様々なことがあって前々回と前回は「うーむ」と思った体育祭編ですが、今週の話を読んで全体的に見ると意外と悪くなかったんじゃないかと感じました。
先週から1週間経って私もかなり落ち着いてきたのもあるとは思いますが。
週刊ヤングジャンプ 赤坂アカ かぐや様は告らせたい79話 「大友京子は気付かない」
今週のサブタイトルは「大友京子は気付かない」。
私は「石上優は目を開く」かなあーと予想してましたがハズレでした。
その大友、例の暴行事件の真相は何一つ知らないようでのん気な様子でした。
前々回で絶望しきった石上は前回で立ち直って…正確にはとっくに立ち直っていたことを思い出して…リレーのアンカーに挑みます。
石上を嫌っている生徒からブーイングを浴びつつ健闘しましたが惜しくも勝てず。
しかし応援団からは邪心のない労いを受けて、石上はこのときに彼らウェイ軍団が心から自分を称えてくれてることを悟ります。
その瞬間にこれまでモブ顔だったウェイ軍団が初めて顔を持った人物として描かれました。
今週の話は当初冷めた気持ちで読んでたのですが、この演出は素直に「いい」と思えました。
そして私は単純にも、それを機にこの体育祭編も終わってみれば悪くなかったとか思いました。
ウェイ軍団はいい人たちでした。
石上は彼らウェイ軍団のことを「真のリア充」と評したわけですが、真のリア充なのか、それともエセリア充…いわゆるキョロ充なのかを判断するのはとてもとても難しいことです。
石上も、読者の私も彼らがどっちなのかこういう演出を以って確定するまで分かりえないわけですし。
実際にこの秀知院学園にはこのキョロ充も大勢いるのです。
「石上くん、心を閉じてるとみんな嫌な人に見えるけど、素直な目で見たらいい人も多いんだよ」と言い切ることはこの学園ではちょっとできません。
キョロ充達は実際に石上を嫌い伊井野を嘲笑し、かと思えばクルッと掌を返したりとかなり民度の低い集団としてこれまで結構作中で描かれてきました。
荻野を転校させたらしき秀知院VIP枠の生徒達だって結局善意の人か独善の人かいまいち謎です。
石上でなくとも警戒するってもんです。
全ては作者の采配次第。
今回はその采配に本当に振り回されたなあーという感想です。
毎回小出しされる情報や演出に一喜一憂してた気がします。
予想も外れてばかり。
でも終わってみれば良かったかなあーと…全てが良かったとは言いませんが…思った体育祭編でした。
石上のやったことは濡れ衣でもあり自業自得でもあり、石上を嫌う生徒もいれば嫌わない生徒もいて、今回それが校内に意外といたことを知れた、という。
ただ重苦しいだけの話があったことや、先週は回想で解決したことに唖然としましたが、今となって思えばそれらもそんな変でもなかったかも。
しかしまー伊井野です!
彼女は石上をどう思っているのでしょう。
白銀たちから真相を聞いているのでしょうか。
なんか今週はリレーで激走する石上に「がんばれ石上」って握りこぶし作って小声で呟いたり、負けて悔しがる石上に寄り添おうとしたり、お前は学園青春恋愛漫画のヒロインかよ!と思いました。
白銀と藤原が「ここは応援団に任せよう」と伊井野を止めていなかったらもうどんなイベントが発生してたのやら。
校内の心無い生徒達から同じような仕打ちを受けて、大仏曰く似ているという二人、はたしてこれはフラグなのか。
過去に伊井野に押し花を贈ったのは石上なのか。
そこばかりが気になります。
来週は休載!!
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