「Z=8 狼煙をあげろ」
今週面白かった!
ここ最近は司の言動が見ててどうにもしんどかったんだけど、一気に展開が進んだ感じで読み応えありました。
まずは大樹の杠への愛の告白のことについてちゃんと話せる機会がありました。
ざっくり言ってお互いに保留。
世界が激変したことと司問題との二重の意味でそれどころではないのと、今告白してさあツガイになろうというのも大樹にとっては抵抗があることとで保留という結論に。
でも何を言おうとしてたのかほとんどもう分かってる状態です。
続きは人類と文明を取り戻してから。
ただどこまでやれば人類と文明を取り戻せたと言える状態になるのか線引きを決めるのは結局自分でしかありません。
言ってしまえば先延ばしですが、しかし少なくとも今は目の前の問題解決に邁進します。
杠にとっては目が覚めたらいきなり謎の修羅場で、おそらくろくな説明もないままいきなり徒歩旅行に連れ出されて、ようやくこれまでのあらすじをちゃんと理解したようです。
(大樹がターミネーターのポーズ)
司は現在進行形で目に付いた若者以外の石像を壊しながら箱根へと高速ダッシュしています。
千空の火薬作成は材料が全て揃ったので、SENKU'Sキッチンでレッツラまぜまぜです。
硫黄、木炭、硝酸カリ。
硝酸カリを作るのに炭酸カルシウムが必要なのかなと思ってたけど、違ってましたか。
炭酸カルシウムの4つ目の使い道はここで明かされるのかなと思ってましたが、まだ持ち越しのようでした。
ここで恐ろしいことに火薬を暴発させてしまいます。
怖い。
これまじでホント怖いです。
3人が無傷なのは漫画だからです。
しかし奇しくも火薬の威力を目の当たりに確認することができました。
「火薬を作る」という点でどうしてもドリフターズを連想するのですが、そのドリフターズで言ってました。
火薬の真髄はその破壊力よりも音と光と煙による恐怖だと。
火薬に対してぬるい印象を持っていた杠と大樹も戦慄してこれで司を攻撃―つまり殺すのかと千空に問います。
千空は毛頭思っていないのに「司は交渉が通じる相手だ」とまで嘯いてあくまで抑止力で取引のカードとして使うと答えて、二人はいったん安心します、が。
やはり最悪殺すことを考えています。
同時に司のほうも千空を殺すことを考えていました。
いやいや司、いいのかそれで?
千空は火薬の作り方や復活薬の作り方だけでなくそれ以外のことも何でも知ってて覚えてる頭脳の持ち主で、それこそがこの世界の唯一無二の世界を創る手段です。
司の格闘能力より大樹の体力よりずっとずっと貴重なのに。
千空を殺すと「若者だけで世界を作る」ってのももう不可能になります。
それがわからないのか、意図的に目を背けてるのか。
うーん。
とまあ、司を見てまた「うーん」となってたのですが、ここでいきなり予想外の展開!
煙があがっている!
先ほどの火薬爆発を見た何者かが狼煙をあげて反応しているのだと千空は察知します。
千空たち以外に人がいた。
この可能性は確かにありました。
ナイタールもしくは硝酸の成分に石像が浸されると年月はかかるかもしれないが解除されるわけで、それは全世界でどこか複数個所で起こってても不思議じゃない。
ただ千空と大樹は3700年かかったわけですが、他の場所だと復活に何年かかってて何人が復活しててどんな生活を何年続けているのか全く不明です。
言葉(日本語)が通じるのかすら定かではない。
あの煙をあげた者たちがどんな存在なのか全くの未知数。
しかし千空はその事実に唆られます。
その何者かの合図に対して自分はどうすべきか?
数瞬迷います。
その迷い方が、まさに死亡フラグ。
狼煙の合図に応えたら司にも知られるリスクが高く、千空は「ここで点けたら俺はきっと―」とまで思います。
つまり「俺はきっと司に殺される」という勘が働いてしまっています。
ぶっちゃけ今は無視するという選択肢もあるわけです。
司問題が解決してからまた狼煙の合図を再開して、ゆっくり人を探せばいい。
しかし千空はそうしません。
自分の死を予感しながらも「狼煙をあげろ!!」と決断します。
なぜこう決断したのか千空の心は今週だけでは読み取る材料がなくてまだわかりませんが、大樹と杠のためを考えてのことだったりするんでしょうか?
自分は司と刺し違えて二人を狼煙の人たちに託す…とか。
しかしまあ死亡フラグです。
先が読めません。
この漫画は「どうせ主要キャラはなんだかんだいって誰も死なないんだろ漫画」かどうかもまだわからないのです。
しかしここは大樹に期待しますね。
千空の死亡フラグをぶっ壊す主人公的行動を見せて欲しいものです。
期待と不安で続きが楽しみなのに連休でジャンプも休みで残念。
再来週の次回に続く!
あ、次回は超人気御礼センターカラー!