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キラッとプリ☆チャン シーズン3 最終回感想  「面白い」と「好き」は別

プリチャンのシーズン3、そしてプリチャンそのものが最終回を迎えました。

 

153話全部視聴しました。

 

シーズン3の正直な感想を言えば、全体的なストーリー、は、面白いとは思わなかったです。

 

シーズン1や2で「なるほどな!」「見事だな!」と思ったようなことがシーズン3ではありませんでした。

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基本的にプリチャンは話の一つ一つはいつも幼稚です。

 

でも。シーズン1でのアンジュの引退決意とみらい達の「引退してほしくない」気持ちのぶつかり合い、シーズン2での虹ノ咲の孤独となるの絵本に秘められた仕掛け、などなどの構成はとても見事で、私はかなり感嘆しました。

 

シーズン3では、物語に関しては感嘆はしませんでした。

 

 

 

ルルナは割と初期からソルルになぜか怒っている様子を何度も見せてて、それをずーっと引っ張ってました。

 

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その真相がようやく明かされたときはしょうもない上にかなり不自然で落胆しました。

 

 

アリスが赤ちゃんのころに行方不明になり、両親は10年以上ずっと探していたとのことですが、カガヤキコーポレーションが総力を挙げて捜索しても見つけられなかったってのは、やっぱりどうしても納得がいきません。

 

ましてやアリスはサーカスで顔を出して世界中を回っていたのに。

 

この不自然さは、それを相殺できるほどの感動する点がどこか他にあれば気にならなくなれてた気もするんですが、無かったです。

 

 

ルルナはただ単に「マスコットが人間を管理すべき」と思ってただけで、ソルルと見解の相違で衝突し、その余波でアリスはイブや両親と引き離されてしまった、っていう……うーむ。

 

つまるところ真相は、ルルナが極端に意固地で傲慢だったせいで起きた人災でした。人災じゃなくてマスコット災と言うべきかは知りませんが。

 

それだったらもういっそルルナを悪人(悪マスコット?)にしてしまったほうが自然だったかも。

 

 

悪役を存在させたくなかったんでしょうかね。

 

でも現代劇では「生き別れの双子」という100%の悲劇な設定は、それなりの強い理由がないと成立させるのはかなり難しいと思います。

 

ルルナを悪人にすれば自然に設定できそうですが、それを封印したせいか、かなり無理がある物語になってしまった感があります。

 

結局、私はこの猛烈な不自然感がどうしても気になって感情移入しにくくなり、ソルルとルルナとアリスとイブ、シーズン3の核をなすキャラ4人への関心を次第に失ってしまいました。

 

 

 

激川ゆいらぁらもちょっとひっかかりました。登場したときには気分が盛り上がったし、キャラとして好きではありますが、メインストーリーに全然関わらないまま終わったことは残念でした。

 

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シーズン1のあいらとシーズン2のなるが良かっただけにその落差が目立ってしまいます。

 

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あいらはアンジュのデビューにも引退発表にもとことん寄り添い、なるは絵本を介し虹ノ咲に強い影響を与え導き、「プリティーオールフレンズからのスターキャラ」と「各シーズンの核のキャラ」との関係性がすごく美しかったので、シーズン3でも、私は、激川がアリズ&イブに何かしら深く関わって彼女らを助ける活躍を勝手に期待してしまい、無かったことに勝手に落胆しています。

 

それは、10周年記念回があったことも、理由の一つです。

 

みらいは春音あいらに出会った時「七星あいらと同じだけど違う人」みたいな感覚を持ちました。

 

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そして145話でアイドルマスコットらぁらを初めて見たときにも同じように感じた様子を見せてて、そういう意味深なシーンを見ちゃったら、なんか特別ななんかがあるんじゃないかって期待してしまいますよね?

 

あ、でもみらいは122話で激川を初めて見たときには、特に何も感じなかったみたいですが。

 

それはともかく激川もIMらぁらもせっかく登場したのに物語の核に特に関わることもなく最終回になってしまい、私はすごく物足りない気分です。

 

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 ついでに言うと、あいら、なる、らぁら、ゆい、が出演したんだから、みあも、上葉みあでも華園みあでもないプリチャン世界のみあにも登場してほしかった、ってのも物足りない部分の一つ。

 

 

 

 

とま、以上が私のシーズン3のストーリーへの感想の主たるところで、一言で言うと「つまらなかった」です。

 

有終の美を飾ったって感じはしませんでした。

 

しかし。

 

だからってもし「じゃあシーズン3嫌いなの?」と問われたとしたら、私は「好き」と答えるんです。

 

