週刊少年ジャンプ Dr.STONE Z=86 「MONEY」
ドクターストーンの毎話感想を遅れて書いてます。
86話は新キャラ龍水が面白い感じで物語を引っ掻き回してくれます。
今回は通貨が登場して、千空科学王国にお金の概念が生まれるでしょうか？
マジレスすると今のこの科学王国や石神村で通貨がまともに機能するとはあんまり思えません。
人口が少なすぎるから物品や労働の対価に貨幣を介する必要性があんまりないです。
作中で龍水が言っていた通り通貨の価値は信頼があるかないかで決まるから、こういう小規模の集落では信用や評判が高い人間がいればそれだけで物事の受け渡しや貸し借りが成立します。
（正確な記録は絶対に必要ですけど）
ましてや泥棒や悪人がいないジャンプ世界観ですし。
というわけでこの通貨は基本的には千空と龍水の間の石油の取引だけで通用する限定通貨ってイメージです。
さて、千空は司の死体を冷凍保存してまで助けたいと思ってて、それに私は少しも共感はしないのですが、全人類石化現象を調査しなくてはいけないのは司に関係なくその通りで、そのためには現場の南大西洋まで行く必要があり、それには船と石油が必要であり、船長が必要です。
これまでサルファ剤や携帯電話を作ってきたロードマップと同じように、龍水自身がそのロードマップで集めなきゃいけないピースの一つであり、彼の同意を得るためには要求も飲むしかない、と。
龍水の要求は石油全ての所有権。
それが成立してここに通貨「ドラゴ」が誕生しました！
こんな集落で通貨が出来ても、いろいろ問題課題もありますが、ここは省略されます。
各国民が紙幣を所有したとして、それをどこでどう保管するのか？とか。
100ドラゴ紙幣しかないの？とか。
偽札すぐ作れそうとか。
銀行も必要になるでしょとか。
やはりこれはあくまで「お金ごっこ」とでもいうべき限定通貨です。
でもドラゴは楽しく機能してます。
さて石油探索に向かったクロム、コハク、羽京は静岡だった筈の場所が千空が記憶だけで書いた地図とは全然違うことを確認しました。
羽京がその理由に気づきます。
富士山の大噴火！
3700年の間に何度も噴火してたと。
富士山って独立峰で均等な円錐状で綺麗な形してるんですけど、ああなってるのは奇跡で普通噴火とかしたらすぐでこぼこになるもんだそうです。
でもこの3700年で何回噴火したか分かりませんが、綺麗な形は保ってます。奇跡です。
静岡周辺の地形がすっかり変わって、羽京は「新しい地図」が必要だと訴えます。
中居と木村は必要ありません。
そしてまたまたロードマップに必要アイテムが増えます。
空を飛んで地形を確認する→そのために気球を作る！
こういう物作りがどんどん出るのはこの漫画の魅力の一つです。
気球ができないと石油も取れなくて通貨が意味がなくなる、ということで、アホの陽たちが必死に布の材料の麻を集めます。
（千空が利根川みたいになってます）
ただこれは実はあんまり意味ないです。
お金の概念なんかなくても、元からみんな何か千空の指示があるとすごい勢いで働きますから。
お金にはアホを動かす力がある、という教訓にはなるかもしれません。
次回へ続く！
