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HUNTER×HUNTER405話感想 欺瞞と感傷の永久欠番

なんと今まで出てたヒソカが偽者だったとは。私は「偽者かも」なんて微塵も疑いもしませんでした。見事に騙されました。

 

私はもともと作品を疑って考察するのが苦手なので今更悔しいとかは思いません。たまに考察の真似事しても空振りなことも多いし。素直に観賞して驚いたときは素直に驚くのみです。

 

あと本物のヒソカが普通に船の第一層VIPルームにいることにも驚きました。なんであんたそんなとこにおるんや。

 

週刊少年ジャンプ 冨樫義博 ハンターハンター No.405 「芝居」

 

つうかボノレノフやヒソカ以外にもいろんなことに驚いた回でした。今回そういうの盛りだくさんですね。

 

最初の驚きは本物ヒソカの顔がやたらイケメンになってること。こんな美形でしたっけ。

 

いや彼の顔面はクロロの爆弾で壊されてこれはゴム&テクスチャーなんですよね。じゃあちょっと盛って造形したりもできるんでしょうか。

 

そういや彼は左手先と右足先も失ってて、それもゴムで補ってるんだから自由自在すぎます。どうせならいっそ右手と左足も自分で切り落として両手両足全部ゴムにしたらもっと自由自在になれると思います。

 

あと彼の精神論も語られます。特定の一人の人間と向き合って殺すことが彼の愛(興奮)(性欲)であると。だからキメラアントやジョイントタイプでは勃起しないと。パリストンとはまた違う異常な愛の形ですね。

 

これは彼の過去の言動を振り返るとあんまり一貫してない気もしますが、いかんせん性欲の話なので、まー例えるなら基本ロリコンな男がたまに熟女に興奮するようなこともあるのでしょう。

 

ところで念能力者が一般人のカジノに行ったらあまりに勝ち放題できてしまって成り立たないんじゃないでしょうかね。経営大丈夫なんでしょうか。あるいはこの世界のカジノでは「カジノの利益を守る念能力者」を雇うのが普通になってるとか?

 

 

で。フォーマルな本物ヒソカと同じく、これまでに登場してたジャージヒソカもここにいて、それがボノレノフが変身した偽者だったことが明かされて驚きました。マジで偽者の可能性を考えもしませんでした。ネットではこれを予想的中させた考察班もいたらしく、そのフリーキーっぷりに驚嘆を禁じえません。

 

 

 

ボノレノフは本物との鉢合わせを避けるためにさらに別人に変身。それが陰獣の梟なんですから、これも驚きでした。懐かしい。でも作中では幻影旅団と陰獣が戦ったのはほんの2,3年前くらいでしたっけ?

 

彼の変身能力はかなり高性能で、それでもってザクロを騙しリンチをすでに殺してたことも判明しました。これも驚き。

 

 

393話でのこの3人やヒンリギとのやりとりが全部芝居だったという。392話の「聞こえてないのかな?」もミスリードだったという。ひょえー。

 

でもここ、私は当時の393話の感想ブログでは、ヒソカがザクロもリンチも殺さずヒンリギとの折衝に応じてたのを「ヒソカですらも政治をやってて不満だ」と書きました。ヒソカが偽者だとは気づけなかったけど、偽ヒソカを「ヒソカらしくない」とは思ってました。当時の私は違和感にちょっとだけ気付けてたので私の目はそれほど節穴ではないと思いたいです。

 

 

しかしリンチ死んでたのか~。RIP。彼女は一発KOされたのに目が覚めたら「ぶっ殺す」とか息巻いてて、なんていうか自他の力量の差が見えてなくて雑魚感が際立つ死に方でした。ひいてはシュウ=ウ一家の念戦闘員ってこんな程度なの?って思ってしまいます。

 

 

一方彼女を殺したボノレノフは機転を利かせて変身を駆使して見事にヒンリギ達を騙したのに、今回のモノローグではボノレノフは妙に自分の判断に自信を持ってないことが伺えます。団長クロロに依存してる印象もなくもないです。