「面白いかつまらないか」と「好きか嫌いか」は似て非なるものです。

 

だいたいほとんどの作品は「面白くて好き」「つまらなくて嫌い」かその中間になるものですが、私は今回は「面白くはなかったけど好き」という珍しい状態になりました。

 

私はプリチャンもシーズン3も好きです。

 

 

 

私は何かの作品を鑑賞するとストーリーをかなり重要視します。

 

これは人によって違います。キャラを重視する人もいれば、テーマだって人もいて、世界観、勢い、ノリ、流行、歌、絵、エロ、声優、監督、本当に人により感じ方は千差万別です。

 

この作品は私にとっては重要であるストーリーこそ尻すぼみでしたが、他がすごく良かったと思ってます。

 

 

あ、そうだ、そういえば私はプリパラに関しても似たような感想を持ったのでした。

 

プリパラは世界観が悪くてストーリーもいまいちだったけど、それ以外がすごく素晴らしかったって感想を持ち、以前ブログ書きました。

 

あれから3年かあー。結局私はまた「不満点もあったけど、それ以上にいいところがあった」って感想を、今回再び持ったってことになります。

 

 

 

さて。シーズン3のいいところと言えば。

 

まずはゴーゴーマスコッツ

 

彼女らは本当に素晴らしかったです。

 

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役割が非常にシンプルだったことも、おかげで変に気負わずに楽しく見れたと思います。

 

担当アイドルのサポート。超シンプル。

 

 

私はプリチャンで一番好きなキャラはみらいなのですが、シーズン3前半はキラッCHUがみらいのために頑張って活躍してくれて、かなり好感を持ちました。

 

朝からカツ丼だって別にいいじゃん。

 

そしてメルパンラビリィが加わり、そのキャストがプリパラのノンシュガーのメンバーそのままで、私はこのことも肯定的に受け止めててすごく楽しめました。

 

ちょっと話がずれますが、この3人は全く他の作品「邪神ちゃんドロップキック」でも共演してて、プリパラではのん役の田中美海がセンターで、プリチャンではキラッチュ役の山下七海がセンターなので、だったら、邪神ちゃんではゆりね役の大森日雅がセンターになって3人の曲出してくれないかなあーって思ってます。

 

 

そうだ。「センターが変わる」と言えばメルティックスターの曲がすごく良かったですよね。

 

ミラクルキラッツではみらいが不動のセンターでしたが、メルティックではあんなさらめるがそれぞれセンターになる曲があって見事でした。

 

これは視点を変えれば、キラッツは不変で、メルティックが可変なことが、「みらいこそがこの作品の不変の主人公である」ってことを強く意識させる効果もあった気がします。

 

みらいはあんなにもさらにもめるにも勝て、さらにはアンジュにも虹ノ咲にも勝てる存在だっていう説得力。

 

メルティックはキラッツのライバル役(ぶっちゃけ負け役)を全力で演じ切ったと思います。

 

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私は曲だけで言うならメルティックの「La La Meltic Star」が全ての曲で一番好きです。

 

 

 

いい加減話がずれ過ぎたので話を戻します。キラッチュです。

 

シーズン1ではただの変なネズミの絵だったのが、シーズン2で超レアアイテムデザインパレットを介し自我を持ち、シーズン3では汎用アイテムプリたまGOの力でアイドルマスコットになってしまいました、みらいに負けないほどの美少女に。

 

すごい出世魚、いや出世マスコットでした。

 

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IMキラッチュは見た目はみらいより背が高くて年上っぽいところが素敵です。

 

 

 で、このキラッチュ。シーズン2のバーチャルプリチャンアイドルだいあや、あとアンジュのハクッCHOもそうですが、少し特別なマスコットでした。

 

何やらそもそもマスコットという存在は、まず、ソルルとルルナというバーチャル世界の住人が、こっちの世界にやってきたことが始まりだとのことです。言わばアーキタイプ。

 

それを模したツールがシーズン2のデザインパレットでありキラッチュやVPIだいあ達はそこで生まれました。言わばプロトタイプ。

 

シーズン3ではそれはプリたまGOとして普及し、かなり多くの人(プリチャンアイドルに限る)が持てるようになって、そこでメルパンやラビリィ達が生まれました。言わばマスプロダクト。

 

そして最終回では世界中の誰もがマスコットを携えるようになれたのだといいます。

 

(バグッチュやシルクちゃんは言わばイレギュラー)

 

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この、世界中の誰もが持てて、会話で意思疎通できるAIのおともってのは、現実の社会でも結構、重要なことです。

