祝!連載再開!
また鳥栖哲雄の苦悩の日々が始まる!
週刊ヤングマガジンで原作:山川直輝 作画:朝基まさしが「マイホームヒーロー」を連載してましたが今年の夏に第一部完となり、第二部の開始を期待してました。
こういう「第一部完」って、それっきりで第二部が永遠に始まらないこともよくあるので、私は期待しすぎないように、しかしやっぱりいつかは再開することを願ってました。
何かの漫画が第一部完になって、しばらくしたら同じ漫画家が同じ雑誌で全く別の作品の新連載始めるとか普通ですから。
なので再開してくれただけでも大したものです。
しかも、休載時には秋再開と予告しててだいたいその通りに再開って、マジで稀有です。
ヤンマガ今週号の表紙とか巻頭カラー扉絵には、相変わらず「罪と罰」ってフレーズが踊ってて、哲雄が否応なくやってしまった殺人そしてそれを隠蔽した苦悩とそのせいで因果が巡って次々と危機や困難が襲い掛かる日々っていうのが、第二部もこの漫画のキモになりそうな感じ。
哲雄はいったんスイッチが入ったら恐ろしい犯罪行為を考えついて実行する精神力の持ち主ですが、人を殺したことにけっこう頻繁にウジウジしてて、見ててじれったいというかアンバランスさを感じる人です。
そうすることで自分の心を保とうとしてるんでしょうかね。
妻、歌仙のほうはそのへんの胆力は哲雄よりもずっとすごそうですが。
そしてそもそもヤクザ半グレ組織に鳥栖家が狙われたのが、その歌仙の実家の財産でした。
今週の本編の冒頭では舞台がいきなりどこかの農村で、鳥栖実家の由縁の場所な気がしますが、状況が意味不明すぎます!
農家っぽい人達と入れ墨のヤクザ達が仲良くぶっ倒れてて(死んでて?)、なんか民家は燃えてるし、窪は日本刀持って返り血だらけだし。
窪が大声で怒鳴って隠れてる哲雄を呼び、哲雄も出てきて、二人が対峙。
一体何がどうなってこうなるのか?
鳥栖実家もどうやらヤクザに負けないくらいの犯罪組織らしいことを匂わせてますので、ここは村ぐるみの鳥栖実家の犯罪アジトで、ここで哲雄 VS ヤクザ VS 鳥栖実家の三つ巴クライマックスバトルが行われるんでしょうか???
長期休載をしてただけあって原作担当山川はストーリー構想をすっごく作り混んであるんじゃないかと期待させてくれるオープニングでした。
物語はその謎の農村の一か月前、第一部終了時点の一か月後、鳥栖家はいったん平穏を得ていました。頭のケガは完治した?
娘の零花はなんか男にモテまくるし、キックボクシング始めるし、実は多彩で知能が高いみたいな描写もありました。
一部ではひたすらバカな娘でしたが、二部では一皮むけてなんか活躍することもあるのかも?
零花によってくる男の中に組織のトップ志野が送り込んだスパイ、小泉が混じってるようで、だれが小泉なのかはまだ謎。
組織は麻取義辰の失踪を一応怪しんでて優先度が低いながらもぼちぼち調べていくようです。
ってことは遠からず、哲雄が噛んでることも突き止められます。
でもこれって、組織にばれたからって、何か事態とか事情が変わることは特にないんじゃないのかなーって気がします。
だって組織は哲雄がどうであろうと鳥栖実家の財産を奪う予定には変わりませんし。
もちろん「鳥栖哲雄はいずれ殺す!」って決意は上がるでしょうけどね。
それは財産を奪った後の「いずれ」なわけで、奪う前にいきなり哲雄に手をかけるのも難しいでしょう。
哲雄もそれを重々承知しているでしょうし、彼のことだから今からいろいろ作戦を考えてるに違いありません。
哲雄は心の整理のためと言って、自分に起きた出来事を小説にしてネットに(鍵付きですが)公開しちゃってました。
きっとアマチュア小説家の欲の気持ちもあるんでしょうね。
はたしてこのことは哲雄の推理小説家として成功とか良いことに繋がるのか、組織か誰かに見つかって悪いことに繋がるのか。
あとは今週のラストシーンは奥多摩の山で台風の土砂崩れが起こって、埋まってた死体が出てきてました。
これ、義辰なのかな。
なんにせよまたあの苦しい戦いの日々が始まるわけですね。
私は、哲雄には最終的には組織をぶっつぶすくらいのことをやってくれるのを期待してます。
頑張れマイホームヒーロー。