよね。

 

このこと自体には私は完全には同意しにくい気持ちです。

 

そして作者諌山も「これは簡単に賛同して貰えるようなことじゃない」と理解してて、いつもこれでもかと辛い選択を迫られる状況を大盤振る舞いしてくれてる感じです。

 

しかしそれでもこの価値観を貫きたいって強い意志も感じたりします。

 

 

その点で言えばアニは自分を大罪人だと自覚してます。

 

でもそれはコニー達だって同じ穴のムジナです。

 

敵を殺した数で言えばアルミンが1位でしょうし。

 

 

辛いところです。しかも状況はますます悪化します。

 

地鳴らしの超大型巨人の軍団はもうパラディ島からマーレ大陸にまで到達していると。

 

私は以前のブログで「数週間?」とか適当に予想しましたが全然ハズレでした。

 

f:id:mogmogfirst:20200413192833j:plain

 

それにしても、超大型巨人の集団が海水を熱気で蒸発させまくってるこの絵……熱と水蒸気……まさにサウナ状態です。そうサウナです。

 

 

 

時間の猶予が全く無いことにマガトは焦ったのか、いきなりイェレナの左腕を(「メッシ」とふざけた擬音を出しながら)折ってエレンの行き先を拷問します。マジでいきなりやな。

 

f:id:mogmogfirst:20200413192846j:plain

 

イェレナは拒否。今この場で拷問する意味はほとんど無いです。

 

 

 

そして我を取り戻したマガトが意外な行動を!

 

 

アルミン達4人に前回のゲーム大会(私が勝手にそう言ってるだけです)の非礼を謝罪しました。

 

先の価値観の話にも繋がりますが、マーレがこれまで全世界でやってきたことが、今のイェーガー派と五十歩百歩な愚行であったことを素直に認めて、正当化したことを4人に謝罪し、その上で今これから「全世界を守るのためにイェーガー派を殺す」という愚行を許してくれ、と。

 

私はマガトのこの言葉は本心から言ってるものだと思いました。

 

前回彼がガビに手を刺し伸ばそうとしてできなかったシーンは、ここに繋がってると。

 

ガビができたジャンへの謝罪を自分はできなかったのが、今できたと。

 

 

エレンがこれからやろうとしてるのは五十歩や百歩どころか百万歩くらいのもんです。やっぱりアカンと。

 

これで調査兵団側もマーレ側も覚悟が決まって、作戦開始です。

 

そして例によって「これでもかの辛い選択」に迫られるシーンが今月号この後出てくるわけですから、本当にもう……。

 

 

 

場面は変わってフロックキヨミ・アズマビトの会話。

 

 

 

全世界の人々はユミルの民を危険視し差別し根絶やしにしようとしてることも歴然たる事実であり、イェーガー派とエルディア国民の大多数は地鳴らしの決行を支持してます。

 

正当化どころか「殺さなきゃ殺される」わけだから、地鳴らしを否定しきれない厳しい現実があります。

 

 

フロックは地鳴らしが順調で万々歳。

 

キヨミとアズマビトの生き残りに「せっかく生き残れたんだから、あとはもう俺らに従って生きていきなよ」と説得。

 

義勇兵にしたのと同じように。

 

しかしキヨミは、それに屈服しなかったオニャンコポンと同じように突っぱね、反論を展開。

 

f:id:mogmogfirst:20200413192910j:plain

 

でも彼女の反論はあんまり的を得てないなあーって感じました。

 

彼女の言ってることは、「現状の敵を皆殺しにしたところで、パラディ島内で結局また新しい殺し合いは起きるよ」って話で、それを言い出すなら人類は結局戦争をやめられないって話に過ぎません。

 

地鳴らしをしたってやめたってどうせ戦争は起きるなら、直近の危険を排除したほうが自分の命の安全は格段に上がりますから。

 

フロックはそれを理解してるのかどうかは分かりませんが、とにかくキヨミに「身の程をわきまえろ」と銃グリグリ。こわい。感じ悪い。

 

でも私はこのフロックの思いあがってる感じ、人間としては感じ悪いですが、漫画のキャラとしては素晴らしいと思います。

 

彼は今この漫画で求められてる悪役像を見事に演じています。

 

 

 

そこへアルミンとコニーが何食わぬ様子で堂々と姿を見せました。

 

「裏切ってないふり」をして「エレンの援護をするふり」をして、飛空艇を準備させようというかなり苦しい作戦。

 

104期の同期、ダズサムエルを説得します。

 

f:id:mogmogfirst:20200413192943j:plain

 

