第1話「Z=1 STONE WORLD」
その日― 世界中の人類は全て石になった!!
というお話。
日本のどこかの広末高等学校が始まりの舞台となります。
黒髪のデカブツ高校生、大木大樹が主人公。
両親はすでに亡くなっているとのこと。
そんな大樹が惚れているのは、杠(ゆずりは)という少女。
氏名不詳でヘッドホンみたいな謎のカチューシャをしています。
まあ苗字でしょうかね。
杠は「てこ」とも読むそうです。
知らない漢字でした。
そして大樹の友人が科学部の千空(せんくう)。
これまた氏名不詳。
かなりの博識な様子。
金髪。
ふたりとも髪の毛逆立ってます。
まさにBoichiキャラデザ。
大樹は杠に恋の告白をしようと呼び出したらなんだか脈がありそうななさそうな感じのその瞬間に、全人類の石化現象が始まってしまいます。
「光」とありますが誌面を見ると隕石落下っぽくも見えます。
でも隕石だと人類以外も壊滅するからきっとちょっと違いますね。
石化した人間は乗り物を運転中だとそのままクラッシュで、石が割れると断面も石です。
そして人々は次第に意識が薄れていきます。
意識を失うと死んでしまうということなのでしょうか。
しかし大樹は杠への思いを糧に意識を保ち続けます。
その間にこの現象発生の数日だか前に鳥が石化した事件があったことを思い出します。
なんの種類の鳥かはちょっと不明。
これは石化現象を起こした存在…人なのか人外なのか…が人類をターゲットに執行する前に鳥で試したということなのでしょう。
でも全鳥類が石化したというわけではなく、特定の種か規模かに絞ったようです。
鳥がいなかったら植物が繁栄できないですしね。
植物にとっては鳥の糞の運搬はとてつもなく重要だそうな。
とにかくこの石化は誰かの意志のもと行われている。
特定の鳥以外は全人類だけをピンポイントにターゲットにされてるわけですから。
そして大樹は数千年ぶりに石化が解けます。
目が覚めて初めて見たものは無数の人の石像。
ひどく割れてしまったものは助かる見込みは無さそう。
破損したのが片手くらいだったら大丈夫?
大樹は世界に何が起こったのかを大まかに理解して、次にとった行動は杠を探すこと。
道中でテレビの有名人「獅子王司」という格闘技か何かが世界最強という高校生を目撃もしながら。
杠はクスノキにつかまっていたおかげで無傷な姿で見つかります。
石像となった人間ですが、数千年では侵食はされないようです。
例えば水中で石と石がよくぶつかるようだとあっという間に削れて浸食されますし、石が風に当たって砂がぶつかると風食されますが、緑豊かな環境だとそういうことも起こりにくいのかも。
石にも硬いのやもろいのもありますし、石化現象を起こした存在が侵食が起こりにくい種類の石に設定したとか。
ところで杠は頭のカチューチャだけはなぜか健在です。
キャラクターの記号として便宜上残っているのか、まさかなにかの伏線だとか。
見つけた杠の石像のそばには木彫りの文字がありました。
それを頼りに大樹は千空と再会。
千空は半年前に石化が解けて生活を築いていて、さらに石化中に自分で時間を数え続けて現在の年月日を把握していました。
すごすぎる。
ほんとめちゃくちゃすごくないですかこれ。
仮に千空も先の小鳥の石化を見たことがあって自分が石化したのだと推測できたとしても、それでも正気を保ち続けるのがまずすごい。
体が動かず何も見えず何も聞こえない状態ってのはかなり怖い状態です。
死んでるのと変わらない。
これが死後の世界なのかと思ってしまうかもしれない。
でも千空はいつか自分の石化が解けることを何の確証も無しに信じ続けるわけです。
と同時に自分で時間をカウントし続ける。
これは逆に時間を数えることで自分の正気を保ってたのかもしれません。
で石化現象が2017年として5738年まで3721年間正確に時間を数え続けた。
少なくとも季節がずれない誤差だから…ちょっと計算できないけど…クオーツ時計なんかより遥かに優れた時計精度なのでしょう。
すごすぎる。
あと千空は服に「E=MC2」を自分で書き込んでるんですね。
私は全然わかりません。
でも宇宙科学の基盤のようなものらしいのはわかりますし、千空にとってはスローガンや心の拠り所のような意味合いもあるのかも。
そんな千空と再開した大樹は世界の復活と杠救出を目標とすることを確かめて、第1話は終了。
現代人が原始人的サバイバル生活をするという漫画はけっこうありますが、ドクストはその導入がなかなか新鮮でした。
大抵は異世界か過去に戻るかするわけですが、全人類が未来に行っちゃうわけです。
大樹と千空は体力と知力という点でかなり常人離れした素養の持ち主です。
文明の再現はサクサク進められるんでしょうかね。
サバイバル開始で次回に続く!