ニンテンドースイッチの「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」をクリアしました。
大いに楽しめました。感想とかただ頭に浮かんだこととかを書きます。
スーファミやゲームボーイの古典ゼルダとブレワイやティアキンの現代ゼルダをコンパクトにミックスしたようなゲームですごく感心しました。
今はスイッチでいろんなゼルダを遊べて嬉しい限りです。
私が遊んだのは、スイッチとしてのソフトでは「ブレスオブザワイルド」「ティアーズオブザキングダム」「スカイウォードソードHD」。
スイッチオンラインでは「ゼルダの伝説」「神々のトライフォース」「ふしぎの木の実 大地&時空」「夢をみる島DX」。
に続いて、私にとっては「知恵のかりもの」はスイッチで遊ぶ9作目のゼルダです。
ついでに言うと3DSでは「時のオカリナ3D」「ムジュラの仮面3D」「神々のトライフォース2」を遊んだので合計では12作目。
「リンクの冒険」と、DSの「夢幻の砂時計」と「大地の汽笛」はソフトは確保してあるけど積んでます。スイッチオンライン追加パックの「ふしぎのぼうし」は未加入なのでまだです。やはりいつかは遊ぶべきか!?
スイッチの「夢をみる島」はDXを遊んだからスルーしました。
「風のタクト」と「トワイライトプリンセス」は全く知らず、いつかスイッチかその後継機で遊べるようになるでしょうか?
そういう歴史あるゼルダですが、その遺伝子を色濃く継いでるって感じました。知恵のかりものは。
スイッチ版夢島は詳しくありませんがそれがベースっぽい。ってことは自動的に神トラの系譜で、でも遊んでみたらシステム周りにはブレワイの系譜も感じて、本当に新旧一体って感じでした。
あと関係無いけど頭を使って道を進むパズル的要素には「ハコボーイ」や「引ク押ス」っぽさも若干感じました。
「これぞゲーム!」って要素が凝縮されてる感じでした。以下一応ネタバレあり感想。
世界観的にはゼルダ姫はリンクとは初対面であることがなんか新鮮でした。と思ったけど過去作では初対面だったのそこそこありましたっけ。
あとは三女神の名前になんか聞き覚えがあったり、トライフォースもその名は出なかったけどそのものが出てきたり、でもマスターソードは存在すらしてなかったり、いろいろと過去作と繋がってそうなところと全く別世界っぽいところの両方を感じました。
これは私としては、だいたいとしてこの作品だけの独立世界なのだろうな、と思うことにしました。
同様にブレワイティアキンの世界も独立世界なんですが、でもあそこにも過去作と繋がってそうな要素がたまにあったりしましたし。
これは「ここは独立世界、でもひょっとしたら繋がってるかも?」ってくらいに思っておくほうがロマンがあると思うので、私はそうします。
あとは世界観というほどじゃないけどシリーズ共通の要素、地名とか通貨とか敵モンスターとかはいつも通りでこれは逆に安心感があります。
毎度おなじみのモンスターが出てきて「お前か!久しぶりだな!」って思ったり、古典ゼルダでよく見たけど名前を知らなかったモンスターが出てきて「お前そんな名前だったんか!」って新発見するのも楽しかったです。
敵が拠点を占拠してて宝箱があるやつ、ブレワイティアキンでよくあったあれが今作でもあったのもすごく良かったです。
敵を全員倒すと音楽とともに宝箱のロックが解除されるやつ。これいいですよね。宝箱の中身はしょぼいけど。
ところで私は去年Civilization6を初めて遊んで夢中になったのですが、あれを知ると、この敵の拠点のことを「蛮族の前哨地」って呼びたくなります。
川ゾーラと海ゾーラの両方がいるのは今作が初めてでしたっけ?
