こないだのキラッとプリ☆チャンで、なんとシルクちゃんが人格を持ったアイドルマスコットのような存在になってしまいました。
唖然としたような、いつかはこうなる気がしてたような。
とにかく、彼女は(彼は?)、要するにキラッCHUと似たようなAIとか人工知能とかみたいな電子の生命体なわけですよね。
そこから私が思ったことは、「そもそもプリチャンって何?」という根本的な謎です。
アニメのあのプリチャンってのは、もともとは、なんていうか現実世界にあるもので例えるなら、youtubeやtiktokのような動画配信サービスと、キッザニアのような施設と、どこの街にもありそうな女の子向けファンシーショップが融合したような、多企業エンタメ企画といった感じのイメージでした。
プリティーなチャンネル。
それが、1期2期3期と放送していくうちに、ずいぶんと進化というか突然変異というか発展をして、今回のシルクちゃんの誕生は、私にはなんか、その壮大な発展プロジェクトの途中で生まれた偶発的副産物のように見えました。
このアニメは、3期から突然巨大遊園地が舞台になって、それまでメインだった「自分だけの番組」の要素はかなり消えて、まるで柔道漫画が途中から急に野球漫画になったかのような違和感があったのですが、このシルクちゃん達の存在に、「あ、いや、こう見えて意外と、全てに一本筋の通った世界観が共通してるのかな?」なんてことを感じたりしました。
我ながら変なこと言ってますけど、どういうことなのかをちょっと語りたいです。今日のブログで。まー本当に私が勝手に想像したことをただ垂れ流すだけなのですが。
さて。プリチャンってのはどうやら、上に書いた「youtube+キッザニア+ショップ」なんてレベルではなくて、もっと巨大な、インターネットやメディアや企業やテクノロジーがみんな融合した存在を指すもののようです。
萌黄えもの祖母萌黄マーサの親友、「プリティー電波研究所」主任の科学者浦島時子がかなり昔から研究してた壮大なメディアそのもので、紫藤めるの両親や星姉ぇが宇宙ステーションで今もさらなる開発研究を続けてて、さらにデザイナーズセブンという世界的ファッションデザイナーとそのブランド企業、プリズムストーンやディアクラウンといったショップ企業、カガヤキコーポレーションや赤城財閥のような大企業がみんな密接に関わってる超巨大なプロジェクト。
番組配信サービスやその中のジャンルの一つプリチャンアイドルはあくまで巨大プロジェクトの中のほんの一部にしかすぎないみたいです。
プリチャンランドというテーマパークもその一部。そしてシルクちゃん達電子生命体もその一部。
なんてことを、私は今回、自我を持って動き出してしまったシルクちゃんを見て想像した、というわけです。続けます。
全世界の人々がプリチャンに参加し番組作りをするためには1期に出た基本ツール「プリキャス」が必要です。
視聴して「いいね」するだけなら普通のスマホやパソコンでもできますけど。
(というか、番組作りには本来は専用ツールなんて必要なくしてスマホだけでできるようにならなきゃテクノロジーとしてはおかしいのですが、この点は今回は気にしないことにします)
そのプリキャスは長い時代とともに進歩していき、2期になって「ジュエルパクト」と「デザインパレット」が新開発されます。
ジュエルパクトのほうはただプリチャンアイドルの参加証のようなものでそう特別ではないのですが、デザインパレットのほうはかなり特別なツールです。
これが進化の始まりでした。
デザインパレットは製造数が非常に少ない「選ばれし者のツール」でした。
持つことが許されたのは七星あいらや虹ノ咲だいあ達デザイナーズテン、トッププリチャンアイドルでは白鳥アンジュと、そして我らが主人公桃山みらいだけ。試作機。
それに搭載されてる機能が自我を持った電子生命体「ナビキャラ」で、そこでキラッチュが初めて喋るようになりました。
バーチャルプリチャンアイドルだいあもそれと同じ存在でしたね。ついでにアンジュのハクッチョも。
現実世界でのsiriとかarexaとかに近い存在、と言えるかは分かりませんが。
ともかくこの子らは言うなればプロトタイプでした。
プリチャンのテクノロジーで持ち主の精神を投影する電子生命体を作り出して、社会や生活と融合させていくプロジェクトの。
そのプロジェクトは2期終盤では危機に陥ったりもしましたが、順調なようです。