私はサムエルは全然見覚えが無いですが、ダズは分かります。

 

まさに訓練兵時代からの同期ですね。

 

 

しかしダズ達はぶっちゃけ半信半疑。信用されてない空気がヒシヒシ。

 

そもそもイェーガー派(エレン)は、何年も前から計画してた「兵団幹部もジークも義勇兵もみんな騙して地鳴らしを決行するぞ」って作戦をアルミン達にはずっと秘密にしてたわけですから。

 

それは「アルミン達は地鳴らしするぞと聞かされたら反対するだろう」と思われてたからです。

 

(あるいはエレンは未来を見る能力で何かを見てそう決めたからなのか?)

 

 

 

ともあれアルミンの作戦はあっさりと失敗。

 

フロックが「念のため」とアズマビトの技術者を殺そうとするところを、キヨミが組み伏せて阻止。

 

キヨミ強いな!

 

f:id:mogmogfirst:20200413193004j:plain

 

「無料で死んでなるものか」という言葉に、彼女の守銭奴とプライドの両方を感じます。

 

そしてミカサが(大勢のイェーガー派の監視を潜り抜けて!)施設に突入し、キヨミと技術者を守りましたがドンパチは始まってしまいました。

 

 

ダズとサムエルも、「ああ、やっぱり」みたいな感じで結局アルミンに発砲!

 

f:id:mogmogfirst:20200413193204j:plain

 

アルミンは「撃っても死なない存在」ですから撃つことにそう抵抗感は無いですが……。

 

サムエルはそのままコニーに銃を向けます。涙目で。「裏切ったんだろ?」と言いながら。

 

そうそう、今月のサブタイは「裏切り者」でした。

 

でも裏切り者ははたしてどっちなのか???

 

 

 

一方キヨミ達はなんとか地下に逃げ込みました。

 

雷槍を建物に撃ち込まれて、狭い地下はきっと爆炎の熱気で溢れているのではないでしょうか。

 

f:id:mogmogfirst:20200413193228j:plain

 

つまりサウナ状態。そうサウナです。

 

 

 

戦闘は激化。ライナーアニも巨人化して参戦。次々死んでいくイェーガー派。オニャンコポンは落胆。イェレナは得意げ。そして無言のリヴァイは何を思うことでしょう。

 

f:id:mogmogfirst:20200413193303j:plain

 

リヴァイはまだ「エレンの地鳴らしをどう思うか」に何も発言してません。 

 

 

 

飛空艇ではアルミン、コニー、ダズ、サムエルが必死の揉み合い。

 

サムエルがまたも「裏切り者」と罵り、アルミンはかつてのベルトルトが脳裏に浮かんだようです。

 

f:id:mogmogfirst:20200413193253j:plain

 

ベルトルトも訓練兵仲間を裏切って罵られて泣いてましたっけ。

 

アルミンとコニーはあの時の彼と全く同じだと。なるほどねえー。

 

嫌なことを繰り返す愚行の歴史ですねえー。

 

 

それにしても、イェーガー派と「反地鳴らしオールスターズ(私が勝手に命名)」は本当にどっちが裏切り者なんでしょうね???

 

先月号ではハンジとジャンは「死んだ兵士の英霊はきっと地鳴らしを認めない筈だ」という自負を語っていましたが、今生きてる兵士は大部分が地鳴らしに賛成です。反対分子をワインで殺しちゃったことを差し引いても。一般国民も賛成。

 

じゃあやっぱり地鳴らし派にとっては反地鳴らし派のほうが、ただパラディ島を不幸にするだけの裏切り者です。

 

反地鳴らし派の正義は「全世界皆殺しは間違ってる」の一点であり、それは確かにそうなんですが、それを貫こうとすると自分の同胞を不幸にするという。

 

そして今同胞を射殺してしまうコニー。

 

f:id:mogmogfirst:20200413193504j:plain

 

究極の「辛い選択」で頭が沸騰してそうです。頭がサウナ状態です。そうサウナです。

 

 

 

ところで、エレンは今どこでどうしてて何を思ってるんでしょうか?

 

123話で「全世界皆殺し宣言」をしてから、超超超大型巨人になって、地鳴らし軍団の戦闘を歩いてるんでしょうか?

 

早く彼の視点の話も見たいです。

 

進撃の巨人(31) (講談社コミックス)

進撃の巨人(31) (講談社コミックス)

  • 作者:諫山 創
  • 発売日: 2020/04/09
  • メディア: コミック
 

 

 

 

 

 

スポンサーリンク