川ゾーラは古典ゼルダではただの敵でしたが、なんか両種族が友好的でそれに立ち会えるのは胸が熱かったです。
あとジャブジャブ様もね。登場したときはお腹の中に恐ろしく難解なダンジョンがあるのではないかちょっと戦々恐々となりましたけどね。
そして、力のかけら。ゾナニウムみたいなやつ。
というかトリィロッドのかりものシステムがティアキンのウルトラハンドやゾナウギアのシステムの系譜って感じでした。
本当にここがこのゲームの最大の魅力でした。
で、私は最初は力のかけらコンプしたいと思ったのですが、そのためには私が大の苦手のレースゲームをやらなくちゃいけないようで、もう断念しました。
もうレースゲームは本当に苦手。
ねむり道場は全部自力攻略できたんですけど。私はアクション系はそれほど下手じゃないと思うんですけどレースゲームはなぜか全然駄目です。
なので力のかけら集めはもう諦めることにしました。
もうそれでいいです。吹っ切れました。
今はもう力のかけらのことは微塵も気にしてません。全然心残りじゃありません。
というわけでもうとっととクリアすることにしました。
力のかけら以外はだいたい遊び尽くしてから、ラスボス前でずっと待たせてるリンクの元へと戻りました。
そういや今作はゼルダ姫が捕らわれのリンクを助ける話で、彼を待たせつつ自分は世界の冒険を満喫するわけで、ブレワイティアキンと逆の立場であることも面白かったです。
立場が逆転してると言えばゼルダ姫は今作は掛け声以外は喋らなくなり、逆にリンクが喋るのかなと思いきや彼は裂け目の後遺症で声を失ったという設定で、でも彼を喋らせるもんかって任天堂の意地を感じました。
ラスボスは「ヌゥル」。ガノンでもガノンドロフでも終焉の者でもない、三女神に仇なす謎の欲望の化身。そしてトリィはヌゥルが傷つけた世界を修復すべく女神に作られた血小板。なるほど。明快です。
ラストバトルも非常に明快。シンクで引っ張ればいいんだなって一瞬で察しがつく親切仕様でした。
触手を引っ張って身を引きずり出せばリンクがトコトコとそこに歩いて回転斬りしてくれるのが、なんかかわいかったです。
ジャキーン!
勝利!
ヌゥルはヌゥルでありガノンではないのでこれにて消滅でしょうかね。いやツインローバみたいに同名の敵キャラとして今後の作品に再登場するかもしれません。それもまたよし。こいつもゼルダの遺伝子の一員です。
トリィともお別れ。彼は生き物ではないけどそれでも仲間です。ファイのようなポジションであり、使命を果たしたことは良いことなのですが、切ない別れです。ちょっと目頭が熱くなりました。
そして大団円と。エンディングはとてもオーソドックスでした。
エンディングで一番印象的だったのはトリィロッドでした。The Endとともに出た最後の絵がトリィロッドなわけで。
ゼルダ姫はこの杖を自室に大切に飾ってるようです。
ゲームの冒頭でわざわざ「手に入れた」ではなく「おかりした」と言ってたトリィロッド。
トリィとの別れのとき、返さなかったんですね。
いやいや別に「借りパク」とか揶揄したいわけじゃなくて、借りてるという契約は今もこれからも生きてるんだな、と、これが彼女とトリィの絆のようにも感じられるってことを言いたいんです。いいですよねこういうの。
このゼルダ姫が天寿を全うして死ぬとき、彼女も、三女神が作ったこの世界に循環する元素となり、そのときにトリィと再会して契約が満了するのかもしれません。
うむ、そういう美しく切ない別れと再会の物語は私好みなので、勝手にそういう想像しておくことにします。
ま、ひょっとしたらこのゼルダの続編が発売されて、ゼルダ姫とトリィがあっさり再会することもあるかもしれませんが、そんときはそんときです。
ゼルダの続編は、この作品の続きでもいいしそうでなくてもいいです。どんなゼルダでもポジティブに楽しみ続けたいと、改めて思いました。
というわけで終了!
力のかけらとハートのかけらのコンプは目指しません!!!!!!