得られたデータをもとに製造されたであろう3期のツール「プリたまGO」では、プリチャンアイドル全員が電子生命体を携えることを許されるようになりました。量産機。
そして「マスコット」という名になった電子生命体達は、限られた空間内だけでなら、現実世界で言うVRとARが融合したような状態で、実体を持てるまでに進化しました。
それで生まれたのがメルパン、ラビリィ、モブアイドルのモブマスコット達。
きっと、このプロジェクトは、いずれは全世界の誰もがマスコットを持てて、マスコットは全世界どこででも実体化できるようにさせることが最終目標なのでしょう。宇宙ステーションもそれなら意味が分かります。
ただ、その電子生命体を生み出すプロジェクトは、なにやら、開発者も想定していなかったイレギュラーな生命体を生み出しつつもあるようです。
バグッチュ、黒だいあ、そしてシルクちゃん。
この子らは誰かが生み出そうと思って生まれた存在ではありません。勝手に生まれました。プリチャン電脳空間のどこかから。
そうしたイレギュラーは悪い事態を引き起こすこともあります。2期終盤の人工衛星墜落の危機のような。
しかし何か、良い未来を予感させるような兆候も私は感じます。
バグッチュは悪意を持たずおしゃまトリックスになついて(来週の放送が楽しみ&心配!)、シルクちゃんはGOGOマスコッツを応援したくて実体化したようです。
善性を感じます。
他にもまだまだ謎の電子生命体はいます。ソルルとルルナ。
この子らは誕生の経緯はイレギュラーでは無いっぽいですね。
アリス・ペペロンチーノと輝イブの誕生と同時に、双子のお供として生み出された、極めて特別な電子生命体。なのでしょうかね?
キラッチュやVPIだいあのようなプロトタイプでもなく、メルパンやラビリィのようなレギュラーでもなく、バグッチュやシルクちゃんのようなイレギュラーでもない、さらに特別な生命体。
キラ宿以外の世界中の街中で実体化できるほどの。
つまりはデザインパレットよりもさらにずっと過去のずっと貴重なツールから生み出された超プロトタイプ?
ま、ソルルとルルナの正体については今後の物語で明かされるのを楽しみにするのみです。
ついでに、このアニメの世界観では、プリチャンのテクノロジーとも別に、なんらかの不思議な生命体が登場した話が過去にあったことも思い出しました。
古い本屋の不思議世界にいた絵本のキャラクターです。ケンジントン達。
私は、なんか、2期にちょこっと出たようなこういう存在すらも何か意味があって、浦島時子ら研究者は彼らのような不思議存在から着想を得て、なんとか電子生命体という形でフィードバックして、社会と人々と不思議生命体と電子生命体とを繋げようとしているのではないか……みたいなことを、想像したわけです。
今回、シルクちゃんを見て。
さらに言うと、シルクちゃんのマスター青葉りんかは、珍獣のような変な生き物をこよなく愛する少女でもあります。
何か不思議生命体との相性の良さというか、感応性の高さというか、りんかのそういう特性が今回シルクちゃんが動き出す奇跡を生んだ要因にも繋がってそうな気もしたりします。
長々書きましたが、本当マジで私はこれらのことを一人で勝手に想像してるだけです。
突拍子も無い荒唐無稽な想像してるでしょうかね?私?自分では分かりません。
でも、なんか、なーんか、このプリチャンというアニメは、幼稚で粗雑なノリでありながらも、初期のうちから何か一貫した「テクノロジーで人々に幸せをもたらそうとしている世界」を描こうとしてる意志のようなものも感じたんですよ。
今日のブログはただそれを書きたかっただけです。
今の世の中、テクノロジーやAIが発達しまくると、政治利用や貧富の差や人々から職を奪う系の不幸を生み出しそうだっていう不安が現実としてあります。
しかしAIの発達が幸せをもたらす面も確かにあります。例えば介護とか交通とか危険作業とか。
ドラえもんのような「友達ロボット」の文化とか、「はやぶさ」「はやぶさ2」に感情移入してしまう心理とか。
それらを土台にして架空と現実を写した物語が、プリチャン、だったりして。
つうかプリティーシリーズそのもののゲーセンカードゲームとアニメと声優のステージイベントと今度始まるスマホゲー「アドパラ」にも、多様な遊び方の提示と全てを連動させようという意志を感じたりもします。
アドパラ楽しみですね。
結論:アドパラ楽しみ。