 

今の時点でもスマホでかなりそれに近い状態になってますが、もう少し進化したら、近い未来、私達もみんな、キラッチュのようなAR+VRの喋るAIキャラを本当に持つようになるかもしれません。かなりマジな話です。

 

 

で、AIってのは、それこそルルナのように人類を脅かす存在になるのではって危惧や、何か新たな問題や厄介を生み出すことになるのではって危惧も、あったりします。そこは否定できません。

 

例えばAIが運転する自動運転カー。

 

もし世界中の車を全てAIが運転するようになったら、交通事故の数は人間が運転するより圧倒的に減るのは間違いないです。

 

でも完全にゼロにするのも無理らしく、もし、あなたが乗った車が子ども二人を轢きそうな状況になった場合、あなたの所持するAIは、あなたの命を守るか、子ども二人の命を守るか、どっちに設定しとくべきだと思う?みたいな問題。

 

さらに言えばその設定をする権利は、あなたではなく、どこかの国家や企業が一方的に持つことになるかもしれないよ?みたいな問題。

 

 

AI社会になると、こういう問題はどうしても発生するのですが、でもそれでも私はAIが普及すると不幸より幸せのほうが圧倒的に増えると思ってます。

 

交通事故被害者、犯罪被害者、貧困者、急病人などなど不幸な人をどれほど減らせられることか。

 

 

たぶんこれからAI社会になるのは避けられない未来です。

 

同時に問題や厄介とも絶対に直面することになるでしょう。

 

でもそれでも良くなることや救われることは多く、私は、プリチャン最終回の世界観が「こうなれたらいいよね」って世界だと結構心の底からしみじみ思ったりしました。世界をこうしていきたいよねって。

 

人間がAR+VRで疑似世界旅行する未来も割とそうです。 

 

他にもめるや彼女の両親や星姉ぇ浦島時子が暮らす月面基地、プリズムストーン アームストロング支店だって、あながち荒唐無稽でもなかったりします。現実ではハードルはまだまだ多いし高いし、宇宙ステーション発展のほうが順番が先ではありますが。

 

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ただ「宇宙に向けてプリチャンをオンエアーする」ってのは意味不明ですけどね。せめて宇宙人の視聴者がいることを確認してから配信しなよ。

 

 

 

 

私はこのプリチャンという作品は、結構本気で「いい世界観」「いい未来」を描いてたと思ってます。みらいだけに。

 

繰り返しますが私はみらいが好きです。

 

彼女の「正統派美少女」「主人公」っぷりはかなりのものだったと思います。

 

逆に性格は他ではなかなか見なくて面白かったです。

 

最終回でも「そうなんだ」ってセリフがあったのにはちょっと笑いました。

 

ストーリーがどうのこうのとか、AIがどうのこうのとか、そんなのよりも、みらいの可愛さが目当てで視聴してたようなものです。

 

「みらいは最高」が、この作品フルシーズンを視聴して全部ひっくるめての私の総合的な感想だと言ってもいいくらいです。

 

彼女は純粋なアイドル勝負で実力で他の全員に勝ちました。

 

彼女は2回世界滅亡の危機を救いました。

 

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みらいは最高。未来は最高。

 


 

あとはおしゃまトリックスも良かったです。

 

彼女らの持ち歌が発表されたときは感無量でした。

 

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ただひかりが加入したところも見たかったです。

 

最終回で取って付けたみたいな感じで済ましたのは逆に不満でした。

 

ただ、ただ、これは、「これから、何かあるのではないか?」って希望も湧かせてくれれたりもしてます。

 

だって、ねえ、プリパラがそうじゃないですか。

 

放送終了後にノンシュガーやWITHは新曲がいろいろ出て、舞台アドパラでは新キャラが出て。

 

だったらプリチャンだってそういうのがあったっていいじゃないですか。と。

 

もういっそアドパラに、プリチャンやプリリズの世界も合流したらいいのに。

 

プリティーオールフレンズはこれからもブランド展開していくんでしょ?

 

だったら、是非。

 

 

 

そういや今後は新番組はあるのでしょうか?

 

そのへんも、期待し過ぎず、でもちょっとは期待したいです。

 

 

 

プリチャンは終わり、私はなぜかあまりロス感情は湧いてません。

 

プリパラのときは結構ロスがあったのですが。

 

それはこれからの未来にもちょっと希望があるからかもしれません。

 

希望です希望。

 

 

 

以上長々となんかごちゃごちゃ語ったのですが、私は本当に好きで素晴らしい作品だと思ってます。プリチャン。

 

ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

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