 

 

あと彼がリンチの「殴った相手の心を読む能力」を瞬時に察せたのはたぶん心を読む能力をすでによく知ってたからで、それが旅団の欠番9の、パクノダです。

 

あーずっと欠番になってたんですね。ウヴォーギンの11はイルミが埋めてるのに。(ちなみにヒソカの4はカルトが埋め、シャルナークの6とコルトピの12は死んだばかりだから空席)

 

旅団になる前の少年クロロはパクちゃんへの好意をストレートに表明するほどの光属性少年でしたが、今でもパクノダへだけはなんらかの思いを引きずってて、そこへさらにシャルとコルトピも「自分がヒソカを殺しきれなかった失態」で失って、相当な精神的ダメージを引きずってるようです。

 

なんかボノレノフもクロロも異様に感傷的です。旅団全員がこの状態を見て見ぬふりしてるのをボノレノフは「芝居」と言います。正直彼らは完全に酔ってます。

 

彼の変身能力と、旅団の現状と、旅団は最初劇団だったことのトリプルミーニングが今週のサブタイ「芝居」です。ひょえー。

 

 

しかもしかも、街頭テレビで慈善財団のリスノース氏が10年前に惨殺されたってニュースが放送されてて、これにも驚き。すごく分かりやすい顔のイボとホクロがかつてサラサを虐殺した犯人だと読者に教えてくれるのが、もう何とも言えません。

 

 

10年前ということはクロロが16歳くらいのときで、14歳で旅団活動開始したわけだから、割と早々に当初の悲願たるサラサ殺害犯を探して報復するのを達成してたことになります。

 

うーむ。じゃあそこから今までの旅団は一体なんのためにどんな活動をどういう気持ちでやってたのでしょうか?

 

そうやっていつまでも裏の世界で好き勝手に暴れてたから、悲願を果たしたあとに無駄に争いの火種を招き、仲間を4人、うち旅団設立時メンバーを3人も失ったって言えない?

 

活動の中には例のクルタ族虐殺事件もあって、シーナの生死も不明で、クモの犯行なのか微妙で、そもそもクモって義賊のようでもありながらも一般人をあまりに気安く殺すカスのようでもあり、私はどういう集団なのか全然嚥下できてません。

 

世の中の凄腕考察者ならこのへんもいろいろ読み込んで自分なりに飲み込めたり仮説を立てたりしてんでしょうか???

 

 

 

場面は変わりノブナガ達3人がシャア=ア一家の幹部タハオオウと面談。エイ=イ一家の目的がカキンマフィアの抗争なんかではなく無差別大量殺人であることを察します。でもこれって、民間人を搾取するシュウ&シャアと殺すエイ、そこに差は確かにありますが、どっちもカスなのは同じです。はたして旅団も同類のカスなのか……。

 

で、シャア若頭オウはなんかエイ組長モレナと内通してるかのようなモノローグをかましてくれます。またも驚き、というか唖然。ってことは、えーと、何がどうなるんだ???

 

エイの大量殺人をオウは裏では黙認してて、モレナ達がかつて「器官」と言ってたなんらかの計画を今まさに始めようとしてて、ドッグマン達が「ジョーカー」ならオウもそれに一枚噛んでると?

 

うーん、分からん!

 

 

そしてエイ構成員のクオロールデヴェラレスデモンがレベル50到達してマフィア狩りとしゃれこみます。エイはもう一般人1000人以上は軽く殺し回ってる様子。

 

船内のあちこちで増殖する即席念能力者たち。クラピカの念能力者教室は通うのに命の危険があり、チョウライのコインはノーリスクだけど時間がかかり、ハルケンブルグの刻印は自分の命を捧げる覚悟が必要で、そしてモレナの「恋のエチュード(サイキンオセン)」の感染者は他人を殺し回ることが条件です。念能力者になりたいならどれを選びたいですか?

 

 

 

 

 

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